稲妻峠の決斗

劇場公開日:

解説

三村伸太郎原作“日本剣豪伝”より、「まぼろし天狗」の監督中川信夫と「唄祭り赤城山」の高田宏治が共同で脚色、中川信夫が監督した剣豪もの。撮影もコンビの三木滋人。

1962年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年10月27日

ストーリー

数多くの武芸者が輩出した戦国時代、槍をとっては海内無双と謳われた高田又兵衛は、剣聖上泉伊勢守との対決で極意の深さを知り修業の旅に出た。途中、雪絵という女武芸者に会い弟子にしてくれと頼まれたが断る。この又兵衛を追い越していった若侍は、野盗の群鬼神組になぶり殺しにされるが、通りかかった娘物売りの千草に、志賀谷に居る兄の小次郎宛の密書を託した。志賀谷の砦といえば浅井家の中でも大切な砦の一つ。砦の将赤尾に会った鬼神組の首領は一味を召し抱えるように売り込むが、又兵衛の出現によって失敗した。又兵衛と赤尾は親友の仲、先に会った雪絵は赤尾の妹だったのだ。雪絵は兄の命で又兵衛を仕官させようとしたのだが、いまは又兵衛の男らしさにひかれていた。そして再び旅に出た又兵衛の後を追うのだった。この後、千草から密書を渡された小次郎は、兄の死を悲しむひまもなく浅井の本城へ届けるため馬を走らせた。そこへ襲いかかった鬼神組に密書を奪われたことを知った又兵街の縦横の働きで奪い返すことが出来た。首尾よく役目を果たした小次郎は再び鬼神組と出会うが、鬼神組は兄を殺したのは実は又兵衛だと吹き込んだ。その頃又兵衛は、滝にうたれ、野に伏して修業に励んでいたが、百姓家の火事で焔の中から赤児を救い出した時、燃えさかる巨大な梁を槍で受けとめたことから槍の極意を知り、かねて念願だった不動明王の心を掴んだのだった。久し振りに屋敷に帰りついた又兵衛を雪絵、千草そして小次郎を操る鬼神組が待っていた。稲妻峠に鬼神組が集結した頃、紅蓮の滝では又兵衛が宿願の上泉伊勢守と対決していた。槍と刀が一合、伊勢守は凄じい槍先に舌をまいた。その時雪絵のしらせで、稲妻峠の小次郎が危うい事を知った又兵衛。死闘の疲れも忘れて雷鳴とどろく稲妻峠に駈けつける……。

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