エドワード・ヤン監督の出世作にして遺作
ヤンヤンと言えば自分的には歌うスタジオだがそれとは全く関係ない
あのヤンヤンの意味がいまだによくわからないのだが
台北のマンションに住んでいる小学生の男の子ヤンヤンの家族は4人
ヤンヤンの父親NJは仲間とささやかなIT企業を共同経営
ヤンヤンの母親ミンミンは夫とは別の会社で共働き
ヤンヤンの姉ティンティンは高校生
母方の祖母は昏睡状態で死にかけてる
母の弟はできちゃった結婚
新妻は結婚披露宴でだいぶおなかが目立っていた
MJが共同経営している会社と契約することになった日本のゲームプログラマーにイッセー尾形
イッセーは英語が堪能だ
台湾人と日本人のやりとりが英語なのは奇妙な気もしたが国際語だからまあ良いだろう
開発した格ゲーは今の感覚だとしょぼいがそれはなんといっても2000年当時
あれでもあの頃は最先端だったんだろう
イッセーの肩に鳩が1羽とまっていたがあれはなんだろうか
鳩がたくさん集まればラピュタのシータかなにかだしカラスならオーメンだ
ジョン・ウー監督へのオマージュか
ヤンヤンは自分より背が高い女子数名によく虐められている
竹刀を持ちハゲですぐに怒る先生には目の敵にされている
シアトルから帰国した昔の恋人と再会したMJはやがて2人で日本に旅立ち浮気
ついでにイッセー演じる大田と居酒屋で会食
1人ホテルに残された女はすでにチェックアウト
ティンティンは女友達リーリーの彼氏ファティに手紙を渡されリーリーに渡す役目を負っていた
どうやらリーリーとファティはあまりうまくいってないようだ
やがてファティと付き合っているわけでもないのに友達として交際する関係に
でもファティの心の中にはまだ女友達が多く占めていてティンティンとの関係は発展することはなかった
ティンティンが通う名門高校の英語教師がリーリーの母親と付き合っていたがリーリーにも手を出していた
ファティは大いに怒り親子丼の英語教師は刺殺された
台湾語もみんなで喋ると喧しい
1番高く評価されたのはおそらく映像美だろう
台湾の平凡な日常
映像美でまず思い当たる傑作は『シャイニング』だがあっちは非日常
イッセー登場シーン以外は退屈すぎて欠伸が出る地獄のような3時間近いひととき
舞台が日本で僕がよく知ってる日本の俳優のみで固めたらこの内容でも耐えられたかもしれない
全作品を否定するわけではないがカンヌをむやみに高く評価する海外のインテリには共感できないことが多い
リベラルな欧米的価値観を直輸入しそれが令和の価値観だと勝手に決めて日本全国に押しつける東京人が嫌いだ
これは四半世紀近く前の作品だけど
映像の専門家やその道を齧ったノンプロはハマるかもしれないが自分のような頭が悪い野暮天には向いていなかった
でもヤンヤンが祖母の葬儀でお別れの言葉を朗読するシーンはとても良かった
それだけで星0.5プラス
子供が一応主人公のようだが群像劇だ
子供が主人公だが上映時間は3時間近くで内容は小学生向けとはいえない
コンパクトにリーリーとファティとティンティンにターゲットを絞ったほうが良かったのではないか
あとヤンヤンのティンティンが一瞬だけ露わになるサービスショット有り