大奥十八景
劇場公開日:1986年6月14日
解説
権力と欲望と愛憎の渦巻く女の園を舞台に、唯一人の男、将軍の胤を求めて飛び交う女たちの姿を描く。南原幹雄原作の同名小説の映画化で、脚本は「ザ・サムライ」の志村正浩と同作の鈴木則文の共同執筆。監督は鈴木則文、撮影は「二代目はクリスチャン」の北坂清がそれぞれ担当。
1986年製作/115分/日本
配給:東映
劇場公開日:1986年6月14日
ストーリー
延宝七年の頃、武蔵野の山野で鷹狩りをしていた四代将軍、家綱は、貧しい農家の娘おなつを見染めた。家綱に力ずくで凌辱された彼女は、大奥に召し上げられあでやかなお手付中臈に変身した。家綱は未だに世継ぎに恵まれていなかったため、大奥総取締り役の年寄り、姉小路の局は、おなつに期待をこめて性教育をする。お手付中臈、おみのが妊娠した。大奥は待望の世継ぎ懐妊と色めきたったが、おみのが宿した子は市井の下賎の男のものだった。おみのは炎の間に閉じ込められ、半裸にむかれて陰惨な私刑を浴びた。息絶えだえのおみのから、同じお手付中臈、おすみは、家綱に子種がないと確信した姉小路が、おみのに他の男の種を宿させ世継ぎ懐妊をふれまわったことを知った。おみのは自害した。恐ろしくなったおすみは江戸城を出、産婦人科を営む初恋男性、中条源四郎の住む裏長屋に逃げ込んだ。一方、世継ぎもままならぬ家綱の焦りは頂点に達し、女漁りは激しさを加え、遂には湯殿でお末女中、よしのを抱きすくめた。以後、家綱はよしのに溺れた。やがて、家綱が急死し、綱吉が五代将軍の座についた。そんなある日、源四郎は老中、堀田正俊に呼び出され、意外な頼みを持ちかけられた。それは亡き家綱の胤を宿した側妾が一人だけ居るが、その女を探し出し胎児を闇に葬れとのことだった。そして、源四郎が断るならばおすみとその家族を処刑に処するという。源四郎は性の営みに及ぶとき、麝香の匂いを放つというその女性探しを手下の巾着切り、隼の完次に頼んだ。家綱の寵愛を受けた中臈たちは、追放されて探すすべもないが、桜田御用屋敷に気のふれたおなつをはじめ5人ほど預けられていた。源四郎と完次は屋敷に忍び込み、一人一人に接触するが徒労に終った。源四郎は大奥に潜入し、秘術を尽して姉小路を責め麝香の女の名を聞きだした。それはよしのだった。よしのは郷里、若狭でひっそりと暮らし玉のような男の子を産んでいた。自分の命に替えても我が子を守ろうとするよしのに、源四郎はきっぱりと役目を捨てるのだった。
スタッフ・キャスト
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おすみ辻沢杏子
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おなつ伊織祐未
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よしの野村真美
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おこと渡辺良子
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おらん森田水絵
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おふじ八神康子
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おきく美波千秋
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お振の方斉藤絵里
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おきり加藤由美
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おまつ鈴川法子
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お里椎名友美
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お園桃山舞子
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お糸小川麻由子
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お常真鍋美保
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吉田白円有島淳平
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了庵森源太郎
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円太タンクロー
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隆玄徳田興人
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滝岡星野美恵子
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菊川富永佳代子
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お伽坊主A三谷真理子
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お伽坊主B奥谷寿美子
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お浜春藤真澄
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お沢白木万理
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幕閣A木谷邦臣
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幕閣B有川正治
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近習武井三二
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弾弥十郎笹木俊志
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太刀丸福本清三
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力丸司裕介
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信子首藤真砂保
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綱吉宮内洋
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おみの山本奈津子
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あやめ浅見美那
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若林久左ヱ門織本順吉
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酒井雅楽頭忠清鈴木瑞穂
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堀田備中守正俊中野誠也
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宮尾三島ゆり子
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矢島絵沢萠子
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姉小路新藤恵美
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隼の完次ベンガル
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徳川家綱あおい輝彦
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中条源四郎勝野洋