まぼろしの邪馬台国のレビュー・感想・評価
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竹中直人のやりすぎ演技見てられない
テーマ・脚本、吉永小百合の細やかな演技と表現、台詞回しいいのですが竹中直人の大袈裟な怒鳴り、怒りの演技がたまらなく嫌でした、キャスティングミスと言っていいレベルと感じました。
吉永小百合:主演となってるが、 竹中直人:主演の感じ
1=47分までは、宮崎康平(竹中直人)が社長としての物語がメインの感じ
2=48~72分は、康平が和子(吉永小百合)と邪馬台国の研究がメイン
3=73~101分は、康平と和子が出歩いて邪馬台国探し
4=102~113分は、康平の葬儀等
5=全体的には、康平の経営者、又は、研究者としての生き方の印象が深い
6=盲目で、この活躍は凄い
過去に盲目の偉人、塙保己一や、ヘレンケラーを思い出した
吉永小百合がふと手に取る「三国志」。飛び立つ白い鳩。レッドクリフを見たくなった。
バナナ園だ。なぜ、今バナナなのか・・・などと、ダイエット食として紹介されたため品不足気味になってることを考えつつ、竹中直人に食傷気味になっていることもいつしか忘れてしまっていた。いくら知的で情熱的で大胆な男であっても、わがサユリ様が惚れるはずがない!と、にわかサユリストが吠えようとも、物語は進んでゆく・・・
フィクションを基にした映画。実際の宮崎康平の人となりは映画ほど暑苦しくないのでしょうけど、天衣無縫といった性格や、失明してからのほうが地域の事業や邪馬台国の探求に精力的に取り組んでいたらしい。何度も登場した森繁久弥の名前も実際に学生演劇で共に活動していたためだ。竹中直人のキャスティングへの評価は微妙な位置だと思いますが、吉永小百合は大正解だと感じました。
序盤は島原鉄道社長の康平とサユリ様演ずる和子がどういう過程を経て結ばれるのかを様々な要因を用意して描いています。年のためNHK福岡の声優として干され職を求めていたこと。康平の書架にあった父の愛読書と同じ本。乳飲み子がいるのに前妻に逃げられたこと。それに社長の座を追われたことでどん底になったときに見せる男の意地。その邪馬台国を見つけるというロマンチストの一面。そして、強引な求婚・・・ここまでやられたら納得せざるをえない。
発見されれば卑弥呼陵とでも命名されるのだろうか。卑弥呼の墓を見つけるという生きがい。彼の最期はとても幸せそうだった。ちなみに、同じく盲目である南斗白鷺拳のシュウが人柱とされたのは聖帝十字陵だ。シュウの言葉を引用するならば、康平の最期はまさしく「神が最後にひとつだけ願いをかなえてくれた」と言いたかったのだろう。
長崎といえば原爆投下された都市。冒頭のシーン(映画では北京になってたが、実際は平壌のようだ)では反戦メッセージも伝わってくるし、康平の読書歴にマルクスまであったり、島鉄の労使交渉を一括しても人情味があったり、反面、息子に暴力をふるったり、その人物像は一言では言い表せないほど。
竹中直人のキャスティングによるマイナス部分は吉永小百合がお釣りがくるほどカバーしていました。貧乏になったときの献身ぶり。夫のロマンを完遂させようと自ら目となり、数年にわたり旅のお供をする。康平の夢を実現させることが彼女の生きがいともなったのだ。
内容はとても良かったのですが、堤幸彦監督の魅力を感じられない映画でした。長崎を中心とした風景静止画はとても綺麗だったけど、動きがないんです(必要ないのかもしれないけど)。ただ、蒸気機関車の映像は上手く溶け込んでいたし、ロケ地もいいため昭和31年らしさが出ていた。はとバスやオート三輪も効果的・・・これも三丁目の影響なのかな。実際の宮崎夫妻の孫も出演してたり、ポチャタレ柳原可奈子も映画初出演してたり、出演者の多彩で面白い。最も嬉しくなったのは大槻教授と草野仁でした・・・もちろん窪塚洋介も好演!
【2008年11月映画館にて】
ガッカリ!
まったく期待ハズレでした!個人的に邪馬台国に興味を持っているので、もっと専門的な、学術的な内容かと思っていましたが、素人の域を出ない内容。そもそも、前半は、宮崎氏の事業の推移を描いていて、邪馬台国が出てくるのはは、ずっと後の方。
竹中直人さん演じる宮崎氏のキャラクターも、全く好きになれませんでした。
吉永小百合さんは、一年に1本、作品を選んで出演しているはず。
こんな作品でいいんですか?
途中で見るのをやめようと思ったくらいです。
吉永さんが、キレイだったので、我慢して最後まで見ました。
ロマンを感じる
歴史的要素を含むので、好みかそうでないかがはっきりと別れるように感じた作品。
私は学生時代に専門的に歴史を学んだので、邪馬台国と聞いて興味をそそられ観てみたいと思った作品でもあるし、それ故に興味深く観る事ができた。現代でも邪馬台国の所在地には様々な論争があるが、やはり邪馬台国と聞くとロマンを感じざるを得ない。なので、主人公の宮崎康平と妻である和子が邪馬台国探しの旅に出るシーンは特に興味深かった。
また、邪馬台国の事ばかりではなく、康平と和子の夫婦愛も描かれていると思った。昔ながらの頑固一徹という言葉が似合う康平と、そんな康平を献身的に支える和子。2人なりの愛というものが作品の所々に描かれていたと思う。
この作品は宮崎康平の伝記としての映画でもあるが、もっと宮崎康平という人の事を知りたくなったし、彼の書いた『まぼろしの邪馬台国』という書籍を実際に読んでみたくもなった。
これが昔ながらの夫婦愛、なのかな
邪馬台国ってそう言えば昔学校で習ったな・・・ぐらいしか知識が無い者としては、今まで何となく堅苦しいタイトルに拒否反応があったのですが、見てみたら堅苦しい要素なんてほとんどありませんでしたね。
この映画はタイトルで損しているような気がします。
歴史に興味の無い方はこのタイトルの時点でスルーだし(まあサユリストな方は別として)、歴史好きな方はこれでは全然物足りないだろうし・・・。
で、実際のところ内容は「まぼろしの邪馬台国」と言う著書を書いた宮崎夫妻の半生を描いた伝記的映画となっていましたが、やはり吉永小百合主演作品だからか、実話なのに何故か現実感が微妙に感じられなかったところも(苦笑)
でも、話自体はいい話、ってまあそこは吉永小百合主演作品ですから、当然そう言うテイストにならざるを得ないのでしょうが、昭和的、亭主関白的夫婦愛が、逆に新鮮且つ妙に説得力もあったりで、何だかんだで私はグッと来てしまいました!
パっと見なんでこんな高圧的な盲目男を容姿端麗完璧な女性が献身的に支えているのか、不思議にさえ思える2人でしたが、康平は盲目であったからこそ弱さを見せず高圧的な態度を取っていたのだろうし、時折現れる本当の彼らしさを垣間見せられると、和子が支えようと思ったのも思わず納得させられたり、まあいかにも昭和的な2人ではありましたが、いい夫婦関係だなと・・・幸せな気分にさせてもらいました。
告白のシーンや、旅の本当の理由を吐露するシーンは、特にお気に入りのグッと来るシーンでしたよ。
竹中直人はいつもの演技とは違って、今回は素晴らしかった!
吉永小百合は、いつも通りモンスター!(褒めてるんですよ)
年の差と卑弥呼姿は?でしたけど・・・。
あと何気に柳原可奈子の玉子が妙に可愛らしくて、しかも「あのシーン」ではちょっとビックリでした。
作品のインパクトがやや薄かったのは少々難点かな・・・。
まぼろしの吉永小百合。
実在した宮崎康平の人となりに興味はあったものの、
竹中直人&吉永小百合ということで…どうしようかと
実はけっこう迷ってしまった作品。。
演技・実力ともに申し分ない活躍をしている二人だが
なんというか(爆)なにを演じても…のオーラが強く、
竹中のアクの強い演技と、小百合さまの若返り演技が
あ~またか。とならなければいいけど…と不安だった。
…結果。観て良かったと思った。
確かに↑演技はあったけれど…今回はそれ以上に、
いかにも破天荒極まりないクソ親父(すいません^^;)を
好きで好きでたまらない妻の献身愛に満ちた話だった。
鑑賞前に読んだレビューのほとんどが
「こんな男に尽くした女の気が知れない」とか
「私だったら絶対にこんな夫はイヤです」というのが
ほとんどで^^;確かに今ではそう言われるだろうな~
と思った。でも私くらいの歳(いくつだよ^^;)になると、
これも愛なんだよな。と分かってきたりもする。
あんなに傍若無人に振る舞っている康平ではあるが、
かなり頭が良く、ヒトを見る(心の)目にも長けていた。
決して弱者を痛めつけるような鬼社長ではなかった。
例えば突然辞めさせた秘書の才能を早くから見抜き、
自分の会社よりもっと力のある会社で働かせてやろう
などと、親切なんだか大きなお世話なんだか^^;の、
心づかいが出来た人物でもあった(やり方は悪いけど)
ただ無用にヒトをこき使うのではなく、適材適所を
いち早く見抜く目があり(彼女を妻に選んだのも正解)
世間の注目や流れを的確に把握できる逸材でもあった。
だからそんな彼の人となりを理解する友人知人たちが
こぞって彼を助け、応援してくれたのである。
そして妻の和子も、とどのつまりは(成り行きでも^^;)
彼に惹かれていったのだと思う。
やたらと彼女の献身ぶりばかりが取り沙汰されるのかと
思いきや、後半…夫婦二人の旅路の果てで、ポツリと
康平が和子にいう一言が秀逸だったので泣けてしまった。
さだまさしの「関白宣言」のモデル。らしい(笑)
発売された当時、世の女性陣が挙って文句を言った
その歌詞を思い出してみる…
これって今から尻に敷かれようと覚悟を決めた男が、
最後に目一杯の大見栄を張っているところなのだと、
私には聴こえる…^^;
だから、ハイハイそうですね。と受け流すのが正しい。
結局、彼の卑弥呼は一番近くにいたんじゃないかな。
(シワやくすみが幻のように消えるといいんですけど^^;)
竹中直人の熱演、『明日の記憶』を彷彿落ち着いたカット割りの夫婦愛。そして圧倒的な映像美が魅力的な作品でした。
九州男児を地でいくワンマンで、情に厚い宮崎康平を竹中直人が熱演。本来は、竹中が主役になるべき話ですが、吉永小百合が妻和子役にキャストされて、俄然そちらが注目されております。
しかし、九州弁で感情をむき出しに人をあごでこき使うという康平をほとんどネイティブの口調で竹中が演じきったところを多いに評価したい作品です。
もちろん吉永小百合の存在感は否めません。彼女がいるだけで、盲目の夫を支える妻の包み込むような愛情を感じさせてくれました。
まるでやんちゃな子供のまんまの康平。言い出したらてこでも引っ込めない傍若無人な夫に対して、和子はいつもかいがいしく連れ添っていました。
幻の邪馬台国を追って、九州各地へ夫を手取り足取り案内する姿は、まことに微笑ましく、夫婦愛の素晴らしさを感じさせてくれたのです。
堤幸彦監督には二面性があって、『トリック劇場版』のコミカルな演出と、本作の人間ドラマでは、全然違ったテンポを見せてくれます。特に夫婦ものでは、『明日の記憶』同様、じっくり落ち着いたカット割りで二人の交情を魅せてくれます。夫婦を描くことにおいては、上手い監督だと感じました。
あと、『明日の記憶』と同じく映像も大変美しかったです。幾重にも折り重なった有明海の浅瀬の文様。それが金色に輝いているところは、ハッとなりました。
また夫妻が訪ねていく九州の山々の雄大な眺めもこの作品の準主役と言っていいでしょう。
ただストーリー中、康平が和子を口説く過程は省略され、プロポーズ一発で婚約が成立したことや、横暴な夫にタマゴを投げつけるシーン以外は、特に和子の葛藤が描かれていません。吉永小百合のイメージそのままに、お上品にまとめています。でも和子本人がドキュメンタリーで語っていた話では、喧嘩はしょっちゅうで、なんど別れようか思ったかしれなかったそうです。
そういえば、キスシーンもなかったですね。
加えて、康平のイメージのなかで、卑弥呼が登場するシーンもなかなかよくて、古代ロマンをきっと感じることでしょう。
つきあいがマンネリになっているカップルや長年連れ添って、お互いの愛情を感じなくなったご夫婦の方が゛ご覧になるときっと忘れていた伴侶の方への想いをきっと思い起こさせてくれる作品となますよ(#^.^#)
ところで、原作がなぜベストセラーになったのでしょうか。
原作が多くの読者の感動を誘ったポイントとして、映画と同じく著者が視力を失いながらも、妻との二人三脚で邪馬台国の位置を求めた夫婦愛にあります。学術書なのに、「いつかはこの杖で金印を探り当てる」と言うラストは印象に残るでしょう。
また研究視点も斬新でした。まず「地名は変りずらい」と言う点に着目したことです。 平成の大合併と呼ばれる市町村の統廃合で、今でこそ地名は変化していますが、かつては地名は変らないものの代名詞でした。
康平は、和子に古事記を朗読させて、テープ録音。それを何度も聞き返して、古代の音を研究し、九州各地を実地で旅しながら、魏志倭人伝中の国名を現代の地名に次々と地図上に当てはめていきました。
強引な解釈でありながら、わかりやすさが受け容れられて点だと思います。
けれども問題は、三国志と魏志倭人伝の編纂を行った陳寿が、関係者から聞き取ったヤマト言葉をどう漢語で表したのか誰にも証明できないことです。
例えば、台湾の老人は「邪馬台」を「ヤマダイ」と発音するそうです。陳寿が朝鮮人たちの報告によって当て字した漢字地名の音読みが、ヤマト言葉の正しい発音と推定するには、無理があるだろうと思います。邪馬台国の位置が郷土島原になっているのも我田引水かもしれません。
漢書で上陸地点から陸行500里の伊都国は、九州北岸から200km東南の宮崎県=日向としか読めないと江戸時代以前の国学者以来、そう考える説が有力でした。
康平の熱意には頭が下がります。だけど『オーラの泉』の東知事の放送で明らかにされたように、高天原は高千穂にあり、邪馬台国は宮崎にあったことを小地蔵として指摘しておきます。
島原に強烈なリーダーが必要です
映画「まぼろしの邪馬台国」(堤幸彦監督)から。
竹中直人扮する主人公、島原鉄道の社長、宮崎康平。
「島原の子守唄」の詩作者でも知られる、全盲の郷土史研究家は、
今では、すぐに解任されてしまいそうなワンマン社長。
俺が右向けって言ったら右向け、みたいなタイプ。
でも、なぜか私には新鮮に映った。
今では見ることができない光景だったからかもしれない。
そんな彼のワンマンぶりを、リーダーとして考えて、
彼を支える銀行の頭取役・江守徹さんの台詞が光った。
「島原に強烈なリーダーが必要です」
地方の発展は、もちろん産業基盤となる会社の業績もあるが、
東国原宮崎県知事を筆頭に、強烈なリーダーの影響が強い。
地方の人にとって、ワンマンとも取れる強烈な個性の持ち主と
それをしっかり支えるブレーンの出現が望まれる。
まずは、リーダーの掛け声に合わせ、
みんなひとつになって頑張ってみることが大切だと思う。
型破りな行動と実行力が、地域の人をひき付けたに違いない。
自分の地域が一番だと心から思い込むリーダーがいい。
「あいつら島原の人間じゃなか。関東の田舎もんじゃい」
こう言える主人公は、やっぱり魅力的であった。
夫婦の絆
実話をもとにしたフィクションなので、現実味があり、
昭和の時代と夫婦の絆を感じることが出来ました!
吉永さんもキレイでしたし、竹中さんの演技も良かったです。
最初、竹中さんは態度が大きいなぁ(もちろん役での話です。)
と思っていたのですが、心の中は違っていて・・・
二人の関係に引き込まれていきました。
とても美しい作品だったと思います。
吉永小百合は何の役でも吉永小百合なのだ♪
やっぱり、吉永小百合って人は
何の役をやっても吉永小百合でしかない!と思いました。
でも…他のキャストは名優揃いでとても楽しめました。
竹中直人は本当に上手いです。
タレントの柳原 可奈子さんも出てましたが…
なかなか良い演技で…
頑張ってキスシーンもこなされてました。
卑弥呼が出てきて終わりなのかと思ってたら
まだ続きが有って…少々ダラダラ感もありましたが
まぁ…全く眠くならなかったので
私的には面白かったようです。
でも劇場で見なくてもTVのオンエア待ちで充分な気もします。
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