エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?のレビュー・感想・評価
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エンロンが民間のエネルギー企業で、カリフォルニア州が電気のエネルギ...
エンロンが民間のエネルギー企業で、カリフォルニア州が電気のエネルギーの自由化をし、電気が通常、公営と思いますが、その地域の住民の電気の使用量の料金が乱高下したり、電気が停まったりがあったそうで、また老後年金を株式市場に投資信託として預けた電気工事士の夫婦が働きながら全財産を失ったと語る場面もあり、またその倒産した元エンロン勤務の女子がヌード写真集の雑誌のPLAYBOYのようにヌードになったそのDVDもありましたが
せめて人間らしく
ドキュメンタリー映画です。 内容はエンロンという巨大企業がわずか数週間でなぜ崩壊したかを徹底的にドキュメントしたもの。専門的用語がかなり出るため人によってはついていくのが難しいかもしれません。しかしこの企業のブラックぷりは一目瞭然。見ていて非常に胸糞が悪くなります。これが産業主義の怖いところなのかもしれないですね。 しかしなぜこの企業が崩壊したかというとやはり金に囚われすぎて人間としてのモラルが欠けてしまったためではないでしょうか。人々から信頼されてこそ会社は成長するものだと思います。 どこで道を外したのか、どうしてこうなってしまったのか。この作品を見てると人間らしさを保つにはどうすればいいか、またそれらを失わないようにするにはどうすればいいかを考えさせられました。 本当はもうちょっとポイントをつけたいのですが自分には経済的な知恵が不足していたため少々理解できないところがあったもので・・・(汗)
「信用」ほど高くつくものはない
エンロンとはアメリカ西部の巨大電力会社です。日本でいうと東京電力が財政破綻するようなことが、アメリカでは起きてしまうからすごいものです。そこで鍵になるのが金融という現代の錬金術。 ITバブルで沸きかえっていたアメリカ経済で、石油や電力の先物取引というデリバティブを使って巨大利益を上げていた会社が、いかに帳簿の粉飾や空売り、インサイダー取引、株価操作、あげくにはロビー活動までして利益を捏造していたかが、実際に内部にいた人間の証言をもとに描かれています。 この時期あたりからアメリカの政治は市場に一層介入しなくなったのだと思いますが、これは人類未踏の領域だったに違いないと思います。だから何が起きてもおかしくない状態だったのでしょうが、それが電力会社だとは日本人の感覚からすると驚きって言葉では済まされません。 わたくしがアメリカの留学生活から帰国してから数年間、デジャブ感覚に何回も陥ったことがありました。それが何かというと、日本で起きていることがアメリカにいた時に見たことばかりだったからです。それ以来、アメリカで起きたことは必ず日本でも起きると思ったものです。エンロンの副社長が「こんな事件はまた起きるわ」と言ったのが印象に残りました。 そういえば今年になってからインドの巨大IT企業が、エンロンと同じことをして倒産しましたね。経済や政治は性悪説を元にして構築しないと、なんでもありな世界になってしまうと、やはり思ったものです。 とても勉強になりました。
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