「翻弄される対象としての人間。」ラストエンペラー Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
翻弄される対象としての人間。
愛新覚羅溥儀の生涯についての話なのはタイトルで分かるし、昔観た筈だけれど、ストーリーを全く覚えていなかった。
圧巻。
乳母や夫人たちの妖艶な様、故宮の生活を捉えた圧倒的スケール、崩れ落ちていく生。
激動の時代を、皇帝として生き、庶民として死んでいった男の物語。
人生は本当に分からない。個人の意思が介在する余地なんてあるのだろうか、と思うほどに。
だが生きる。そんな力強さをもらった。
コメントする