喜劇 駅前医院
劇場公開日:1965年1月15日
解説
斎藤良輔と「団地・七つの大罪」の長瀬喜伴が共同でシナリオを執筆「喜劇 駅前天神」の佐伯幸三が監督した“駅前シリーズ”第十一作目。撮影は「甘い汗」の岡崎宏三。
1965年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年1月15日
ストーリー
私鉄沿線、N駅の商店街のはずれに、森田医院がある。若先生の吾助、看護婦の由美らが旅行中で、残るは森田先生一人で本日休診だが、駅前交番の伴野巡査が若い娘を連れて、やって来た。昨夜暴漢に襲われたというのだ。犯人の目印は、若い娘悠子に噛みつかれた鼻の頭の傷だけだと言う。伴野巡査は早速犯人捜しにのり出した。そのとき表通りをマスクをかけた男とつれの女が通りかかった。これぞ犯人と追いかけた伴野巡査に街のチンピラ次郎の助ッ人で男は見事逮捕された。一方伊豆に行った吾助先生一行は、旅館の女将、番頭の三平を加えて大騒ぎを演じていた。その頃、次郎は大吉親分に呼ばれ、次郎が親分とは兄弟分の××組長の息子逮捕に協力したと大目玉をくらい、指をつめろと言い渡されたが、森田医院で、恋人染子らから「今更指をつめるのは現代人のすることではない」と諭され、森田医院を出た。その日、森田先生は一人の赤ん坊をとりあげた。次郎の母おまさは産姿の役目が果せずがっかりしたが、その晩話された息子と染子の結婚には断固として賛成出来なかった。男ぐせが悪いと言われて気にした次郎は染子の家に出掛け、染子から酒の上で金持の三島に手ごめにされたと告白された。怒った次郎は三島家を訪れ夫人の豊子にかけあったが、三島と大吉親分の関係をもち出されておどかされる始末だ。何もかもいやになった次郎は、やくざの世界から足を洗おうと決心した。森田医院では、吾助先生と由美の結婚がとりきめられ、なごやかな日々が送られていた。そして、署長の奮起でやくざの手入れも行われ、町は平和を取り戻した。次郎も染子と結婚を誓い、明るい表情となった。