「音と映像の絶妙な表現」ミルコのひかり シンコさんの映画レビュー(感想・評価)
音と映像の絶妙な表現
テープレコーダーで集めた音の物語。
シャワーの音は雨の音に、手のひらを指で叩くと滴が落ちる音に、唇を鳴らして蜂の羽音に……。
それらを繋げると、雨が上がって、蜂が花に舞う、みずみずしいストーリーができ上がったのです。
鮮やかな映像のイメージが立ち上がり、ぞくぞくするほどの感動を覚えました。
空のドラム缶を吹くと竜の鳴き声に、工場の機械の音が恐ろしいお城の轟音に、ミルコは様々な音を創造していくのです。
目をつぶっていても、生き生きとした世界が繰り広げられていきました。
この映画は、音の美しさを教えてくれると共に、枠に捕らわれず可能性にチャレンジしていく、自由な精神の発揚を描いています。
コメントする