PiCNiC

劇場公開日:2026年9月25日

解説・あらすじ

「Love Letter」で長編デビューした岩井俊二監督が、1996年に発表した異色のロードムービー。1994年に撮影されながらも公開までに時間を要したが、実験的な映像表現で根強い支持を集める。

どんよりとした街の精神病院で出会ったココ、ツムジ、サトルの3人。施設を囲む塀の外へ出ることを禁じられていた彼らだったが、「塀の外に出なきゃいいんでしょ。塀の上なら、いいのよ」というココの言葉をきっかけに、3人は地球最後の日を見届けるため、塀の上を伝って街を歩き始める。

ココ役をChara、ツムジ役を浅野忠信、サトル役を橋爪浩一が演じる。第46回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でベルリン新聞読者審査員賞を受賞。岩井監督とCharaの初タッグ作で、後の「スワロウテイル」へとつながる作品としても知られる。2026年9月、「スワロウテイル」4Kリマスター版の公開にあわせ、本作と岩井監督の初期作品「undo」の4Kリマスター版が2本立てで公開される。

1996年製作/68分/PG12/日本
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2026年9月25日

その他の公開日:1996年6月15日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.5 塀の上というよりは境界線の上に感じた

2026年9月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

岩井俊二が絵として描きたかった物を具現化したんじゃないだろうか。帰納法的にラストの絵にするためのストーリーを考えたのではと思うほど。
ラストの2人を演じるならこの2人と決めて当てたのかな?

塀の上を旅するのだが、境界線として2つを別ける象徴に思えた。正気と狂気を強く感じたが、本能と理性、怒りと自制など葛藤したり翻弄されたりただ眺めたり。結果として境界線の先で美しく世界は滅亡するのだが、あの絵を魅せる仕掛けとしては最高だが、それで納得して良いのか境界線の上で悩む自分がいることもまた感じるのだ。

岩井俊二作品には思い入れのある作品が多いがこれはそのちょっと外にある作品。レンタルビデオで観て以来何年ぶりだろうか。ほとん覚えていなかったので結構新鮮に感じられた。
今回はundoとの同時上映で観たがどちらも結構な狂気を感じる作品で絵的な魅力の大きい作品だった。
undoよりはストーリー面が充実してたかなぁ。短編だから絵にかなり重点を置いたかな?

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mrkc7

4.0 彼らの世界の終わりに

2026年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

驚く

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唐揚げ

3.5 世界の終わり

2026年1月25日
Androidアプリから投稿
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而今

5.0 岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

斬新

目黒シネマさんにて『~特集 岩井俊二 四つの心象風景~』(6/29~7/5)と題した特集上映に監督初期『Love Letter 4Kリマスター』『PiCNiC』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』4作品上映。

『PiCNiC』(1996年/68分)

精神病院に入れられたココ(演:CHARA氏)とツムジ(演:浅野忠信氏)、サトル(演:橋爪浩一氏)の3人が病院を脱走、塀を伝って「世界の終わり」を見に行くための塀の上を歩き続けるロードムービー。

岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。

本作がきっかけで交際をスタートさせたCHARA氏と浅野忠信氏の瑞々しい演技、特にCHARA氏の小悪魔的コケティッシュな魅力は出色ですね。

塀の上から望む30年前の東京の街並みや今は無き近代建築の数々も貴重で懐かしいです。
特に舞台となる退廃的な精神病院は、現在はオリナス錦糸町近辺の精工舎旧工場跡地。
時計塔はじめ作品世界にこれ以上ないほど見事に調和する絶好のロケ地ですね。

公開当時、日本映画界には類を見ない世界観は30年経った今でも色褪せず新鮮です。

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矢萩久登