「犯罪の奥にあるもの」インサイド・マン TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
犯罪の奥にあるもの
緻密に練られた銀行強盗による犯行にフォーカスした作品。
焦点を絞り、話を拡大させすぎていない点は良いが、犯人の動機や銀行家のダークサイドについてはもう少し掘り下げるとより深みが増した印象を受けた。
表面的には警察、敏腕弁護士と強盗の心理戦、奥にはロックフェラーやロスチャイルドを想起させる人物への報復が見え隠れしている。
今の米銀行は、巨富を築いた資産家たちに形成され、国家や世界を思い通りに動かせる。この映画は、そんな野心家たちに贈るささやかな復讐劇なのだ。
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