お天気お姉さん

劇場公開日:

解説

テレビのお天気お姉さんの座をめぐって繰り広げられる女たちの熱き戦いを描いた、奇想天外、荒唐無稽なお色気コメディ。監督は「豊丸の何回でも狂っちゃう」の細山智明。安達哲による『ヤングマガジン』に連載された同名コミックを、鴎街人(細山監督のペンネーム)が脚色。撮影を「82分署」の志賀葉一が担当している。主演はセクシーアイドルの水谷ケイ。本作品はオリジナル・ビデオ・ムービーとして95年に製作、販売されていたが、ストックホルム映画祭、オスロ国際映画祭など多数の海外の映画祭に出品され話題を呼んだことから、BOX東中野の企画“トラッシュムービー”の中で日本凱旋公開となった。海外向けにクレジットを入れ直したバージョンで上映されている。スーパー16ミリからのブローアップ。

1995年製作/84分/日本
原題または英題:A Weather Woman
配給:BOX OFFICE
劇場公開日:1996年9月21日

ストーリー

河合みち子の代理でニュースのお天気コーナーに登場した仲代桂子は、放送の中でスカートをめくってパンティーを見せたことから、一躍マスコミの寵児となった。何事もやるからには一番でなければ気が済まないが信条の彼女は、その高飛車な態度にもかかわらず、視聴率アップの手柄からJTV島森会長の後押しを得る。そんなおり、会社に特別室を用意させたり、日課のマスターベーションのための性具をコレクションしたりと、やりたい放題の桂子の行状を快く思わない会長の娘・かおりがパリから帰国した。みち子を利用して桂子を局の看板から引きずり降ろし、後釜に収まったかおりは、パリ仕込みのお天気ショーを開始して、桂子一色だったJTVを牛耳ることに成功する。一方、番組を降ろされた桂子は、高校時代から桂子に憧れていたという、うだつのあがらない山岸とともに山に籠り、天空の鞭のパワーを身につける修行に勤しんでいた。それからしばらくして、JTVでは気象予報士の資格を取得したかおりのアイデアで、今までのお天気コーナーをさらにショーアップさせた天気特番を放送することになっていた。ところが、その生放送中に桂子が突然乱入し、桂子とかおりはどちらがお天気お姉さんとしてふさわしいかを決めるために戦うことになる。天空の鞭を振るう桂子に、かおりの天空の剣が応戦しバトルは熾烈を極めたが、軍配は桂子にあがった。こうして真のお天気お姉さんとなった桂子は、それに満足することなく、もっと先にある次なる野望に向かって飛び立っていった。

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