昼下りの情事のレビュー・感想・評価
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あれっ、おかしいな。
魅惑のワルツ‼️
"パリはニューヨークや東京ほど大きくないが恋の街。パン屋も、肉屋も、葬儀屋も、老人も、犬も恋をする" のオープニングからワイルダー監督の話術のとりこになってしまう‼️ホントにスイートでホントにロマンチック‼️私立探偵モーリス・シュヴァリエの娘オードリーは、父のファイルを盗み読みするのが趣味で、その中の一人、アメリカの大富豪クーパーに惹かれ、彼の泊まるホテルを訪ねプレイガールを気取るが、クーパーの方がマイッてしまい、私立探偵に彼女の調査を依頼。ところが、それがシュヴァリエだったので、父はビックリ仰天・・・。粋な会話、伏線、チェロや子犬といった小道具の素晴らしさ‼️ホントにシックでエレガントで洒落てて楽しすぎる映画‼️クーパーが「魅惑のワルツ」を楽団に演奏させ、オードリーを口説く場面なんか、観ている我々が酔わされてしまいます‼️またこの楽団がちょこちょこ登場して各場面を素敵な演奏で彩ってくれるのも印象的‼️そして忘れられないラストシーン‼️駅でクーパーを見送るオードリー‼️最後まで強がる乙女心が泣かせるオードリー‼️そんなオードリーをクーパーが列車へ抱え入れる‼️そこへ被さる楽団の演奏‼️見守るシュヴァリエお父さんの親心‼️全編に笑と甘ーい涙が漂う名作ロマコメ‼️あぁ、偉大なるビリー・ワイルダー様‼️
オードリーの無駄使いが酷すぎる
「ローマの休日」のアン王女は
自分の意思で、国を統べる者の責任を自覚し
その責任を果たすべく成長して「休日」から
現実社会に帰っていったからこそ、
新聞記者のジョー・ブラッドレーの決心が
涙モノで活かされて行くのに
「昼下がりの情事」は、クソつまんね!!
名のある監督が自分の願望、
「若くて綺麗な女の子に惚れられたり、
時には振り舞わされてみたい!」を、
兎に角可愛いオードリーに
演らせてみたかった!ってだけに思える。
この手のオヤジ目線映画は、正直、何の価値も感じない。
オードリーでさえ、そこら辺の「女の子」
として消費しようとする男社会ハリウッドの
悪しき映画として
オードリーがいまだに大好きな私(女です)は
怒りを覚えました!!
最後の山場のオードリーは一途で必死で、
女の子として本当に可愛いいのだけど、
そこにはなんの成長も感じさせない。
なんの魅力も女の私には感じない。
ファッション的にも他の作品に比べれば
なんかイマイチ、オードリーの良さが
際立ってないしね〜。
@もう一度観るなら?
「オードリーは好きだけど、今作はもういい」
キュートなオードリー
ストーリーテラーのワイルダー映画、ヘプバーンの本当の涙の美しさを披露する
私立探偵の父と二人暮らしの清純なフランス娘アリアンヌと女性関係で世間を賑わすアメリカの富豪フラナガンの互いに惹かれあう恋の顛末を、落ち着いたタッチと洒落た台詞で楽しませてくれるロマンティック・コメディ。オードリー・ヘプバーンのまるで着せ替え人形のようなお洒落でスタイリッシュな衣装とヘヤースタイルの七変化が見所のひとつ。まさにヘプバーンの為に企画・制作された映画であり、相手役のゲイリー・クーパーはプレイボーイ役としては渋みが増している。ビリー・ワイルダー監督はケーリー・グラントを強く希望したというが、判るような気がする。初見は約50年前の日曜洋画劇場だった。淀川長治氏の解説では、クーパーはフラナガンの様な男性ではなく、寧ろ父親役のモーリス・シュヴァリエが艶福家として浮名を流したと語った記憶がある。映画のこのキャスティングにワイルダーらしい配役の妙を感じて下さいという事だと思うのだが、これは結果論のようだ。どちらにしても、晩年の深みのある演技を見せるクーパーと、人生経験豊富な貫禄を感じさせるシュヴァリエが、オードリー・ヘプバーンの為に共演した価値は充分にあると思う。
映画としては今日の感覚で観るとテンポが遅い。内容から推察すれば100分から110分くらいにまとめたらスッキリしてラストシーンがもっと引き立つように思う。しかし、それを補って余りある台詞の良さと、人物や小道具の伏線の丁寧な使い方にみる脚本の上手さがある。主題曲”魅惑のワルツ”を演奏するジプシー楽団、アリアンヌのチェロケース、アンクレット、妻の浮気調査を依頼したX氏、そしてフラナガンが宿泊するスイート・ルームの隣室の子犬。この映画最大の犠牲者はX氏ではなく、何も悪いことをしていないのに飼い主のマダムに叱られるワンちゃんだろう。開巻では、恋のパリの一場面に、ふたり乗りのスクーターで「ローマの休日」のパロディをチャッカリ差し込んでいる。台詞では、(うつぶせに寝る女性の86%は、秘めた恋をしている)が有名だ。ラストの父シャヴァスのナレーション(彼女は、ニューヨークで終身刑になるだろう)も可笑しい。父親の偽らざる本音が溢れている。
現実的な観点で冷静に見れば、この恋の物語は愁嘆場で終わるラブアフェアーもの。そんなストーリーなのに、初めて恋した女性が本当の涙を流す姿を見せられたら、どんな男性も太刀打ちできない。その一生に一度の涙の乙女を演じるオードリー・ヘプバーンの美しさがすべて。”女性の涙は、鉄砲より強い”を実践したアリアンヌの勝利と成就。
巨匠と大スターに敬意
専属の楽団つれて・・・
新聞王ケーン死す。そんな新聞の見出し記事と並んで“フラナガン離婚訴訟!”なんてあるんだから、よっぽどの富豪、有名人。そしてひと悶着あったリッツホテルの14号室の夫人とか、フラナガンに恋した女が自殺未遂・・・チェロを弾きながらアリアンヌはパパの言うことに従う・・・そんな男でも惚れるのかぁ~~
相手が金持ちでプレイボーイだから、パパの顧客の高価なコートを勝手に拝借したり、自ら背伸びしてプレイガールを気取るアリアンヌ。それにしてもホテルには毎晩、湖畔のデートにまでも楽団を雇っているフラナガン凄い!笑えるくらいに凄い・・・
父親の推理力やアリアンヌへの愛情もいい。あなたは20人目よ!などと言っていても、父親が「あなたは彼女の初恋だ」という一言が決め手となったんだからなぁ・・・最後はテロップだけじゃなくて、2人のシーンを入れてもらいたかった
なんだかアホみたいな話。
最後の山場のオードリーは一途で必死で、
女の子として本当に可愛いいのだけど、
それ以外は本当にアホみたい。
名のある監督が自分の願望、
「若くて綺麗な女の子に惚れられたり、
時には振舞わされてみたい!」を、
兎に角可愛いオードリーに演らせてみたかったってだけに思える。
ほんま、アホかいな(笑)
この手のオヤジ目線映画は、正直、何の価値も感じない。
「ローマの休日」のアン王女は
自分の意思で、国を代表する者の責任をしっかり感じて成長したから、
ジョー・ブラッドレーの決心が、涙モノで活かされて行くのに
「昼下がりの情事」は、クソつまんね!!
ファッション的にも他の作品に、比べればイマイチだしね〜
同じ学校の同年代の学生さんがなんか気の毒〜〜
@もう一度観るなら?
「オードリーは好きだけど、今作はもういい」
恋する女性の可愛さ
ビリーワイルダーのラブコメ映画。 官能的なタイトルとは一変、内容は...
ビリーワイルダーのラブコメ映画。
官能的なタイトルとは一変、内容は割とプラトニックなお話。
オードリーヘプバーン演じるアリアーヌがお断りの手紙を書いた後火にかけるシーンは恋い焦がれる様を言葉使わず演出していて秀逸で面白みのある印象的な名シーン。
最後に強がるアリアーヌは可愛さ引き出しまくりの胸キュンラスト。
コメディも多く、楽団とゲイリークーパー演じるフラナガンのお酒のキャッチボールは特に素晴らしい。
個人的に好きなシーンは、友達にお金を借りるアリアーヌが男の子の話をシカトしまくりでずっと手を出してるところ。まじで可哀想…笑
内容自体は面白く、役者も魅力的なのだが、話の割に映画自体が長尺で中盤中だるみしてしまうのが残念。
コメディ要素も多く面白いが前半のX氏の行動などコテコテすぎて正直古臭くもある。
タラララリーラー…♫が頭から離れない…笑
親子ほどの歳の差
たのしかった~
オードリーの美しさの一瞬
この映画の中で私がとても惹かれたのは、最初にゲーリー・クーパーとオードリーがスイートルームで出会うシーンでした。大人の男の余裕を前にしてオードリーが恥じらいを感じつつどうしようもなく惹かれている様子がとてもよく感じられ、特にドアの近くの壁際で、オードリーが壁を背にしてゲーリー・クーパーと顔と顔が近づくところでは、オードリーの横顔が圧倒的な美しさを見せていました。
ただ、ちょっと全体としてはリズム感がバラバラだったような気もしましたですね。ビリー・ワイルダーが自らの師としていたルビッチだったら、もうちょっと小気味よい映画に仕上げられたような気がしますし、実際オープニングのシーンなどからは、そうしたルビッチ的なものを目指していたのだと思います(うまくはいってないと思いますけど)。
あと、私はあまり脚本の整合性とか気にならない方ではあるんですが、やっぱり大富豪とはいえ、とんでもない遊び人の年上男性にあそこまで女性がのめり込んでいくかなぁ、とか(しかも再開場面で忘れられてるのに)、父親、もっと大反対しないか?とか、そんなことが気になってしまったというところはありましたですね。
オードリー『昼下がりの情事』~アリアーヌ巻き
BSシネマで観る。私立探偵(モーリス・シュヴァリエ)の一人娘、清純無垢な乙女アリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は父親の捜査資料を盗み読みするうちこともあろうに大金持ちの実業家で父親ほど年上のプレーボーイに強い関心を抱く。なんとか近づきになれたらと願う。ふとした機会に機転をきかせフラナガン(ゲーリー・クーパー)の浮気現場の窮地から彼を救い近づきになる。アリアーヌにはミシェルというボーイフレンドはいるが頼りなさに飽き飽き。こういうことは今の日本にもみられるのではないだろうか。同世代の男たちには飽きたらず親子ほど年上の男性にしか惹かれないという風潮が。
アリアーヌはフラナガンのプレーボーイぶりに内心ヤキモキしながらも背伸びして男性経験豊富なプレーガールを演出して彼の気を引こうとする。こういうことは、あまり好きでもない男とその仲のよさを見せ付けて本命の男性の嫉妬を煽り注意を自分に振り向かせようという切ないまでの女心に通ずるものがあるのではないだろうか。
やがてフラナガンもアリアーヌの新鮮な可憐さに魅かれてゆく。ここでアリアーヌは背水の陣を敷く。彼のビジネス用レコーダーに居もしない男たちの架空の職業や名前を立て続けに録音していっていかに男たちにモテ男性経験が豊かであるかということを知らしめようとする。
録音を聞いたフラナガンの嫉妬は爆発しこともあろうにアリアーヌの父親に彼女の素行調査を依頼する。そして総てが明らかになる。フラナガンは父親の意を汲んでパリを後にする決意をする。
何も知らないアリアーヌはリオン駅まで彼に付き従い別れに涙する。列車はすべるように走り出す。キリリとスカーフを巻いたアリアーヌは架空の男たちの名を叫びながら追いすがる。
このラストシーンはこの映画のクライマックスでありオードリーの魅力と演技が極まる。なんといじらしく一途な事か。久しぶりに映画の醍醐味を味わった。
オードリー流の旅行鞄の閉め方
総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
「ローマの休日」からまだ四年後のオードリー・ヘプバーン主演の恋愛劇。だがこちらは喜劇色が強くて気楽に観られる。そして大女優の貫録の出る前の、若くて華奢な彼女の姿がとても新鮮で可憐だ。気になる大人の男の前で、何かと大人のふりをするのがかえってあどけない。荷物を詰めすぎて締まらない旅行鞄の閉め方も可愛らしいくて、そんなオードリーの魅力で楽しめる作品。最後のまとめもいいし、父親役もいい味をだしている。ただし公開当時56歳のゲーリー・クーパーとの恋愛は、歳の差がありすぎでは。
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