フレンジー

劇場公開日:

解説

 無実の罪に陥れられた男の悲劇を描いた、アルフレッド・ヒッチコック後期の作品。ロンドン、テムズ川沿いの街では、ネクタイで女性を絞め殺す殺人事件が頻発していた。バーをクビになったリチャードは、金に困り元妻の事務所を訪れるが、口げんかになる。翌日、彼女がネクタイ殺人鬼の餌食になったことから、彼に疑いがかかる。ヒッチコックの前数作品の評価はあまり芳しいものではなかったが、今作で復活を遂げたと報じられた。

1972年製作/116分/イギリス・アメリカ合作
原題:Frenzy
劇場公開日:1972年

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第30回 ゴールデングローブ賞(1973年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 アルフレッド・ヒッチコック
最優秀脚本賞 アンソニー・シェイファー
最優秀作曲賞 ロン・グッドウィン
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映画レビュー

3.5晩年のヒッチが見せたキレとクレイジーぶりに震撼

2020年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

低迷期にあったヒッチコックが再び勢いを取り戻した怪作である。その冒頭、まるでツアー広告のようなロンドン映像が流れ、ここ数十年ずっとハリウッド生活が続いた巨匠の「母国凱旋」作であることがアピールされる。とはいえ、取り扱われるのは切り裂きジャックならぬ、ネクタイ絞殺魔によるダークでクレイジーな連続殺人事件。指名手配された無実の男が捜査網から逃れつつ、なんとか自力で真犯人を捕まえようとする。

ヒッチ作の犯人が極めてサイコなのは「サイコ」「見知らぬ乗客」でもおなじみだが、本作は過去の「見せない演出」ではなく、ヌードも死に顔もあえて「見せる」ことで観る者に衝撃を与える。その意味では従来の防波堤が効かない分だけ、なかなか危険だ。またシリアスになりすぎないよう細かなユーモアを加味し、コヴェントガーデンやレスタースクエア、テムズ川沿いなど巨匠ゆえに実現できた名所ロケを随所に散りばめているのも見どころだ。

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牛津厚信

5.0ヒッチ節爆発

2024年5月29日
PCから投稿

世間的には鳥のあと、マーニー、カーテン、トパーズの直近三作が力不足と評価されがちだったヒッチがロンドンに戻って本気のど真ん中剛速球です。

異常犯罪のエキセントリックなスリラーと間違えられた犯人のサスペンスに、人を喰ったシニカルなユーモアが加わって全盛期を彷彿とさせる剛腕演出力が復活です。

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越後屋

5.0僕が初めてで最後にロードショーで見た『ヒッチコック作品』 エドガー...

2023年9月2日
スマートフォンから投稿
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マサシ

3.0楽しめました

2019年10月27日
iPhoneアプリから投稿

なんでそんなにすんなりいくのってトコやなんでってトコがありますが、面白かった!
女性陣がなんだか色っぽかった。

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もひょもひょ

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