風のダドゥ
劇場公開日:2006年9月23日
解説
馬との触れ合いによって心を癒す“ホースセラピー”を題材に、心に傷を負った人々が再生していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。不登校を続け、孤独感に耐え切れず家を飛び出した16歳の歩美。阿蘇山で自殺を図り倒れている歩美を発見した装蹄師の桜田は、自らが働く牧場へ彼女を連れて帰る。しばらく牧場で暮らすことになった歩美は、元競走馬との出会いを通して次第に心を開いていくが……。監督は「ウィニング・パス」の中田新一。
2005年製作/95分/日本
配給:角川ヘラルド映画
スタッフ・キャスト
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2010年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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映画「風のダドゥ」(中田新一監督)から。
「ホース・セラピー」を題材にした作品だが、
リストカットを繰り返す少女に、
犬塚弘さん演じる、じい(?)が
「生きる」とは何かを淡々と伝える場面がある。
生きているということが、辛い、苦しいと呟く彼女に
「生きるってことを難しく感じるんじゃない。
生きるってことは、死なないってことだ。
ただそれだけでも大変なことなんだよ」と諭すシーン。
これって、本当に単純だけど、わかりやすいな、と思う。
「生きる」ことを真剣に考えてしまうと、
どうして、生きていなければならないの?と答えがない
問答にハマってしまう。
死なないで生き続けることは、簡単そうであるが、
実はとても大変であることに気付く人は少ない。
そんな意味を含めて、
「生きるってことは、死なないってことだ」のフレーズは、
私の記憶に残った。
舞台は、広大な緑が広がる熊本の阿蘇山近く。
馬に乗って駆け回ってみたい、そう思わせるロケーションに、
自然のふところの大きさを感じた作品であった。