勝新太郎の代表作「悪名」シリーズ、日本映画専門チャンネルで“完全放送”
2020年6月28日 10:00
今東光氏の小説を原作とする同シリーズは、勝演じる“八尾の朝吉”と、田宮二郎扮する“モートルの貞”が、卑劣な極道を叩きのめす任侠アクション。エネルギーに満ち溢れた2人の息の合ったコンビプレー、田中徳三や森一生といった大映プログラムピクチャーの名匠たちが作り出す映像美だけでなく、昭和20~30年代の大阪に生きた庶民の活き活きとした姿が映し出されている。
7月に放送されるのは、2作品。“完全放送”の先陣を切るのは、記念すべき第1作「悪名(1961)」だ。百姓の生まれで無類の暴れん坊・朝吉は、遊郭で揉め事を起こし、土地の札付き・モートルの貞と対決。貞を叩きのめした朝吉はヤクザの親分に見込まれて、客分として一家に身を預ける。そこへ朝吉のなじみの遊女・琴糸が逃げ込んでくる。放送は、7月5日(午前9時20分~)、12日(午前10時15分~)、17日(午後7時15分~)、29日(午後7時20分~)。
続けて、61年に公開された第2作「続 悪名」を放送。公開後の62年、勝とお絹役の中村玉緒が結婚し、大きな話題を集めた。故郷の河内に帰ってきた朝吉は、女房・お絹と百姓仕事を始めるが、弟分・モートルの貞の訪問で大阪へ逆戻り。恩人の吉岡親分を窮地に陥れた松島長五郎を半殺しにするが、松島一家の元締めから強さを見込まれてしまう。放送は、7月5日(午前11時10分~)、19日(午前9時40分~)、31日(午後5時40分~)。
8月は「新・悪名」「続・新悪名」「第三の悪名」「悪名市場」、9月は「悪名波止場」「悪名一番」「悪名太鼓」「悪名幟」、10月は「悪名無敵」「悪名桜」「悪名一代」「悪名十八番」、11月は「悪名一番勝負」「悪名縄張り荒らし」をラインナップ。放送日時は、現在調整中。
なお、シリーズの放送を記念し、7月5日の「悪名(1961)」「続 悪名」はノースクランブル放送となる。「スカパー!」「スカパー!プレミアムサービス」「スカパー!プレミアムサービス光」では、2作が無料で視聴できる。