河童のクゥと夏休みのレビュー・感想・評価
全43件中、1~20件目を表示
クゥが愛おしい!
男の子らしいちょっと偉そうな態度、でも礼儀正しく、健気で、相撲がやたら強い、そしてかわいいクゥちゃん。
完全にクゥの魅力にやられました。
「ありがとうごぜぇやす」「オメェにあえてよかった」とクゥちゃんに言われたもんなら、もう。
時間は少し長く感じたかな。138分だし実際に長いだけだが。
(風立ちぬより長い。かぐや姫の物語とほぼ同じ。)
間延びするギリギリのライン。
仲間はずれやイジメに対しても触れている。菊池さんが転校する際に康一に「話してくれてありがとう」と泣いて言う場面では思わず涙腺が緩んだ。
プールサイドや帰り道やクラスの雰囲気など小学生高学年の時分の独特の“空気感”がよく醸し出されていた。
最後は「おお!君かっ!」って思わず口に出してしまいました。
面白い
子供と一緒に観たけど、普通に面白かった。
最初は気持ち悪。って感じたカッパも、見慣れたら可愛くなってくる不思議。
実際居てたらこんな感じなんかな~とか想像力も駆り立てられて良かった。
突然来るグロシーンとかで評価割れそうやけど、自分と家族は楽しめました。
原恵一監督らしい日常描写と妖怪と家族
何度目かの劇場での鑑賞だけど感想を書いていなかった。
河童のクゥは愛らしく、でも超常の力や妖怪らしい怪しさもあり、等身大の妖怪というか、生っぽさがあった。
お父さんを殺された悲しさと怒り、それが全人類には向かない思慮。こういう隣人がいてほしいと思える作品。
犬はオッサン
2023年1月15日
映画 #河童のクゥと夏休み (2007年)鑑賞
#原恵一 監督の脚本は、非日常の設定をリアルに見せるのが上手ですよね。
現代日本にカッパが現れればこうなるだろうなというのを実にリアルに見せてくれます。
クゥちゃんが現れたら絶対一緒に暮らしたいと思わせてくれるお話でした。
平凡な家族の絆
クゥちゃんを通じて、ごく普通のサラリーマン家庭に驚きと連帯感、今度はマスコミや世間の目との軋轢に対して一枚岩で明るく立ち向かう姿は立派。この家族の日常や会話シーンも秀逸で、きちんと自己主張もしてベタベタしない関係でいいね。みんなでプチプチを潰すシーンは笑えたけど。
難局のなかで、主人公が親離れして、自我を確立していくプロセスも好きだ。淡い初恋とさりげない別れ、転校生の自分に重なって懐かしかった。
架空なのに河童の実在感。遠野に行きたくなった。
アニメだけどとっても現実味がある、故に自分には合わなかった
もし日本の現代社会で河童が見つかったら、見つけた人の反応、社会や周囲の反応はこうなんだろうなと思う。
「妖怪」ってファンタジーな題材を使っているけど、とっても現実味があることをアニメで表現している。
でもフィクションアニメにそれを求めてはないんだよなぁ…ってのが率直な感想。
取材対象のプライバシーを考慮しないマスコミ、思い通りにいかないと途端に仲間はずれにするクラスメート、
相手の気持ちを考えずに携帯で写真を撮る野次馬たち、ぱっとしない主人公などなど。
タイトルから妖怪ものならファンタジー要素強めかなって思って、
現実逃避気分で観たら、めちゃくちゃ現実を突きつけられて、観てて疲れてしまった(笑
間延びしてたが、面白かった。
少しなんでもないシーンが多かった。胸糞悪いシーンもあった。だからこそ人間の弱い部分みたいなのを感じ取れた。妹が最初は嫌ってたけど、最後泣いてたのが良かった。マスコミはやはりマスゴミだった。おっさん殺した奴まじで許さん。とにかくクゥちゃんが死ななくて元気に暮らして欲しい。あの子孫がクゥちゃんの父ちゃん殺したわけじゃないから恨まないでね笑。最後の店員クソ怖かった。
もっと評価されるべき傑作
ポスターを遠野で一度見たことがあって面白くなさそうな映画だなーと思って見てみたら、間違いなく名作。クレヨンしんちゃんの映画にも引きを取らない、ディテールに血の通った表現が詰まった作品。決して忘れられては行けない作品。
全部温かい物語
プライムにあったので久々に観てみました。
河童との生活を描いたファンタジックなお話に見えますが、結構社会風刺な側面のある作品。
いじめの連鎖、過剰なマスコミの報道姿勢、理性をなくした人々の在り方。それらを子どもの目線で問いかけるようでした。
人間の醜さばかりが目立つ中、「おれを見つけたのがお前ぇ達で良かった」の言葉で救われる気持ちになれます。
それと、ありのままの描かれた子どもたちが昔の自分とも重なるようで、何だかとても懐かしく思えてくるんです。
多分舞台が自分の生まれ育った埼玉っていうのもあるんでしょう。
風景・鉄道・バスなどとても馴染みがありました。
声は職業声優でなく、これはとても良かったと思います。
特に子どもたちがぴったりで、妹のひとみはその生意気さも手伝ってとてもリアリティがありました。
若草 による楽曲も昭和っぽさも物語にぴったりでしたね。
何よりこの企画をずっと温め、途中諦めかけながらも何とか作り上げた原恵一監督の情熱が伝わって来ます。
物語の最初からその終わり方まで、ずっと子どもの発想そのままで不思議で一杯なんですが、それも含め全部温かい物語です。
やっぱり良い作品でした。
河童のこどもと少年の友情
河原で泥に埋まって化石状態で見つかった河童を元気になるまで介抱したり、一緒に河童の住処を探したり。夏らしい風景や度々登場する不思議な生き物たち。
犬のおっさんのかつやくが泣ける。
子供が見るというよりは大人だから楽しめる感じなのかも。
現代にみつかってしまうと、そりゃあ大変な騒ぎになるかなと思うけど、良いラストだったと思います。
こんな時代だからこそ
13年ぶり?ぐらいに観ました。
気付いたら体の水分全部出るかと思うぐらい泣いてました笑。こんな時代だからこそ忘れてはいけない忘れていた大切な事に沢山この作品で出会えます。河童の目線での人間のシーンはハッとさせられます。素敵な映像でとても素晴らしい作品に出会えた事を感謝します。
河童のクゥと夏休み
大昔色々な妖怪が実在したというが
みな、怖いものに例えられてきたが
本当に怖いのは人間で
真実のまま生きているものを恐れ
嘘という武器で絶滅に追い込んだのかも?
今、外来種が危険だとか
在来種の危機だとか騒いでいるが
それも全て人間の勝手な行動で起こっている
自業自得ですね。
カタツムリを食べるシーンの衝撃たるや!!
まさか、河童がカタツムリを食べるとは思わなかった!
しかも、生で、チュルチュルっと。
す、スゴイ!! Σ(゚д゚lll)
そして、その後の妹の反応も面白い!!
本作一番の名シーンだと思います(笑)
↓
↓
↓
↓
以下、チョット真面目な感想。
本作、高く評価されているだけあって、かなり、見応えのある映画でした。ってか、ぶっちゃけ、かなり良くできたET作品だと思う。
河童の生物的な描写は素晴らしく、ディテールにまでこだわりを感じました。
・河童の食べ物、水の質へのこだわり
・水掻き、股間、頭などの体格的な描写
・歩き方、泳ぎ方、相撲のとり方など、動きに関する描き方
人間の『自分勝手さ(エゴイズム)』を上手く描いており、(良い意味で)イヤな気持ちにさせてくれる。
・オープニングのお役人さん
・コウイチ君の菊池さんへの態度
・コウイチ君の男友達
・メディアの取材
・オッサンの元飼い主
・コウイチのお父さん(ビデオ撮影、会社の取引先)
など
色んなことがたくさん詰まっています それぞれについて子供達に沢山何かを感じて欲しいと思いました 美しい映像とともに感動の余韻が残りました
クライマックスとその後の別れには泣いて泣いて泣きました
少年の心に戻りました
今日は7月25日
例年通りならもう夏休み
梅雨もとっくに上がってカンカン照りの真夏のはず
でも今年の夏休みはお盆前からになり、長雨続きで、紫陽花はもう枯れてしまったのに、なかなか梅雨も終わりません
なんだかクゥと出会えそうな夏です
本作を子供達に観せてあげたいと強く思いました
泣いてくれる子供達に育っていたら嬉しいです
河童の腕が斬り落とされるのは、後半の重要な伏線ですから仕方ないのですが、カラスの四散のシーンと合わせて我が家の子供達にはまだ早そうです
小学校高学年になったら、みんなで観たい映画です
ひと夏での子供達の成長
兄と妹、家族、犬、友人、いじめ
ガールフレンド
小旅行の冒険
大人の社会のこと
色んなことがたくさん詰まっています
それぞれについて子供達に沢山何かを感じて欲しいと思います
素晴らしい、アニメ映画の傑作でした
美しい映像とともに感動の余韻が残りました
全43件中、1~20件目を表示