純愛 JUN-AI

劇場公開日:

純愛 JUN-AI

解説

中国を拠点に活動している小林桂子が製作総指揮・脚本・主演の3役を務め、8年の歳月を費やして製作した人間ドラマ。戦後の中国本土に残った日本人夫婦の愛と哀しい運命を描く。1945年、太平洋戦争の終結を迎えた中国・東北地方。多くの開拓団民と一緒に中国本土に置き去りにされ、瀕死の状態だった小学校教諭の俊介と保健婦の愛は、ある中国人親子に助けられる。だが、彼らを助けた中国人親子の家族は日本人兵に殺されていた……。

2007年製作/115分/中国・日本合作
原題:純愛
配給:プロジェクトデザイン
劇場公開日:2007年8月18日

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映画レビュー

4.0横浜中華街映画祭にて

2014年9月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

横浜中華街の同發というお店の場所に昔映画館があったとかで、今はお土産コーナーがある奥のホールで毎年秋に中華系の映画を上映する映画祭がジャック&ベティ主催で開かれています。3回目の今年、軽い気持ちで純愛を見ましたがとてつもないエネルギーに満ちた映画でした。

ストーリーは簡単に言うと、終戦後、軍に見放された開拓団の人々が離ればなれになり、そのうちの一組の夫婦が中国人親子に保護され、そこで生きていくうちに二人に人生の別れ道が訪れる…というものですが、これが一筋縄ではいかない。

たまたま上映後、主演脚本製作の女優さんの挨拶まであり、この映画を撮った意図、運動の広がりの経緯などを知ることができました。映画を通じて友好は勿論、基金を設立、中国に学校まで建てているとは!

先の大戦の折り、中国残留孤児や残留婦人(これは知らなかった)と呼ばれる方々が大勢いたこと、憎しみに晒されながらも心ある対応を受けて生き延びる事ができ、そのことへの感謝を我々はしてこなかったこと、友好関係の不安定な時こそすべきだと思ってこの映画を撮ったと熱く語られていました。

2007年公開ですが製作期間を合わせると15年以上経っています。途中見るのが辛い所もありますが、人間の基本的な情の部分を揺さぶられる作品です。
タオル無しには見られませんでた。

英語字幕と中国語字幕が同時に出るので少々見辛かったですが、いま見て良かったです。情報に惑わされず真実を見抜く目を開かれた気がします。

ちなみに中国人親子の息子、山龍さんが非常に好みでした。

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yoko