リトル・ミス・サンシャインのレビュー・感想・評価
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心の傷は心で治すもんだ‼️❓綻びた人気関係は人との繋がりで癒すもんだ‼️❓
家族のロードムービー、コメディ。
アメリカでありがちな、人をさげずむ笑いでは無い、それがすくい。
たまには、考えずに観る映画も良い。
何気に、同化して共感するかも。
暇ならどうぞ。
シリアスとコメディーのハーモニーが魅力
家族みんながそれぞれ悩みを抱えていて、結局どれもハッピーエンドとはいかないものの、何故かスッキリと観終えることができた不思議な作品。
本来はかなりシリアスな題材なのに、それをコメディータッチに見事描いていると思う。
結構バタバタだが、とても良いバタバタ具合。
そして、あっという間にエンディング。
この作品の笑いのセンスの良し悪しはよくわからないが、自分的には相当笑えた。
クラクション鳴りっぱなしからの最後のドア外れは、バリバリのコメディー映画顔負けのシーンでは(笑)
幸せな家族のファンタジー
成功しようともがく夫、口をきかない息子、ドラッグ漬けの義父、自殺をはかった兄。それぞれ心に闇を抱えながら、家族はおんぼろのマイクロバスでカリフォルニアに向かう。
家族みんなで力を合わせて押さないと、マイクロバスはスタートしない。家族は楽しそうにバスを押す。実際にはそんな状況を楽しめる家族などまれだろうし、この物語はだから美しいファンタジーなのだろう。
子役がいい。
主題の回収が微妙かな…
なにかと問題を抱えて崩壊しそうな家族、まだ幼い娘がこの家族の救い。コメディタッチあり、少し涙ありの温かいロードムービーだった。
ただ、この家族が結局は負け犬にならなかったのか?描ききれていない所が個人的には残念…
あと、トニー・コレットは良い女優さんだ。
物事の多面性
1人の少女のミスコン出場のための旅に出る家族を描くヒューマンドラマ。
しかし、ただのドタバタ家族の旅行映画ではなく物事に対する多面的な視点を考えさせられる内容。
「負け犬」ではなく「勝ち馬」になることが人生において最重要と考える父。
自身のセクシャリティが原因で自殺未遂を起こした叔父。
気難しい性格ゆえに老人ホームを追い出せれた自由人な祖父。
そんな家族に辟易とし、ニーチェをリスペクトしパイロット学校に入るまで会話する事を拒否した兄。
全員のキャラクターが、自分の価値観を信じる事と、周りとの差に気づく自分の間で揺れ動いているように見えた。
その中でミスコン出場が決まった少女オリーヴにはいくつもハッとさせられるシーンがあった。少女ゆえの素直さが、人生で本当に大事なものは何なのかを全員に考えさせる。
多様性が当たり前のように受け入れられ始めた「今」だからこそ見るべき作品ではないだろう。
【”人生には勝ち負けよりも大切なモノがある。” キャラ立ち過ぎの負け犬家族が共に旅をする中で、ツマラナイ固定観念をブチ破って行く姿に笑い、涙するロードムービー。】
ー 何度観ても、前半はクスクス笑い、後半はパブロフの犬の様に、涙がじんわりと込み上げる作品である。
この作品への想いをキチンと書くと、とんでもなく長いレビューになるので、簡潔に記す。ー
◆キャラ立ち過ぎの個性的なフーヴァー家の面々。<Caution! 内容に触れています。>
・”人間は2種類ある。勝ち馬と負け犬だ!”と普段から力強く言うも、自身で開発した成功理論商法が上手く行かず、破産の危機に瀕する父、リチャード(グレッグ・キニア)
ー 序盤は、イラつくが徐々に大切なモノに気付いて行く男を好演。ー
・ヘロイン中毒で、毒舌だが孫娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)には滅法甘い、実は心優しき祖父エドウィン(アラン・ラーキン)
ー 言わずもがなの名演。彼は、本当に死んだのか?イロイロと解釈してしまう・・。ー
・突然転がり込んできた、恋人に振られ自殺未遂を図ったばかりの”失われた時を求めて”を著したプルーストの研究者のゲイのフランク(スティーブ・カレル)
ー 傷心のゲイを、見事な演技で魅せる。ー
・飛行士になるための願掛けに、2年間、一切言葉を発しないオリーブの義兄ドウェーン(ポール・ダノ)
ー ポール君、内向的な一途な青年を好演。ー
・唯一、フツーなのは母(トニ・コレット)
ー ハチャメチャ家族の、理性かと思ったが・・。ー
・お茶目で、TVのミスコンに影響を受け、6-7歳を対象としたミスコンに出る事を決意したポッチャリお腹で大きなメガネをかけた可愛いダンス好きの女の子オリーヴ((アビゲイル・ブレスリン)
ー 彼女の天使の様な存在が、この作品の大きな魅力になっている事に異論のある方は、少ないだろう・・。ー
◇そんな風変わりな一家が、オリーヴが繰り上げ当選で出場することになったカリフォルニア州の大会へ、一家総出で応援に行くことに・・。
ー 皆で押し掛けしないと発車しないボロッチイ、黄色いミニバンで会場に向かう道中の面白さといったら・・。ー
・祖父エドウィンが、ヘロインのせいか、急逝するもその死体を後部の荷物席に乗せて会場に向かうフーヴァー家の面々。
・ドウェーンの色覚異常が分かった際に、優しく義兄の肩に凭れ掛かるオリーヴの姿。
・クラクションが止まらなくなって、警官に制止されるも、フランクがエドウィンの指示で買ったポルノ雑誌(フランクのポルノ雑誌購入シーンも相当にオカシイ・・。)のお陰で、何とか会場へ。
ー この珍道中で、個性的な家族の面々は、各々が抱いていた”固定観念”を少しづつ見直して行くのである。ー
<人生には、”勝ち負けでは計れない大切なモノ”がある。
固定概念に捕らわれている人々の姿を、面白可笑しく描く中で、人生で本当に大切なモノって何だろう・・、と考えさせてくれるマジカルムービー。
何度観ても、笑って泣けるロードムービーでもある。>
負け犬の定義
一般的な評価が高く、人によってはその人のベストムービーに挙げている位の映画なのに、自分の心には全く響かない映画が時々あるが、この映画はそのうちの1つ。
結局みんな負け犬じゃん、と思ってしまう自分は、この映画の良さを理解できなかったのだと思う。
オリーブ役の少女は翌年、幸せのレシピで、この映画とは対照的に無口な役を好演している。実際、幸せレシピを先に見て、この少女のことが気になって、この映画を見ることになった。
家族愛が大切だっていうことはわかったが、結局みんな勝ち組になれず、負け犬になってしまったんだよね。
一見、家族の絆が深まってハッピーエンドだけれど、これからみんなどうするんだって、そっちのほうを心配してしまう。
ミスコンに優勝して、唯一の勝ち組となったオリーブを中心に、他の家族たちも父親の9つのセオリーを実践すれば夢は実現するという自信を与える方向に進むべきではなかったか。父親のほうも、優勝した娘の父親が提唱する9つのセオリーというのが具現化されたと言うことで話題になり、彼の啓発本の出版が具体化するという方向を期待していたのだが。
あれだけの困難を切り抜け、家族一致団結してやっとミスコンへの出場に至ったのに、何か虚しさを拭えない。
そもそもミスコンでのオリーブのパフォーマンスも学芸会レベルでひどかったし、家族がステージに上がるのはミスコン自体をぶち壊している。ミスコン自体、オリーブ以外の出演者をあえて大人顔負けの派手目のメイキャップにしているのに対し、オリーブがいかにも純粋で素朴な感じを出している演出だったが、あまりにもわざとらしい。
何か、わざとみんなを負け犬にしているような気さえしてくる。
兄も、途中で自分の努力ではどうすることもできない身体的欠陥によって飛行士の夢をあきらめざるを得なかったのも、いかに努力しても実現できない夢もあるんだよと言いたいのか?それはちょっと切なすぎないか。
あと、おじいちゃんを途中で死なせる設定もどうかなと思う。それと良いおじいちゃんだけれど、麻薬常習犯としたり、女性へのセックスの考え等があまりにも不道徳的な考えの持ち主であったりして、良いおじいちゃんと言う設定が台無しになっている。
丸一日動けなかったのに、この映画を見たら元気になったよ
家族とは、お互いにお互いが理解できなくても受け入れ、いがみあいながらも共存し、時に素晴らしいチームワークを発揮するものだね。
みんながみんな挫折やら失敗やらばかりなのに、家族でギャーギャーワーワー言ってるうちに不思議と癒され、元気になっていく。
それぞれの年代の悩みや思考回路もリアルに盛込まれていて、すごく丁寧に作ってあるなぁ、と思った。
実は、色合いもとても綺麗(原色や鮮やかな色を絶妙に組み合わせてる)。
そして、笑える。
文句なく笑える。
傑作太陽系ロードムービー
この映画本当に大好きです。
この家族、コンプレックスを抱えたり、呆気なく挫折したり、見切り発車の計画性のなさだったり、お互いを認め合わなかったり、煙たがられる存在だったり。
綺麗事がなくて等身大。親しみやすいから私はこの家族が好きだし応援したくなったのかもしれない。
家族の掛け合いが本当に面白い。
各々の事情も面白い。
ゆるい音楽の中繰り広げられる
黄色いワゴンでの起承転転転転、、、
おかしな旅の末、やっとたどり着いたコンテスト会場で満を持しておじいちゃん監修のダンス。
そこでこの家族が団結するシーンがこの作品の爆発する瞬間。
困惑しながらも踊り続けるオリーブが最高に愛おしい。
その様に笑っているのにいつの間にか、感動の涙に入れ替わる。
バラバラだった家族が、オリーブを軸にして回り出した瞬間。
感動して泣く、でも笑わずにはいられない、でも涙も止まらない。経験したことのない、凄い映画だと思いました。
オリーブがまさにこの家族の太陽。
綺麗に収まってる作品です。
リトル・ミス・サンシャイン
一人の少女のために、それぞれの苦悩を抱えながらも、前に進み続けることに感動。
みんなでのダンスはその苦悩が実ったことの証明。
どこかに行くまで、何かをするまでが大変で、そこまでしてやる事ではないように思えることも、もしかしたら素晴らしいものを得られるかもしれない。
アイスクリーム、ユースクリーム、好きさ~
アイスクリームを食べなくてもお腹がピョコンと飛び出してるオリーブちゃん。踊りよりも受賞したときの驚く表情を練習するのが忙しかったんですもん。ダイエット薬に頼らなかっただけでも賞賛ものです。ファンキーでハイテンションなじいちゃんによる特訓も見てみたくなりました。
オンボロミニバスに家族6人が乗り込んで、カンザスからカリフォルニアまでのロードムービー。お父さんのリチャード(グレッグ・キニア)は“勝ち組になるための9つのステップ”の本が出版されることが気になって、娘のミスコンは二の次だ。ゲイでリストカットした伯父フランク(スティーヴ・カレル)、“沈黙の誓い”をたてた兄(ポール・ダノ)も参加して、ミスコンに参加するオリーブちゃんを温かく応援する。
全員が負け組の家族。と言っても救いようのない物語ではない。お父さんが力説する理論だって間違いではないんだし、それぞれが幸せを掴もうと生き生きとしている姿は波乱に満ちているけど、爽やかでもあります。そんな中での主人公はもちろんミニバス!家族に団結心を与えようとまずはクラッチの故障という試練を課します。発車するには下り坂であるか、全員で押しがけしなければならない。一旦止まったら、家族全員で汗をかかねばならないという人生のメタファーのような車なのです。
それにしてもクライマックスのミスコン参加者は凄かった。これが6、7歳の少女?とばかり、化粧がきつい。小型バービー人形がそのまま動いているような気がしました。歌も踊りも上手かったけど、こんな参加者の中に予選繰上げ当選のオリーブを出してもいいものだろうか。と、お父さんもお兄ちゃんも伯父さんも焦り出す。中でも、旅で一番成長したと思われるお兄ちゃんの行動に感動してしまった。
【2007年1月映画館にて】
子役にはかなわない
そうそうたる俳優陣。映画好きなら必ずどこかでお会いしている俳優たちが、家族となってロードムービーを繰り広げる。
最初から癖の強すぎる夫と、破天荒な夫の父親を受け入れ、しかもワケアリの実兄も引き取る太っ腹な妻。
なにか起きないわけがないけれど、ワケアリな人たちが、結構、まっとうだという面白い展開。
誰よりもまっとうなのが、末娘。
そのあたりの描かれ方が、ブレてなくてよいのかも。
わたし的には、嫌味臭い夫に対して、兄のフランクが切り返すとこ、シュールだけど素敵だなって。
本音でぶつかって、うまくいくなら、その家族、大丈夫!(笑)
ほっこりロードムービー
観ていてほっこりする映画。
独自の成功論に囚われている一見めんどくさそうな父親が言った、
負け犬の意味とは負けるのがこわくて挑戦しない奴らのこと。
おじいちゃんも同じこと言ってたけど、とっても好きなセリフ。胸が熱くなる。
オンボロワゴンをみんなで押すシーン、バラバラだった家族が団結し前に進もうとするから好き。
コンテストのダンスシーン。勝ち負けとかじゃなく、単純に家族の愛情が伝わってきて感動した。
ほのぼの家族愛
家族がひょんな事から一緒に暮らすことになり、元々個性的な性格も揃っていて会話もはじけて面白い!ミニバスに乗り込むのも息の合った協力が必要。だんだんみんなが仲良くなって行くのがまた観ていて気持ち良い。楽しい映画でした! ドラマ24のクロエがちょっと出て来ます!
すばらしかった
以前にレンタルDVDで見たきりだったのだけど、コロナ禍のお陰で劇場で見ることができた。おじいちゃんのように老いてどうにもならなくなったら麻薬やってみたい。その頃には大麻も合法化していてほしい。お兄ちゃんの神経質なところはうちの長男にも、同じ面があるので、あんなふうになったら大変だ。お父さんがひどくて反発したくなる気持ちもわかるけど、最後の最後やっぱりお父さんは頼りになって、そうありたいものだ。
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