悪名一代

劇場公開日:

解説

今東光の同名原作を、「古都憂愁 姉いもうと」の依田義賢が脚色し、「東京博徒」の安田公義が監督した“悪名”シリーズ第十三作目。撮影は「若い時計台」の牧浦地志。

1967年製作/89分/日本
原題:The Notorious Man & The Issei
配給:大映
劇場公開日:1967年6月17日

ストーリー

行先も定めずふらりと山陰線の汽車に乗った朝吉は、渡り仲居のお澄に初恋の男と間違われた。朝吉は人の善いお澄に勧められるままに、彼女の勤める旅館に泊った。ところがそこには、近くアメリカから帰国する伯母から三億円の遺産を相続することになっているという蔦江が軟禁されていた。見張りは女高校生環で、彼女の父はかつて朝吉に悪事をあばかれた沖縄の源八だった。源八は朝吉に、三億円に目をつけた二代目シルクハットが蔦江を無理に妾にしたので助け出したのだと語ったが、朝吉は蔦江を奪って、シルクハットの家へ乗り込んだ。意外にも、そこには清次がシルクハットの妹お美津を女房にして住んでいた。朝吉はシルクハットを詰問したが、とても一筋縄でいく男ではなく、様子を見るため、当分の間居候することにした。一方、一年前、刃物を使って親分の朝吉に怒鳴られ、姿を消した清次は、朝吉の怒りを解こうと懸命だった。その頃、源八は三億を山分けすることにして新興やくざのお十夜一家にこの話を持ち込んだ。やがて、盆踊りの太鼓が鳴り出した日、蔦江の伯母お菊が帰ってきた。蔦江を押さえているシルクハット、お菊を抱き込もうする源八とお十夜一家。小さな町にやくざの策略と陰謀が入乱れた。その有様を静観していた朝吉だったが、清次がだまし討ちにあって重傷を負い、しかもお美津までが斬り殺されるに及んで立ち上った。お十夜一家に、乗り込み、初めてドスを手にして暴れ回った。その朝吉にお十夜は倒され、助け出されたお菊は蔦江と涙ながらの対面をするのだった。一方、シルクハットは妹のお美津の死にショックを受け、三億円を諦めた。朝吉はこうしてすべてが終った後、ひとり自首するために出ていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0やくざ映画の影響

2017年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

朝吉親分のお節介路線に、東映のやくざ映画が加わり、最後はなんともはや。
シルクハットの二代目が長門勇、ゲストの森光子の扱いが中途半端。
前半は楽しいが後半は…。

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