異人たちとの夏

劇場公開日:

解説

中年のシナリオ・ライターが、幼い頃死んだはずの両親と再会する不思議な体験を描く。山田太一原作の同名小説の映画化で、市川森一が脚色。監督は「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」の大林宣彦、撮影は「PARIS-DAKAR 15 000 栄光への挑戦」の阪本善尚がそれぞれ担当。

1988年製作/108分/日本
原題:The Disincarnates
配給:松竹

ストーリー

原田英雄(風間杜夫)は40歳のシナリオ・ライター。妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていた。ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然、死んだはずの両親に会ってしまう。二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいた。原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通うようになる。一方で、原田は同じマンションに住む桂(名取裕子)という女性と、愛し合うようになっていた。彼女は、もう両親には会うなという。異人(幽霊)と近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づくのだ。原田はようやく両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を開いた。暖かい両親の愛情に接し、原田が涙ながらに別れを告げると、二人の姿は消えていった。しかし、原田の衰弱は止まらない。実は、桂も異人だったのだ。男にふられ原田にもすげなくされた桂は、ずっと以前に自殺していたのだった。愛と憎しみに狂った異人は原田に迫ったが、友人・間宮の機転で原田は助けられた。その後、体調の回復した原田は両親のもとに花と線香を手向け、静かな夏の日の不思議な体験を回想するのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第12回 日本アカデミー賞(1989年)

受賞

脚本賞 市川森一
助演男優賞 片岡鶴太郎

ノミネート

作品賞  
監督賞 大林宣彦
主演男優賞 風間杜夫
助演女優賞 秋吉久美子
助演女優賞 名取裕子
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映画レビュー

4.0「異人たちとの夏」といえばタイトルは知ってたが見たことはなかった。 見てみて思ったのは異人たちといえば普通は外国人のことだが、この映画では違った。

2022年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

萌える

動画配信で映画「異人たちとの夏」を見た。

1988年製作/108分/日本
原題:The Disincarnates
配給:松竹

風間杜夫
秋吉久美子
片岡鶴太郎
永島敏行
名取裕子

大林宣彦監督といえばオレらの世代は「時をかける少女(1983)」を想像するのかな。

山田太一原作で想像するのは「ふぞろいの林檎たち」だと思う。

「異人たちとの夏」といえばタイトルは知ってたが見たことはなかった。

見てみて思ったのは異人たちといえば普通は外国人のことだが、この映画では違った。

風間杜夫は脚本家。

たまたま行った浅草で自分が子供のころ死んだはずの父(片岡鶴太郎)を見かけた。

父が声をかけてきた。
「うちに来るか?」

行ってみるとこれまた亡くなったはずの母(秋吉久美子)がいた。

とても居心地がよく愉快だった。
風間杜夫は何度も父母の家を訪ねる。

自宅マンションでは階下に住む女性(名取裕子)と仲良くなっていた。

しかし、父母や名取裕子と楽しいひと夏を過ごしているうちに、なぜだか風間杜夫は衰弱して行くのだった。

これはファンタジーではあるが見ていて居心地がよく優しい気持ちになれる、

だが怖い一面もあるそんな映画だ。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

5.0面白かった印象

2022年3月15日
スマートフォンから投稿

ずいぶん前に見た映画やけど今でも面白かった印象です。

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コウチャン

4.0本作はホラー映画としての価値ではなく、1950年、昭和30年頃の生活への郷愁こそに価値があると思います

あき240さん
2022年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

異人たちというのは、外国人のことではなく幽霊のことを指しています
確かに幽霊たちの夏ではあまりに陳腐です

1988年公開
原作はその前年に発表された同名の山田太一の小説
山田太一といえば、泣く子も黙る超有名な名脚本家
映画はそう数はないですが、テレビドラマとなれば、彼の作品はそれこそ無数にあります
一時期は視るテレビドラマは、大袈裟でなくどれもこれもほとんどすべて脚本山田太一とクレジットされていたほどです
木下恵介アワー、ポーラテレビ小説、金曜劇場、東芝日曜劇場などでの現代にまで知られる名作と呼ばれる作品に彼の物が沢山あるくらいそのレベルもとても高いものでした

泣いてたまるか
男たちの旅路
岸部のアルバム
ふぞろいの林檎たち

すぐに思い出せるものでもこれなのですから、どれほどの才能にあふれた脚本家であるかお分かりになるとおもいます
1934年生まれ、2022年現在87歳でご存命です
6年前の2016年には2時間ドラマを手がけ、数々の賞に輝いたほどお元気で才能も現役のままでいらっしゃるようです

本作はその売れっ子脚本家としての自身を投影したかのような主人公がある夏に体験するホラー物語です

それをハウスの大林宣彦監督が映画化したものです
といっても、ハウスのようなキッチュでポップな世界観ではなく、2004年の「理由」のような少し陰影の濃い肌触りの作品になっています

脚本は山田太一ではなく市川森一
この人は特撮界では良く知られる人で、快獣ブースカ、ウルトラセブン、怪奇大作戦、帰ってきたウルトラマン、仮面ライダー、シルバー仮面など錚々たる作品に数多く参加しています
その後は山田太一の後継者のように沢山のテレビドラマの脚本を書いた人物です
1941年生まれですから山田太一の7歳下ですが、残念なことに2011年に70歳で他界なされています

物語はケイという魔女と、主人公の死別したはずの両親と二つのお話で展開されます

両親との思い出の世界は、1950年昭和30年頃の浅草です
それを大林宣彦監督がとても情感たっぷりに撮っています

片岡鶴太郎と秋吉久美子の両親の言葉づかい、立ち振る舞い、衣装、当時の生活ぶりに心が奪われます
特に片岡鶴太郎の東京弁はスーッと耳に馴染むもので、もうそれだけで昔に連れていかれます

終盤になって思い出したかのようにホラー映画として締めくくられます

本作はホラー映画としての価値ではなく、1950年、昭和30年頃の生活への郷愁こそに価値があると思います

もちろん私達は生まれてもいません
郷愁を感じるわけがないのに何故か懐かしい
「三丁目の夕日」が好きなら、きっとあなたも本作の世界の虜になるでしょう
幽霊に取り憑かれた主人公のように

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共感した! (共感した人 6 件)
あき240

2.0ほのぼのした雰囲気から自然にホラーへ展開していき、

2021年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

それに従っていつの間にか夢中になって見ていた。

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共感した! (共感した人 0 件)
むにふに
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