劇場公開日 2024年3月8日

「翻弄される対象としての人間。」ラストエンペラー Noriさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0翻弄される対象としての人間。

2016年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

愛新覚羅溥儀の生涯についての話なのはタイトルで分かるし、昔観た筈だけれど、ストーリーを全く覚えていなかった。

圧巻。

乳母や夫人たちの妖艶な様、故宮の生活を捉えた圧倒的スケール、崩れ落ちていく生。
激動の時代を、皇帝として生き、庶民として死んでいった男の物語。

人生は本当に分からない。個人の意思が介在する余地なんてあるのだろうか、と思うほどに。

だが生きる。そんな力強さをもらった。

Nori