いちげんさん

劇場公開日:2000年1月29日

解説

京都の四季のうつろいの中に、外国人留学生と盲目の日本人女性の愛と別れを描出するラヴ・ストーリー。監督は『ONCE in TIME』の森本功。第20回すばる文学賞を受賞したデビット・ゾペティによる同名小説を、森本監督が脚色。撮影監督にピーター・ボロッシュがあたっている。主演は、「仮面の男」のエドワード・アタートンと「Lie lie Lie」の鈴木保奈美。第1回京都シネメセナ助成作品。

2000年製作/122分/日本
原題または英題:Ichigensan
配給:メディアボックス
劇場公開日:2000年1月29日

あらすじ

1989年、古都・京都。大学で日本文学を学ぶスイス出身の留学生「僕」は、町でガイジン扱いされることにうんざりしていた。ある日、彼は盲目の女性・京子に本を読んで聞かせる「対面朗読」なる仕事を引き受ける。対面朗読は『舞姫』から始まった。朗読の合間、ふたりは様々な会話を楽しみ、町へ出ていくことも多くなった。やがて、深く心を通わせるようになったふたりは恋に落ち、結ばれる。季節は巡り、卒論を仕上げた僕にフランスのテレビ局の通訳の仕事が舞い込んだ。その仕事の成功により、パリで就職先を紹介して貰った彼は日本を離れることを決める。一方、独立心の強い京子もまた就職を決めていた。春。それぞれの人生の転機を迎えたふたりは、桜の花びらが舞う夜の円山公園で別れた。白い杖を手にひとりで歩いていく京子の後ろ姿を、僕はいつまでも見送った……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0美しき文学

2016年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

京都が舞台
TUTAYAでわざわざ取り寄せてもらった作品。
冒頭に舞姫を読むシーンが出てくる。
私は女優が大好きだから女優さん裸体作品は
観たくなる。昔からの癖だ
この作品も何年も前から気にはなっていた。
鈴木保奈美さんが本当に可愛く美しい。
間違いなく観る価値がある作品。
心静かに楽しめた。

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G・・HT3

2.5ヌード以外に何を見せたいのか

2025年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

鈴木保奈美まだ34歳の初々しいヌードを鑑賞できる作品としては評価できるが、ストーリーは全く無意味。
原作がガイジンで芥川賞候補作とのことで、物珍しさから選ばれたのかもしれない。

だが、そもそも英語教師を依頼するならわかるが、カタコトのガイジンに日本語の対面朗読を依頼するという出発点に違和感しかない。
常識的に考えると、母の意図は娘に男を充てがう事だったとしか思えない。
しかもガイジンの学生を選んでいることから、望んでいるのは後腐れない関係。
でも、おそらくそういうストーリーではないので、支離滅裂。

無理やり辻褄を合わせるとすれば、以下のようだろうか。
娘は物心つくと、読み聞かせをねだった。
すると、直ぐに男と性を貪る。
しかし、相手には盲目の娘と結婚するつもりもなく、別れる。
同じような事を繰り返し、今度は何れ帰国するだろう外国からの留学生に朗読を依頼する。
まあ、勝手な妄想だし、私が親なら見合いでもさせるが…

大学の卒業論文でのエピソードもオカシイ。
評価しないデキレースであったとしても、本人に嫌がらせを言う必要は無い。
もしあるとすれば、主人公が権利を主張しまくるわがままな学生で、教授達から総スカンでも食らっていた場合ぐらいだろうか。
大学の対応を「いちげんさん」のタイトルと結びつけたかったのかもしれないが、雑に感じる。

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ビン棒