宇宙戦艦ヤマトのレビュー・感想・評価
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イスカンダルとガミラス
テレビ放送時、こんなに面白い漫画はないと毎週釘付けだった。
総集編として劇場公開されたときも見に行ったものだ。
戦艦大和を改造して宇宙戦艦として、地球を守るため旅立つ、なんてロマンあふれる話なんだ。
その後の展開もお付き合いさせていただき、キラーコンテンツとして楽しませてもらった。
劇場で初鑑賞 劇場で観るには2Kでじゅうぶん
SFアニメ映画の金字塔
何十年ぶりかの映画一作目
前見たのは本当にずいぶん前なので
なにかもがなつかしい
TVの総集編という意味では後半に向かって編集が乗ってきて楽しくなってくる感じで
前半はどこを切ってどこをつなぐかに迷ってるようなところも見受けられる
しかし、この間、余韻の撮り方こそがヤマトだ!
冒頭いきなり映像のない真っ暗な画面でOPだけが流れる不安感
一瞬ひやりとさせる波動エンジン始動
ああ、古い映像とはいえ劇場の音響大画面で観るこの喜び!
劇場には小学生ぐらいの子を連れた親子連れなどもいて
リメイクの2199などと比較してかなり視聴年齢層が低くなっていて
若い世代が見に来てることが少しうれしくもなったりした
どうせなら完結編までリマスター上映を続けてほしいなあ
電影クロスゲージ明度20!
4Kデジタルリマスターといっても元は50年前のテレビ漫画(当時はまだアニメと言わず)なのでスクリーンで観ても絵が精細になるわけではないし、そもそもテレビ放映26話前提でのダイジェストな話だし、各話でキャラの絵柄のブレ感が気になるし、ご都合主義の展開は言わずもがなだし…なのだが、小学生当時、将来は森雪と結婚したいと思っていたぐらいのファンではあるので、何もかもみな懐かしいノスタルジー、ただそれだけのために故郷の街まで出張って鑑賞した。
あらためて観たら、ヤマトが左前方(または側方・後方)からの絵ばかりなのは、イスカンダルへの往路が左向き、帰還時は右向きという進行方向が考慮されていたのだと今さら気づいた。あと、77年初公開時のスターシャ死んでた版には驚愕したが、今回はスターシャ生きてたバースなので、どうせなら最終話の沖田絶命と入れ替わりで森雪復活のエピソードを入れてラストを盛り上げるべきという気もした。
まあ、制作時は敗戦からまだ30年足らずで、本作には戦艦大和でもう一度戦争やって勝つみたいな西崎義展のマッチョな思いが込められてるんだろう。船首をカチ上げ波動砲をぶっ放すヤマトは男根の象徴のようだし、荒れ野に変わったガミラスで「戦うことじゃない、愛し合うことだった」の名セリフは救いではあるけど、続編「さらば」の自己犠牲と特攻精神をみれば、後に銃刀法違反で服役、最期はYAMATO号から転落死した西崎イズムを感じる。
正直、いま劇場で観る価値があるのかよくわからんけど、日曜午後の千葉・京成ローザには1960年代生まれのジジババが集い、昭和歌謡そのままの真っ赤なスカーフが流れる頃には隣席の年配夫婦が鼻を啜っていたりで、自分と同様の人たちがいるのを確認できたことに意味はあったような(ないか)。年明け上映予定の「さらば」も観ちゃったりなんかしたりして(広川太一郎調)。
映画館で初めて見ました。
今再び、ロマンと冒険の旅へ
星5は映画としてでは無く、TVアニメ[宇宙戦艦ヤマト]に対しての評価。
やはりテレビ放送用に作画された映像を、映画として劇場にかけるのは無理がある。作画ミス、塗りミス、揺れる設定、定着しないサブキャラの声優…等々、一つの映像作品として観ると、ツッコミどころ満載で恐々とする。
しかし、46年前の小学生には、そんなことはどうでも良かった。
親に連れられて観に行った真夏の映画館の思い出…そして私はついに開花したニッポンのアニメブームの只中で、青春を過ごすこととなる。
紛れもない第一次アニメ革命の発火点あり、当時の製作者と視聴者の、溢れんばかりの情熱と、混乱と、歓喜の記録。それが[宇宙戦艦ヤマト 劇場版]。
それにしても、エンドロールの[配給:西崎義展]には舌を巻く。個人の名前で自主配給とは…氏の執念を感じる。この頃はまだファンと共にあったのだな…と、切ない想いもする。
事の善悪は別にして、氏の情熱が、初期アニメブームの只中で、怨念のように燃え盛っていたことは事実だろう。
ヤマトがなくても遅かれ早かれ日本にアニメブームは到来し、そのジャンルで世界をリードして行くのだろう。それはどの並行世界でも変わらないのかも知れない。
しかし現世においては、いく人かの情熱と、いく人かの野心と、いく人かの才能が混じり合い、マグマの様に滾り、[宇宙戦艦ヤマト]という偉大な作品が誕生したのだ。全てはここから始まった。
良くも悪くもヤマトから…とは時のアニメファンによる格言か?
さで、ここまでは制作側やヤマトを取り巻く環境の話だが、肝心の物語はどうか?
極上である。
敵を倒すことではなく、生きて帰ることを使命とした若者たちの戦いは、尊敬すべき指導者に導かれ、ロマン溢れる冒険譚となる。
往復29万6千光年の気の遠くなるようなロードムービー。赤く焼け爛れた地球。残された時間は一年。星の彼方の絶世の美女。大陸を吹き飛ばす超兵器…数え上げればキリが無い。何もかもが新しく、衝撃に満ちていた。
こんなアニメを思春期に観せられた日には、その少年の一生は決まったようなモノだ。
「沖田艦長のような男になる。歯を食いしばって生きて帰る!」
どこに行くのか知らないが、そう誓った少年は、46年後にも同じ気持ちで、同じ映画を観に行くのだ。
46年前には痛くなかった肩が痛い、腰が痛い。目も霞む。オレは佐渡先生に似ているかも知れん…などと思いながら。
そんなわけで、希望の物語[宇宙戦艦ヤマト]が、今日4Kリマスターされるのは喜ばしい限りだ。自分の原点を見直す体験にもなる。
また、少しでも若い世代に観て欲しいと思う。今のアニメは[宇宙戦艦ヤマト]の子供達なのだから。
そして…
当時、続編の公開には一年を要したが、今回は一ヶ月後だと言う。
絶望の物語[さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち]についてはまた今度…
古い作品だけど美しさに感激
私は宇宙戦艦ヤマトはPART1から実写映画やリメイクシリーズまで全て観てますが、今回の4K リマスターを観て 改めて画像が素晴らしい半世紀前の作品ですが、スクリーンに映された
そのクオリティーに感銘しました。
宇宙に浮かぶ赤い地球、銀河宇宙の美しさ、赤い地球地表など、すべてが絵画的で美術背景の作家さん、スタッフの方には脱帽しかありません 昔は今のアニメと違ってCGも無ければ、パソコンでグラフィックなんて描く時代じゃなく 皆んな手書きですよね!!
その後のシリーズでどんどん絵が綺麗に
なりますが、やはり第1作は他作品とは違いを感じます。
あと折角の大画面なのに4対3の画角が
今の時代じゃ残念に感じました
『さらば』も同じく4対3何ですよね
残念ながら仕方が無いですね。
4K版にて、再び劇場で再会
リアルタイムで劇場で観たあと、何度かテレビやビデオで観たが、やはり「ヤマト」は時代的に厳しいか、という思い込みからここ二十年以上は観ていなかった。
今回4K版ということで、映像、音ともにかなりクリアになっていて、鑑賞に耐えないなどということはまったくの杞憂だった。テレビシリーズの再編集であることを考えると、今見ても思いの外「良くできている」劇場版だった(当時から突っ込み所満載であった部分はいかんともしがたい)。途中、ナレーションで進行する部分もあるのだが、いろんな(なぜそんな物をという)アイデア満載でよくあの尺に収めたものである。テーマ性も現代でも通用するものであることを確認できて嬉しかった。
客層は若い人もいたが、やはりリアタイ世代多め?残念ながら途中でトイレに立つ人がちらほら。仕方が無いこととは言え、せめてスクリーンの前を横切る際は気を遣って欲しい。
「さらば〜」も観たいが、絶対泣く自信があるから、映画館だと恥ずかしいかな。
あ~、難しいなぁ
原点にして至高「これがヤマトだ」
『ガミラスの攻撃で滅亡の危機に瀕した地球を救うため、戦艦大和を改造した宇宙戦艦ヤマトを建造し、救いの星イスカンダルまで”コスモクリーナーD”を受け取りに行く』シンプルな筋立ての中に、師や仲間たちとの関係を通して成長していく青年の姿、未知の科学への憧れ、望郷の思い、人を戦争に駆り立てるものとその結末など、様々な要素がちりばめられた日本アニメの金字塔です。
大ヒットした続編のイメージからヤマト=自己犠牲・悲壮美の物語と思われる方も多いのではないかと思います。しかし原点のヤマトは、未熟な人間たちが互いに知恵を出し合い手を取り合いながら、美しくも厳しい宇宙の旅路を生き抜く物語なのです。
どうか劇場の大画面とリマスタリングされた映像・音響で、厳しくも慈愛溢れる師・沖田十三艦長のもとヤマト乗組員と共に宇宙の旅を体感していただきたいと思います。
なお、劇場版ヤマトは全26話のTVシリーズの再編集ということで、割愛されたシーンや変更されたセリフも一部あります。その分☆-0.5としています。
ご興味がありましたらぜひともTVシリーズを、せめて最終回だけでもご覧いただければ幸いです。
子ども目線。大人目線。
始祖を学びに……
数十年ぶりに映画館で。沖田さんの格好良さ!
久しぶりに映画館で1stヤマトを観た。
小さい頃は当然古代進に感情移入して見ていた。
沖田艦長は何でも知ってるカッコいい大人の代表でした。
でも今回は沖田さんの死を覚悟してもこの航海は自分が最適であり、命を賭ける価値があると理解して決心した心情。
若い部下に任せて育てる覚悟。
(絶対自分ならすぐ口出す)
地球を見てやり遂げ、初めて自分の家族や気持ちを考えて涙する姿。
想像を絶するプレッシャーと闘い、自分を削りながら成し遂げた偉業。
そんな事がしっかり描かれていることに改めて気付いた。
髪も髭も真っ白な沖田さんだけど自分にとってもう古代よりはるかに歳が近い。
沖田さんの最後の台詞にこれまでと違った感情で涙しました。
こんなに何回も観たのに久しぶりのヤマトは少し違って見えました。
観て良かった!この機会をありがとうございます。
音が素晴らしい
昨日から限定上映されている4K版を見てきました。
50年近く前の作品です。
しかも総集編です。
4Kになったとは言え、映像の鮮明さは現代のアニメに勝ることはありません。
しかし、画面から伝わってくるエネルギーが現代のアニメとは違います。
なんだこりゃ的なシーンが多々ありますが、そんなツッコミも根こそぎ置いてきぼりにするパワーがこのヤマトにはあります。
もしかしたら、この感想にはノスタルジックな嵩増しが入っているかもしれません。
ただ、それを除いたとしても、万人を魅了しない作品になることはないでしょう。
真のエンタメとは、分かりやすいストーリーで、多少の粗があってもそれをどうでもいいと思わせるほどの熱量を持つ作品だと思っています。
宇宙戦艦ヤマトは正にそのジャンルに含まれる作品です。
余談にはなりますが、2199は嫌いではありません。しかし、熱量の差では圧倒的に本家に軍配があがります。
さて、今回は4K上映でしたが、磁器素材でリマスターした音声が素晴らしかったです。
モノラルだからこそのバランスの良さ。
明瞭なセリフ。
初端のヤマトのメインテーマで感動に打ち震えました。
目をつぶって音を聴くだけでも今回の上映は価値があります。
是非、劇場でご自分の耳で確かめてみてください。
火の中海の中
リメイク版はちょこちょこ見てるけどオリジナルは知っているつもりになっていたがこんなストーリーだったとは!
放射能除去装置の為に遥か彼方のイスカンダルへというお話
戦艦が飛ぶというアイデアもさながらガミラス星の構造やワープ航法にはおぉっとなりました ガミラス星は何もかも禍々しい雰囲気で分かり易い ちょっと展開早過ぎるし、戦艦もボロボロのはずなのにいつの間にかあれ?綺麗になってたり突っ込みどころ満載で処々コメディ?と思ってしまいました リメイク版がやたらと愛を強調するので何なんだと思っていたのですが、オリジナルがそうなのですね しかしヤマトの成立ちを見れて良かったかな
ネタバレ:イスカンダルはTV版。 46年ぶりに映画館で観て思ったの...
アニメブームの原点が4Kリマスターで劇場公開!
西暦2199年、地球はガミラス帝国による侵略で滅亡の危機を迎えていた。
ある日、14万8000光年の彼方、大マゼラン星雲のイスカンダル星から「放射能除去装置 コスモクリーナーDを取りに来るように」というメッセージとともに、ワープ航法を可能にする波動エンジンの設計図が届く。
地球防衛軍は、第二次世界大戦中に建造された浮沈戦艦大和をもとに造られた、残されたただ一隻の宇宙戦艦「ヤマト」に波動エンジンを搭載。
沖田艦長以下乗組員たちは、ヤマトに乗り、イスカンダルへの長い旅に出る。
放射能汚染で人類が滅亡するまで、あと365日。
残された日は、あと365日しかないのだ。
現在のアニメブームの原点が4Kリマスターで劇場公開!!
それまで「まんが」「こども」ジャンルだったアニメーション作品を「アニメ」として大ブームを起こした革命的作品です。
「ガンダム」「ルパン」同様、本放映時には低視聴率、打ち切りも、再放送で爆発的な人気を獲得。
この劇場版で爆発的な「アニメブーム」を巻き起こしました!
「アニメージュ」(創刊号表紙は「さらばヤマト」)「アニメディア」「マイアニメ」「アニメック」他アニメ雑誌も次々に創刊しました。
戦艦大和をベースにした「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ優れたメカデザイン、世界観、登場人物、主題歌と音楽、地球滅亡に向けてのカウントダウンによるストーリー構成など、構成するすべての要素について、当時のアニメとしては画期的なレベルでした。
基本的には、テレビ作品を編集してつなげた総集編です。
カットによってはコスモタイガーと間違えてかわりにコスモゼロが何機もいたり、ドックに帰還する宇宙戦艦が地表の厚みの中に隠れていったり(観た人にしか伝わらない…)、有名なミスシーンがそのまま観れます。
また、劇場初上映時には、上映時間の関係から、イスカンダル星での古代進の兄、守やスターシャのエピソードや終盤の展開が大幅に変更されていて、観客はみんな劇場でとっても驚きましたが、本劇場版はスカンダル星の話は、テレビシリーズに沿った展開になってます。(終盤の一波乱はカットのまま)
初上映版が観たかったなぁ。(一部の円盤の特典映像としては観られます。)
どちらのエンディングバージョンが上映されるのかが気になるところです。
ご存知の方には釈迦に説法ですが、ご存知でない方もおられると思い、書きます。
「宇宙戦艦ヤマト」は昭和49年(1974年)から、毎週日曜日の19時30分から30分枠で読売テレビ(日本テレビ系列)で全国放送されたテレビアニメでした。
しかし、不幸なことに、当時、同時間帯には「アルプスの少女ハイジ」(フジ系列)と「猿の軍団」(TBS系列)が裏番組として君臨しており、多くの視聴者を奪ったのでした。
当時、小学生だった私は「ヤマト」を見ていたのですが、学校ではほとんどの男子が「猿の軍団」を見ており、話が合いませんでした。💦
そのような訳でテレビ版「宇宙戦艦ヤマト」の視聴率は一桁台に留まり、当初は3クール(39話)だった予定が、2クール(26話)に短縮されてしまっています。
その後、平日夕方の週5の再放送枠で再放送され、デモシカ視聴者(これデモ見るシカないか…)から人気に火が着き、テレビシリーズの再編集版を劇場公開したものが本作品です。
最初に劇場公開されたときは、後半部分が一部リメイクされ、ヤマトがイスカンダルに到着したときには、既にスターシアは亡くなっていました。
ところが、数年先に「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」他1作品と併映でリバイバル上映されたときには、全てテレビシリーズと同様の結末に再編集されていました。
つまり、スターシアは生きていたのです。
ゆえに「劇場版宇宙戦艦ヤマト」には2つのエンディングバージョンが存在するのです。
今回のリバイバル上映が、どちらのエンディングになるかが気になりますが、十中八九、スターシア生存バージョンになるのではないでしょうか。
そうじゃないと、あとに続くシリーズに整合性がなくなってしまいますからね。
それに、初回上映のスターシア死亡バージョンを今回上映したら、当時を知らない観客からクレームが来るのは必至でしょうからね。(笑)
そもそも、スターシア死亡バージョンはパラレルワールドの盲腸支線であり、次作の「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」もパラレルワールドの盲腸支線なんですね。
ご都合主義的なパラレルワールドを連発したり、ガミラス人の膚の色を突然肌色から青に(ヒス副総統は紫から青に)変更したり、ストーリー的にも死んだはずの人間が実は死んでなかったり(ex古代守、exデスラー、ex森雪、ex沖田十三)。
それに、宇宙空間の描写で、素人でも判るようなセル傷が写り込んでいたり、色々な制約や事情もあったのだろうけど、人気とは裏腹にお粗末な作品と言われても仕方がありません。
それでも、私は往年のヤマトファンであり、今までも、これからも「宇宙戦艦ヤマト」が大好きです。
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