PicNic

劇場公開日:1996年6月15日

解説・あらすじ

精神病院へ入院することになったココは、そこでツムジとサトルに出会う。規則で塀の向こうに行けない彼らだったが、塀の上を歩いて3人で世界の終わりを見に行くことにする。監督は「Love Letter」の岩井俊二、主演は歌手のCharaと浅野忠信。本作をきっかけに知り合い、のちに結婚するCharaと浅野の仲に気づいた岩井監督が、3人が中心のストーリーから、2人の演じるココとツムジのラブストーリーへと変更した。

1995年製作/68分/日本
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1996年6月15日

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映画レビュー

5.0岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

斬新

目黒シネマさんにて『~特集 岩井俊二 四つの心象風景~』(6/29~7/5)と題した特集上映に監督初期『Love Letter 4Kリマスター』『PiCNiC』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』4作品上映。

『PiCNiC』(1996年/68分)

精神病院に入れられたココ(演:CHARA氏)とツムジ(演:浅野忠信氏)、サトル(演:橋爪浩一氏)の3人が病院を脱走、塀を伝って「世界の終わり」を見に行くための塀の上を歩き続けるロードムービー。

岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。

本作がきっかけで交際をスタートさせたCHARA氏と浅野忠信氏の瑞々しい演技、特にCHARA氏の小悪魔的コケティッシュな魅力は出色ですね。

塀の上から望む30年前の東京の街並みや今は無き近代建築の数々も貴重で懐かしいです。
特に舞台となる退廃的な精神病院は、現在はオリナス錦糸町近辺の精工舎旧工場跡地。
時計塔はじめ作品世界にこれ以上ないほど見事に調和する絶好のロケ地ですね。

公開当時、日本映画界には類を見ない世界観は30年経った今でも色褪せず新鮮です。

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矢萩久登

3.5ココが素晴らしい

2025年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

狭い道を歩く

冒険の途中で
神様の本を手に入れたり
武器を手に入れたり

受けたものを与えたり

體の一部を拾ったり
高い所から落ちて首がもげたりする
自慰行為の罰かな

オバケの下半身からシャワー
白衣の美女のペロンペロン

COCO(Chara)、ツムジ(浅野忠信)のために
世界を終わらせる

カメラワークが秀逸
BGMが美しい
幻想的なシーンが印象に残る

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Don-chan

3.5

2022年9月17日
iPhoneアプリから投稿

視覚的にただただ面白い作品でした。
物語多少乱雑なとこもありましたが、それが新鮮と言うか若さというかが表れていて、そこまで気にせずスラスラ頭に入ってきました。

あとは服装などが格好良かった。

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い

3.0【”私がアンタの罪を洗い流して上げる・・”と言って、彼女は引金を引いた。初期、岩井俊二監督の、グロテスクだが、抒情的でファンタジックな作品。】

2022年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

ー 精神病院へ入院することになったココ(CHARA)は、そこでツムジ(浅野忠信)とサトルに出会う。
  病院の規則で塀の向こうに行けない彼らは、塀の上を只管に歩く。
  そして、サトルは途中で堀から落ち、ココとツムジは、教会の牧師から聖書を貰う。ー

・今作から、その後の岩井俊二の世界観は、仄かに伺われる。

・但しツムジが殺した先生のグロテスクさ、観念的な世界観は観る人によっては、受け入れがたいかもしれないな、と思った作品。

・今や、邦画の大家であるが、若き時にはアーティスティックだったのだなあ・・。

・登場人物3人(一人は敢えて名を記さない・・・)のその後の運命を考えると、暗示的な作品でもある。

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NOBU