喜劇 駅前大学
劇場公開日:1965年10月31日
解説
「喜劇 駅前金融」でコンビの長瀬喜伴がシナリオを執筆、佐伯幸三が監督した“駅前”シリーズ第十三作目。撮影もコンビの岡崎宏三。
1965年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年10月31日
ストーリー
入学試験のシーズンがやって来た。東台大学にも全国津々浦々から、未来への希望に満ち溢れた若人たちがやってきた。その中に丹波の山奥からでてきた苦学立行型の森田徳之助や山形県蔵王の麓からやって来た、落第の常連伴野孫作、東京に居ながら今年で五浪というベテラン三井三平らがいた。それから二十数年の歳月が流れた。徳之助はみごとに試験をパスして、今や東台大学の教授。孫作はカンニングがバレて試験に落ち、今は駅前にデパートを開店していた。三平も試験に落ち、自分の能力の限界を知り、大学の守衛となるかたわら大学の近くで「満貫荘」という麻雀屋をやっていた。しかし、この三人なせが、よくウマがあい、今なお学友気分で、親しいつきあいを続けていた。そうしたある日、この大学へ体育の先生として坂井次郎が赴任してきた。ところが、この男は入学試験の時、三平のカンニングをみつけた坂井教授の息子であった。そんな因縁もあって、次郎は徳之助の世話で孫作の家の離れに下宿することになった。またこの次郎が世話になることになった孫作の女房圭子は、徳之助がかつて想いをよせた初恋の女性であった。が圭子は徳之助を嫌って孫作のもとに嫁ぎ、以来徳之助は独身でとおしていた。だが、そんな徳之助にも春がめぐってきた。大学の医務室に勤める染子に惚れ、見事思いをとげ結婚したのだ。一方の次郎も、自校のハード・トレーニングの最中に“羽衣の松”で知り合った、天女とみまごうほどの美女由美を口説きおとして結婚した。こうして駅前大学の周辺はバラ色の人生で埋まっていった。