リトル・ミス・サンシャインのレビュー・感想・評価
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このファミリームービーを傑作たらしめたもの
誰もが愛してやまない伝説的なファミリームービー。鮮やかに登場人物を紹介する手腕、小笑いを丁寧に積み重ねていく構成力、そしてハリウッドきっての芸達者たちに絶妙な化学変化をもたらす演出力。あらゆる計算が見事なほどハマっていく様には、驚きを超えて感動すら覚える。
そもそも最初の脚本から大変優れた内容だったとか。監督と脚本家はそこから更に長い時間をかけ、妥協することなく内容に磨きをかけていったという。プロジェクト初期にはアビゲイルちゃんやポール・ダノ、それにアラン・アーキンも役柄の割には若すぎて、スタッフは「本当に大丈夫なのか?」と不安を覚えたものの、撮影開始が遅れに遅れたことで見た目の年輪の刻まれ方もまさにベストな状態に。長い旅路を全て“順撮り”にすることも、家族の団結力を最大限に高めていく上で大きな功を奏した。こういったこだわりの組み合わさによって、ひまわりのような美しい花が咲いたのである。
それでも僕たちは生きている
全く問題のない家庭などどこにも無いだろうから、ここまで極端な設定をされると「もう少し頑張ってみるか」と皆さん思うに違いない。これでもまだまだ楽しく生きていけるのだと。
途中までどんなダンスを練習していたかが全く映されなかったので、そこに対する期待感が大きかったが、もう一ひねりあっても良かったかな、などと思いました。
あったかくて優しい家族愛の物語
サイコーの家族でした。
家族全員が乱入したコンテストのダンスシーンは圧巻でした。
秀作ですね。凄く良かったです。
永久保存版🙆♂️
なんなんだこの作品は。上手く表現する言葉が見つからない。はちゃめちゃな家族のロードムービー。感動を誘発するシーンはないのだが、何故かめちゃめちゃ感動させられる。凄い作品だ。歴史的名作の1つだと思う。
心が温まる
問題だらけの家族だが、家族愛は強そう。
オリーブのおかげで一家がまとまった。お兄ちゃんも妹には弱い。全員良いキャラしてた。
途中まで下品なコメディって感じもしなくもなかったが、ラストあたり普通に感動した。号泣っていうよりはホロって感じ。
笑いあり涙ありの良い映画だった。めっちゃ好き。
バラバラだった家族がひとつになっていくロードムービー。 それぞれ悩...
バラバラだった家族がひとつになっていくロードムービー。
それぞれ悩みを抱え、乗り越えていく。勢いで乗り越えていく姿は爽快。
そんな勢いも大事だなぁと思える。
ぶっ飛んでいるけど孫想いのおじいちゃんが最高です。
そんなおじいちゃんの想いを継いで頑張るオリーヴが可愛らしい。
バラバラだったけど、本当はみんな家族想いのいい家族。
ハチャメチャで、ほっこりと温かい気持ちになれる大好きな映画です。
個性の強い家族
メインは、子供のコンテスト出場する為に
家族で会場まで行く話。
ファミリー、ドタバタ、ロードムービー
家族全員キャラが立ってて、特に長女のかわいさとエゲツなさの両極端が全開バリバリで、オジサンのクソ真面目ぶりは喜劇の教科書、ジイサンの無軌道も秀逸でオスカー納得。
要するに演技と、その演出が秀逸な作品です。
安心してオススメ
珍道中に笑って下品なダンスに泣いた
名作との触れ込みで前情報なしで鑑賞しました。評判通りの素敵なファミリームービーでした!
オリーヴの周りは一癖も二癖もある大人達。みんながバラバラになりながら、ミスコンまでの道のりを通して相手を理解し、受け入れていきます。
その中心には、幼いオリーヴ。現実の世界も子どもが家族の空気を取り持っている場合も多くあるでしょう。子どもは純粋です。大人になると良くも悪くも自然と考えしてまう恥ずかしいとか世間体とか空気を読むとか無しに行動できます。その純粋さにオリーヴの家族も心動かされ、最後にはみんなで下品なダンスを踊ります。ダンスシーンは笑いながら自然と涙が出てきました。
家族みんなが常に仲良く手を取り合う事は難しいかもしれませんが、大事な時や困難に立ち向かう時には必ず一番の理解者でいようとオリーヴが改めて気付かせてくれました。
心の傷は心で治すもんだ‼️❓綻びた人気関係は人との繋がりで癒すもんだ‼️❓
家族のロードムービー、コメディ。
アメリカでありがちな、人をさげずむ笑いでは無い、それがすくい。
たまには、考えずに観る映画も良い。
何気に、同化して共感するかも。
暇ならどうぞ。
シリアスとコメディーのハーモニーが魅力
家族みんながそれぞれ悩みを抱えていて、結局どれもハッピーエンドとはいかないものの、何故かスッキリと観終えることができた不思議な作品。
本来はかなりシリアスな題材なのに、それをコメディータッチに見事描いていると思う。
結構バタバタだが、とても良いバタバタ具合。
そして、あっという間にエンディング。
この作品の笑いのセンスの良し悪しはよくわからないが、自分的には相当笑えた。
クラクション鳴りっぱなしからの最後のドア外れは、バリバリのコメディー映画顔負けのシーンでは(笑)
Unique people
えげつない面白いwww
傑作だね
家族って素晴らしい
オリーブのダンスイケてる😆
幸せな家族のファンタジー
成功しようともがく夫、口をきかない息子、ドラッグ漬けの義父、自殺をはかった兄。それぞれ心に闇を抱えながら、家族はおんぼろのマイクロバスでカリフォルニアに向かう。
家族みんなで力を合わせて押さないと、マイクロバスはスタートしない。家族は楽しそうにバスを押す。実際にはそんな状況を楽しめる家族などまれだろうし、この物語はだから美しいファンタジーなのだろう。
子役がいい。
主題の回収が微妙かな…
なにかと問題を抱えて崩壊しそうな家族、まだ幼い娘がこの家族の救い。コメディタッチあり、少し涙ありの温かいロードムービーだった。
ただ、この家族が結局は負け犬にならなかったのか?描ききれていない所が個人的には残念…
あと、トニー・コレットは良い女優さんだ。
物事の多面性
1人の少女のミスコン出場のための旅に出る家族を描くヒューマンドラマ。
しかし、ただのドタバタ家族の旅行映画ではなく物事に対する多面的な視点を考えさせられる内容。
「負け犬」ではなく「勝ち馬」になることが人生において最重要と考える父。
自身のセクシャリティが原因で自殺未遂を起こした叔父。
気難しい性格ゆえに老人ホームを追い出せれた自由人な祖父。
そんな家族に辟易とし、ニーチェをリスペクトしパイロット学校に入るまで会話する事を拒否した兄。
全員のキャラクターが、自分の価値観を信じる事と、周りとの差に気づく自分の間で揺れ動いているように見えた。
その中でミスコン出場が決まった少女オリーヴにはいくつもハッとさせられるシーンがあった。少女ゆえの素直さが、人生で本当に大事なものは何なのかを全員に考えさせる。
多様性が当たり前のように受け入れられ始めた「今」だからこそ見るべき作品ではないだろう。
【”人生には勝ち負けよりも大切なモノがある。” キャラ立ち過ぎの負け犬家族が共に旅をする中で、ツマラナイ固定観念をブチ破って行く姿に笑い、涙するロードムービー。】
ー 何度観ても、前半はクスクス笑い、後半はパブロフの犬の様に、涙がじんわりと込み上げる作品である。
この作品への想いをキチンと書くと、とんでもなく長いレビューになるので、簡潔に記す。ー
◆キャラ立ち過ぎの個性的なフーヴァー家の面々。<Caution! 内容に触れています。>
・”人間は2種類ある。勝ち馬と負け犬だ!”と普段から力強く言うも、自身で開発した成功理論商法が上手く行かず、破産の危機に瀕する父、リチャード(グレッグ・キニア)
ー 序盤は、イラつくが徐々に大切なモノに気付いて行く男を好演。ー
・ヘロイン中毒で、毒舌だが孫娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)には滅法甘い、実は心優しき祖父エドウィン(アラン・ラーキン)
ー 言わずもがなの名演。彼は、本当に死んだのか?イロイロと解釈してしまう・・。ー
・突然転がり込んできた、恋人に振られ自殺未遂を図ったばかりの”失われた時を求めて”を著したプルーストの研究者のゲイのフランク(スティーブ・カレル)
ー 傷心のゲイを、見事な演技で魅せる。ー
・飛行士になるための願掛けに、2年間、一切言葉を発しないオリーブの義兄ドウェーン(ポール・ダノ)
ー ポール君、内向的な一途な青年を好演。ー
・唯一、フツーなのは母(トニ・コレット)
ー ハチャメチャ家族の、理性かと思ったが・・。ー
・お茶目で、TVのミスコンに影響を受け、6-7歳を対象としたミスコンに出る事を決意したポッチャリお腹で大きなメガネをかけた可愛いダンス好きの女の子オリーヴ((アビゲイル・ブレスリン)
ー 彼女の天使の様な存在が、この作品の大きな魅力になっている事に異論のある方は、少ないだろう・・。ー
◇そんな風変わりな一家が、オリーヴが繰り上げ当選で出場することになったカリフォルニア州の大会へ、一家総出で応援に行くことに・・。
ー 皆で押し掛けしないと発車しないボロッチイ、黄色いミニバンで会場に向かう道中の面白さといったら・・。ー
・祖父エドウィンが、ヘロインのせいか、急逝するもその死体を後部の荷物席に乗せて会場に向かうフーヴァー家の面々。
・ドウェーンの色覚異常が分かった際に、優しく義兄の肩に凭れ掛かるオリーヴの姿。
・クラクションが止まらなくなって、警官に制止されるも、フランクがエドウィンの指示で買ったポルノ雑誌(フランクのポルノ雑誌購入シーンも相当にオカシイ・・。)のお陰で、何とか会場へ。
ー この珍道中で、個性的な家族の面々は、各々が抱いていた”固定観念”を少しづつ見直して行くのである。ー
<人生には、”勝ち負けでは計れない大切なモノ”がある。
固定概念に捕らわれている人々の姿を、面白可笑しく描く中で、人生で本当に大切なモノって何だろう・・、と考えさせてくれるマジカルムービー。
何度観ても、笑って泣けるロードムービーでもある。>
負け犬の定義
一般的な評価が高く、人によってはその人のベストムービーに挙げている位の映画なのに、自分の心には全く響かない映画が時々あるが、この映画はそのうちの1つ。
結局みんな負け犬じゃん、と思ってしまう自分は、この映画の良さを理解できなかったのだと思う。
オリーブ役の少女は翌年、幸せのレシピで、この映画とは対照的に無口な役を好演している。実際、幸せレシピを先に見て、この少女のことが気になって、この映画を見ることになった。
家族愛が大切だっていうことはわかったが、結局みんな勝ち組になれず、負け犬になってしまったんだよね。
一見、家族の絆が深まってハッピーエンドだけれど、これからみんなどうするんだって、そっちのほうを心配してしまう。
ミスコンに優勝して、唯一の勝ち組となったオリーブを中心に、他の家族たちも父親の9つのセオリーを実践すれば夢は実現するという自信を与える方向に進むべきではなかったか。父親のほうも、優勝した娘の父親が提唱する9つのセオリーというのが具現化されたと言うことで話題になり、彼の啓発本の出版が具体化するという方向を期待していたのだが。
あれだけの困難を切り抜け、家族一致団結してやっとミスコンへの出場に至ったのに、何か虚しさを拭えない。
そもそもミスコンでのオリーブのパフォーマンスも学芸会レベルでひどかったし、家族がステージに上がるのはミスコン自体をぶち壊している。ミスコン自体、オリーブ以外の出演者をあえて大人顔負けの派手目のメイキャップにしているのに対し、オリーブがいかにも純粋で素朴な感じを出している演出だったが、あまりにもわざとらしい。
何か、わざとみんなを負け犬にしているような気さえしてくる。
兄も、途中で自分の努力ではどうすることもできない身体的欠陥によって飛行士の夢をあきらめざるを得なかったのも、いかに努力しても実現できない夢もあるんだよと言いたいのか?それはちょっと切なすぎないか。
あと、おじいちゃんを途中で死なせる設定もどうかなと思う。それと良いおじいちゃんだけれど、麻薬常習犯としたり、女性へのセックスの考え等があまりにも不道徳的な考えの持ち主であったりして、良いおじいちゃんと言う設定が台無しになっている。
どうしようもない家族が繰り広げるユーモア
全員が難癖があり悩みを抱えている不仲家族が己を克服していくような話です。
完全にすっきりとするような話ではないですが、そこがリアリティだと感じます。
丸一日動けなかったのに、この映画を見たら元気になったよ
家族とは、お互いにお互いが理解できなくても受け入れ、いがみあいながらも共存し、時に素晴らしいチームワークを発揮するものだね。
みんながみんな挫折やら失敗やらばかりなのに、家族でギャーギャーワーワー言ってるうちに不思議と癒され、元気になっていく。
それぞれの年代の悩みや思考回路もリアルに盛込まれていて、すごく丁寧に作ってあるなぁ、と思った。
実は、色合いもとても綺麗(原色や鮮やかな色を絶妙に組み合わせてる)。
そして、笑える。
文句なく笑える。
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