悪名波止場

劇場公開日:

解説

今東光原作“悪名”より「悪名市場」の依田義賢が脚色、「てんやわんや次郎長道中」の森一生が監督した悪名シリーズ。撮影は「舞妓と暗殺者」の本多省三。

1963年製作/92分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年9月7日

ストーリー

おなじみ朝吉・清次の二人は四国からの帰りの船中で清次と名乗る三郎にであった。怒る清次の前で、これも妹のためと謝る三郎に、朝吉は力になってやることにした。三郎に連れていかれた薄汚い小屋には、悦子という女と三郎の妹おとしがいた。おとしは麻薬中毒の症状を呈していた。三郎は鬼瓦の乾分であるが、朝吉を案内したまま鬼瓦組の金をもってドロンしてしまった。おとしの体からその金を払わせようとする鬼瓦に、朝吉と清次は出迎えのお照を金策に大阪へやり、その間人質として鬼瓦の経営する三ツ鯛運輸で働くことになった。鬼瓦たちは、副業として麻薬の密売をやっており、入手先は、おなご舟から手に入れていた。しかし、朝吉、清次たちを知ったおとしが先頭になって、おなご舟の連中は麻薬運びを拒否した。怒つた鬼瓦は、おとしのヒモ、仙太郎を使ってみせしめのためにおとしを殺させた。一部始終をみた悦子はこの仲間から足を洗おうとするが、その機会は仲々なかった。抜けめのない清次は、託児所から渡血少女マリをおとしの娘として、チャッカリ慰謝料をまきあげてしまった。マリは悦子の実子であったため悦子は半狂乱になって怒った。その半狂乱の状態から、悦子がおとし殺しの実状を知っているらしいと狙らんだ鬼瓦は、マリを罠に悦子を殺害しようとした。九死に一生を得た悦子はすべてを朝吉に告げた。八尾の朝吉として、朝吉の立つ時がついにやってきた。朝吉、清次の後には、おなご舟の連中も立った。呆然とする鬼瓦一味は、正の鉄拳の前に次々とのされていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5お人好しの朝吉

2017年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

ちょっとした小話で、勝新の「河内音頭」が聞けるのがいい。
四国からの帰りの船で一緒になった清次によく似た男(藤田まこと)の家に行くと、麻薬中毒の妹に合い、朝吉は助けることに。
ちょっと人が好過ぎる。

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