いちご同盟

劇場公開日:

解説

将来の進路に悩み自殺を考えるひとりの少年が、友人とその幼なじみの少女との交流を通して成長していく姿を描いた青春ドラマ。監督・脚本は「今日から俺は!!」の鹿島勤。撮影を「That'sカンニング! 史上最大の作戦?」の栢野直樹が担当している。主演はNHK大河ドラマ『毛利元就』の大地泰仁。

1997年製作/117分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:1997年3月15日

ストーリー

15歳、中学3年生の良一はピアノの道へ進みたいと考えているが、自分の才能に自信が持てないでいる。忙しい両親、冷めた弟、自分のことに忙しい友人と、相談する相手もいない彼は、次第に自分の殻に閉じこもるようになり、「ムリをして生きてもどうせみんな死んでしまうんだ、ばかやろう」という言葉を残して自殺した小学5年生の少年の気持ちに傾倒して、自らも死への誘惑に揺れていた。ある日、良一は野球部のエースで高校へのスポーツ推薦入学が決まっていた徹也に、自分の試合をビデオに収めて欲しいと頼まれる。それは徹也が入院中のガールフレンド・直美に見せるためのもので、癌に冒され片足を切断した直美は、転移により余命幾ばくもないという診断を受けていたが、残りの人生を精一杯生きようとしていた。良一はそんな直美に次第に惹かれていく。直美は誕生日に良一のピアノが聞きたいと徹也に頼み、徹也は良一への嫉妬を感じながらも彼女の希望を叶えてやった。手術の前日、良一は自分のピアノの腕を唯一認めてくれた直美への気持ちを告白する。直美は、徹也は特別な人で、良一のことを好きだと答えた。そして、彼女は手術で切断することになるであろう乳房を良一に見て欲しいとパジャマの前をはだける。それからしばらくして、直美は息を引き取った。良一と徹也は彼女の代わりに互いに100まで生きる約束をして、15歳の“一五(いちご)同盟”を結ぶ。ピアノ教師でもある母親に音楽学校への進学を認めてもらった良一は、自殺少年の言葉が書かれた紙を川に捨て、未来へ向けて歩き出した。

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