リトル・ミス・サンシャインのレビュー・感想・評価
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このファミリームービーを傑作たらしめたもの
誰もが愛してやまない伝説的なファミリームービー。鮮やかに登場人物を紹介する手腕、小笑いを丁寧に積み重ねていく構成力、そしてハリウッドきっての芸達者たちに絶妙な化学変化をもたらす演出力。あらゆる計算が見事なほどハマっていく様には、驚きを超えて感動すら覚える。
そもそも最初の脚本から大変優れた内容だったとか。監督と脚本家はそこから更に長い時間をかけ、妥協することなく内容に磨きをかけていったという。プロジェクト初期にはアビゲイルちゃんやポール・ダノ、それにアラン・アーキンも役柄の割には若すぎて、スタッフは「本当に大丈夫なのか?」と不安を覚えたものの、撮影開始が遅れに遅れたことで見た目の年輪の刻まれ方もまさにベストな状態に。長い旅路を全て“順撮り”にすることも、家族の団結力を最大限に高めていく上で大きな功を奏した。こういったこだわりの組み合わさによって、ひまわりのような美しい花が咲いたのである。
観察者羞恥心凄まじかった
問題を抱える家族の全員で出かける1イベントの一部始終
雰囲気いい話ではあったけどよく考えると別に全然いい話じゃないなこれと気づく
問題が解決した風で全然解決はしていない
序盤で一人一人の問題点を提起していたけど父親は気づいたら急にいい父親になっていて疑問だった
全体的に違う映画でみたなーって場面と会話ばっかりで違う映画に比べるとキレがないなと感じた
特にコメディ部分に関しては違うことやろうとして滑ってる感がすごい
家族もので問題ありきならせめてどこか一つは解決して欲しいムズムズが残る映画だった
シナリオのお手本
シナリオのお手本のような作品。
伏線はきちんと回収されてその満足度も非常に高い。
細かいギャグもきちんと回収されていて1シーン1シーンが見逃せない
俳優も、役をきちんとこなしていて
見始めから、観客を同じ旅に連れて行って
同じ目的地に降ろしてくれる
唯一言えるのは
押し掛けを知っているかいないかで
この作品の受け止め方の割合は2割ほど変わるだろう
自分はジャストなので100%面白かった
暗喩と皮肉に満ちたロードムービー
レビューの内容を見て、勝手に「泣ける癒やし系映画」を期待していたのですが、全然違っていて、私の苦手なジャンルである、ロードムービーでした。
リトル・ミス・サンシャインにエントリーした子役の演技がもう一つ乗ってこないのと、お父さん役の俳優さんが私の好みではないことも、ちょっとマイナスポイントでした。
問題だらけの家庭に、飛び込んできた、ミスコンテストの繰り上げ当選の知らせ。その道中に、一家は様々なトラブルに追い込まれていきます。
それは、旅の途中に起きるハプニングではなく、彼らがもともと抱えていた問題が一気に爆発したもので、上手にストーリーのライン上に登っていきます。
そして、それを乗り越えていこうとするだけのシンプルなお話ですが、見せ方はとても上手だと思いました。
でも、やっぱり夢がなさすぎるかな。
レビューの評価はアテにならないものだと再認識したところです。
サクセスストーリーではないのがいい。
破産した父
鬱で学者くずれの義弟
引きこもり気味の長男
ぽっこりお腹の娘
麻薬中毒でエロじじい
問題だらけの家族が娘のミスコンに出場するためオンボロの車で会場まで向かう話。
破産したとか、鬱とかぶっ飛ぶほどの出来事が起こりつつも会場に向かうが、その目的のミスコンには箸にも棒にも掛からぬレベルで出てしまう。
ポッコリお腹にエロじいい振り付けのひどいダンスで入賞どころか出禁になってしまうほど。
それでも家族の絆が再生されたのだからそっちの方がよかったのではないか。
登場人物たちはギャグはいっさい言わないからこそ、笑えるし感動する
癖のある個性的な人たちで構成された家族。
そんな中でオリーブの存在が砂漠の中のオアシスのようだ。
トラブルだらけの旅、それを切り抜ける方法が大胆で面白い。
評価という変化する不安定ものに合わせて自分を犠牲にするよりも、自分の基準で楽しめば最高だと思わせてくれる。
諦めないこと、恥をかくことを進んでやること、困難な経験は財産になる。
家族のメンバーそれぞれのセリフが名言だらけ。
最後はオリーブが満足そうで良かった。
走れ、オンボロの黄色いワーゲン!
バラバラだった家族に、フランク(夫の兄)が居候として一家の中に転がり込んで来たことで、彼が、いわば「触媒」となって家族が変わり、娘のミスコンのために一体、一丸となっていく姿が、何とも心に温かい一本でした。
本作で、リチャードの運転で、家族を乗せてひた走るオンボロの黄色のワーゲンは、クラッチが焼けてオシャカになっても、ドアが外れても、それでも一つとなることを取り戻した家族を、正に象徴していたのだと思います。
充分に秀作としての評価に値すると思います。
(追記)
<映画のことば>
20年かけて1作書いただけ。
でも、今ではシェークスピア以来の大作家だ。
彼は人生を振り返り、苦しんだ月日こそ自分を形成した最良の日々だと悟る。
幸せな月日はムダに過ぎて、何も学ばせない。
せっかく心に決めた目標があり、その目標の達成まではと「無言の行」を続けていたドウェーンでしたけれども。
彼自身にはいかんともし難い、彼のある身体的な特徴が、決定的なその欠格要件に該当することが判明する―。
ドウェーンの落胆、悲嘆は並み大抵ではなかったことと思いますが、彼の心を癒やしたのは、やはり、彼にはどうすることもできない事情で奈落の底に突き落とされ、メンタルまで破壊されてしまっていたフランクでした。
映画作品として言ってしまえば「脚本の妙」ということに尽きるのかも知れませんけれども。
しかし、このセリフ(映画のことば)は、やはりフランクのものでなければなかったように思います。評論子は。
正しく「至言」というにふさわしいセリフではなかったでしょうか。
本作の全編を通じるポリシーを象徴するものとしても。
(追々記)
<映画のことば>
「分かった。行くよ。」
黙って寄り添う妹・オリーヴの感触から、彼女の必死な思いを感じ取ったのだろうと思いました。ドーウェンは。
たったこれだけのセリフで、その感慨の全部を余すところなく表現できるとは、なんと素晴しい脚本かとも思います。
(内輪のお話で恐縮なのですけれども。評論子の息子・兄と、娘・妹は、一頃は寄るとさわるとケンカばかりしていました。評論子が思い起こす限りでは。…が、しかし。二人とも社会に出てみると、「おっ、こいつら案外と仲がいいのかも?」と思うこともないではありませんけれども。オリーヴとドーウェンみたいな関係を、ちゃんと築けるのかしら。汗)
「映画を観る楽しみは、こんなところにもあるなぁ。」と、改めて思うことのできたシーンでもありました。評論子には。
『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かびま...
『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かびました。
ぜんぜん内容違うけどw、私にとってはどちらも、転がり続けるすばらしさの映画。
【ポンコツ家族のどたばたロードムービー】
Keep on 不安定。
フーバーさん家では、良いことも悪いことも長続きしない。
Happyな家族のムードも、居心地悪い気まずさも、オリーブのダイエット宣言も(^^)。
誰かが、エラそうに持論を押し付けると、盛大なオナラで茶化される。
誰かが、自分にがっかりしてふさぎ込んでいると、力強く励まされる。
激しいケンカが始まれば、車がコワれてみんなで押すハメに。
そのままうやむやに仲直りw。
ガの強い一味wが、人としての完成に至らずゴタゴタと変化し続けてゆくサマは、Rock N' Rollのように有機的でエネルギッシュ。
成長しない、変化し続ける。この気楽さが、とっても心地いぃんだわ。
【飛びたかったら、自分で飛ぶさ】
フーバー家はみんな、コミュニティから放逐された落ちこぼれたち。
彼らはこの旅を通じて、他者から選ばれない恐怖を克服してゆく。
ナニサマかという高見から値踏みしてくる連中の"社会の注文通り"に整えたスマイルを、土足で踏ン付けてルンルン踊る痛快さw。
とにかくこの家族、絶えず誰かから叱られてる(笑)。
それでも、一家みんな、どこにも属さないで走り出す。
すがすがしくゼロなままの彼らに魅了されるのは、
抜けるような青空と黄色い大地に、たっぷり心を満たされる悦びと似ている(^^)。
夏がとっても似合う一本。私もわいわい旅行したいなー。
【私が大好きな1コマ(^^)】
↓
「おやすみドゥエイン」
メモ(今夜は自殺しないで)
「。。。ああ、君に迷惑はかけないよ」
メモ (地獄へようこそ)
「ハハ(^^;)ありがと 」
記録用
皆がそれぞれ悩みを抱えながら会場へ向かう。
最初はバラバラだった家族が次第に一致団結していく。
必死にやっとたどりついたコンテストはクソだった。
おじいちゃんの意思を貫いて出場、家族でパフォーマンス。馬鹿げてるけど微笑ましかった
みんなで協力して車に乗るシーンが好き
ひっくりかえし
後年のファミリームービーから入ったせいか、
特にひっかかりもないままラストシーンまでいった印象だった。
これがオリジナルと思えば見た甲斐もあるのかな。
ただ正直、自殺未遂とか中二病とか自己啓発とか
そういう要素がただの設定で終わってしまった気がした。
素晴らしかったのは旅の目的地である「ミスコン」を
グロテスクなものとしてひっくり返して見せたとこ。
これまで全てだと思っていたものが取るに足らなかったって感じで
とても痛快だったし道中の意味がぐっと深みを増したと思う。
それでも僕たちは生きている
全く問題のない家庭などどこにも無いだろうから、ここまで極端な設定をされると「もう少し頑張ってみるか」と皆さん思うに違いない。これでもまだまだ楽しく生きていけるのだと。
途中までどんなダンスを練習していたかが全く映されなかったので、そこに対する期待感が大きかったが、もう一ひねりあっても良かったかな、などと思いました。
永久保存版🙆♂️
なんなんだこの作品は。上手く表現する言葉が見つからない。はちゃめちゃな家族のロードムービー。感動を誘発するシーンはないのだが、何故かめちゃめちゃ感動させられる。凄い作品だ。歴史的名作の1つだと思う。
心が温まる
問題だらけの家族だが、家族愛は強そう。
オリーブのおかげで一家がまとまった。お兄ちゃんも妹には弱い。全員良いキャラしてた。
途中まで下品なコメディって感じもしなくもなかったが、ラストあたり普通に感動した。号泣っていうよりはホロって感じ。
笑いあり涙ありの良い映画だった。めっちゃ好き。
バラバラだった家族がひとつになっていくロードムービー。 それぞれ悩...
バラバラだった家族がひとつになっていくロードムービー。
それぞれ悩みを抱え、乗り越えていく。勢いで乗り越えていく姿は爽快。
そんな勢いも大事だなぁと思える。
ぶっ飛んでいるけど孫想いのおじいちゃんが最高です。
そんなおじいちゃんの想いを継いで頑張るオリーヴが可愛らしい。
バラバラだったけど、本当はみんな家族想いのいい家族。
ハチャメチャで、ほっこりと温かい気持ちになれる大好きな映画です。
ファミリー、ドタバタ、ロードムービー
家族全員キャラが立ってて、特に長女のかわいさとエゲツなさの両極端が全開バリバリで、オジサンのクソ真面目ぶりは喜劇の教科書、ジイサンの無軌道も秀逸でオスカー納得。
要するに演技と、その演出が秀逸な作品です。
安心してオススメ
珍道中に笑って下品なダンスに泣いた
名作との触れ込みで前情報なしで鑑賞しました。評判通りの素敵なファミリームービーでした!
オリーヴの周りは一癖も二癖もある大人達。みんながバラバラになりながら、ミスコンまでの道のりを通して相手を理解し、受け入れていきます。
その中心には、幼いオリーヴ。現実の世界も子どもが家族の空気を取り持っている場合も多くあるでしょう。子どもは純粋です。大人になると良くも悪くも自然と考えしてまう恥ずかしいとか世間体とか空気を読むとか無しに行動できます。その純粋さにオリーヴの家族も心動かされ、最後にはみんなで下品なダンスを踊ります。ダンスシーンは笑いながら自然と涙が出てきました。
家族みんなが常に仲良く手を取り合う事は難しいかもしれませんが、大事な時や困難に立ち向かう時には必ず一番の理解者でいようとオリーヴが改めて気付かせてくれました。
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