劇場公開日:

解説

山本嘉次郎監督が、東北地方の四季折々を背景に、少女と馬の交流をドキュメンタリータッチで描いた作品。当時多忙だった山本監督に代わり、製作主任の黒澤明が多くの場面を監督したエピソードでも知られる。貧しい農家の娘いねは、生まれた子馬をもらう約束で妊娠馬を預かることに。馬が大好きないねは懸命に世話をするが、金に困った父親が生まれた子馬をやむなく売ってしまう。母馬が悲しむ姿に耐え切れなくなったいねは、自ら女工になって子馬を買い戻そうとする。

1941年製作/日本
配給:東宝映画
劇場公開日:1941年3月11日

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映画レビュー

3.5岩手の自然と農村の習俗をセミドキュメンタリータッチで映し込んだ、黒澤初期の力作。

2024年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい

黒沢明デビュー作?

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 公式には、脚本・監督:山本嘉次郎ですが、実質的には脚本・監督:黒沢明のデビュー作とされている作品です。そんな事は何かの本を通じて知っていたのですが、実作を観るのは今回が初めてでした。そして、驚きました。「80年前に日本映画はここまで完成されていたのか」って。

  山村で暮らす少女が大切に馬を育て、やがて軍馬として送り出すという設定から想像される通りの物語なのに、物語の中にすっかり引きずり込まれて揺さぶられてしまいました。野良着の高峰秀子さんは可愛く、モノクロで描かれる山の四季は美しく、堅固で力強い映像がお話を牽引します。これは参った。

 ただ、1941年と言えば、中国での戦線は拡大し、間もなく太平洋戦争の火蓋が切られる時代なのに戦争の直接の話題が全く出て来ないのは、軍部への気遣いなのかな。

 また、本作をきっかけに黒澤明・高峰秀子の恋愛関係が芽生え、後に映画界を揺るがすニュースになるのですが、この作品での高峰さんの可憐な表情を観ていると、黒沢さんのそんな下心も映り込んでいる様に思えるのでした。

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La Strada

4.0邦画の退化を、嫌でも思い知らされる。

2019年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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bloodtrail

4.0・あどけないデコちゃんがとってもかわいい ・馬とのふれあいが増えて...

2019年7月12日
iPhoneアプリから投稿

・あどけないデコちゃんがとってもかわいい
・馬とのふれあいが増えてくるのは後半。それまではキツイ母と強気な娘のやりとりでしかめっつらになってしまう
・私は岩手なまりが分かるからいいけど他の地方の人はヒィーッてなるのでは
・医者じゃなく祈祷師を呼ぶところがコメディでホッとした

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小鳩組