羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価
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久々に見たが、やっぱり凄い
月並みな感想だが、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士は圧倒的な存在感で我々を魅了する。
ジョディ・フォスター演じるクラリス捜査官との、もはや精神的な繋がりは恋愛関係とすら言っても過言ではない。
そしてこの作品を見るたび毎回思うのだが、誘拐されて穴の底に閉じ込められた上院議員の娘キャサリンは、パニックを起こしているとは言え、助けに来たクラリスに対して罵詈雑言を浴びせて、マジでキャンキャンうるさい(^_^;)
あと、クラリスの同室(?)の友人がめちゃカワイイ事には、今回やっと気づいた( *˙ω˙*)و グッ!
また数年後にTVで放送されたら見ようと思う。
それくらいの頻度がこの作品にはちょうど良い。
※誤字、言葉遣いを一部訂正
もはやクラシックの風格すら漂う、サイコ・スリラーの決定版!
獄中の名探偵、レクター博士の恐怖と活躍を描く「ハンニバル・レクター」シリーズの記念すべき第1作。
連続殺人犯「バッファロー・ビル」を逮捕するべく、FBI実習生クラリスが食人鬼ハンニバル・レクターの助言を受けながら事件の真相に迫る。
主人公クラリス・スターリングを演じたのは『タクシードライバー』『告発の行方』の、レジェンド女優ジョディ・フォスター。
怪物ハンニバル・レクターを演じたのは『マジック』『エレファント・マン』の、レジェンド俳優サー・アンソニー・ホプキンス,CBE。
FBI捜査官の1人として『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』で知られる、映画監督のジョージ・A・ロメロがノンクレジットでカメオ出演している。
👑受賞歴👑
第64回 アカデミー賞…作品賞、脚色賞、監督賞、主演男優賞(ホプキンス)、主演女優賞(フォスター)の主要5部門を制覇✨👑✨
第49回 ゴールデングローブ賞…主演女優賞(ドラマ部門)!
第41回 ベルリン国際映画祭…銀熊賞(最優秀監督賞)!
第57回 ニューヨーク映画批評家協会賞…作品賞!
第34回 ブルーリボン賞…外国映画賞!
みんなを本気で怖がらせようと思って、頑張って作ってみたらアカデミー賞を取っちゃった映画。
90年以上の歴史の中で、アカデミー作品賞を受賞したホラー映画は本作のみ。
それどころか、歴史上3作品しかない主要5部門を制覇した作品の一つ。
まさにレジェンド中のレジェンド映画と言えるでしょう!
この映画の凄いところって、全くアカデミー賞を狙っていない映画だという点だと思うのです。
とにかく怖く、スリリングに、奇妙に、エキサイティングに作ろうという意思が伝わる、正にホラー映画ファンの為に作られた一本という感じがする。
ホラー映画ファンから絶大な支持を集めるロメロ監督をカメオ出演させているところからも、「ホラー映画ファンの皆さん、凄い作品作ったんで観て下さい!」みたいなポジションの作品らしさを感じる。
そういう作品がアカデミー賞を取れたのは、単純にずば抜けて面白い作品だからでしょう。
まともに観たのは今回が初めてだったけど、過激な作品が沢山有る現代において、30年前の作品がちゃんと怖いし面白いというのは凄いことだと思う。
やはり何より素晴らしいのはハンニバル・レクターというエキセントリックなキャラクターを見事に演じたアンソニー・ホプキンスの演技力!
はっきり言ってアンソニー・ホプキンスが出演していなければここまで高い評価は得られていなかっただろう。
レクターとクラリスが初めて相対する場面、あそこから「あっ、こいつヤベェ…」というオーラをビンビン発している。
ただ立っているだけで、ここまでの狂気…!どうやればこんな演技出来るの!?
余談だけど『ダークナイト』のジョーカーは今回のレクター博士からインスパイアして生み出されたキャラクターなんだと思った。話し方とかかなりレクターっぽい。
ジョーカーの狂気も凄かったけど、レクターはメイク無しでこの狂気だもんなぁ…。
アンソニー・ホプキンス凄すぎるわ💦
そのアンソニー・ホプキンスと並んでも全く見劣りしない素晴らしい演技を見せてくれるのは、ご存知ジョディ・フォスター。
すごく強い意志を持った女性なんだけど、その奥に危うい弱さを隠している、というクラリスのキャラクター像に、ジョディ・フォスターのイメージがバッチリ👌
何よりジョディ・フォスターってすごく小柄に見えるんですよね。本当は161cmあるのでめちゃくちゃ小さいという訳ではないんだけど。
この小柄だということが本作において凄く重要。
冒頭、巨漢の男達が乗るエレベーターに彼女が乗り込むシーンがあるが、ここで彼女の小ささが凄く強調されている。
この1シーンだけでFBIという男社会で奮闘する女性であることがわかり、なおかつ彼女の弱さや頼りなさ、未熟さが伝わってくる。
いやー、素晴らしいカット。
彼女の小ささは被害者女性が皆大柄だということへの対比であり、凶悪犯と戦うことができるのか!?というサスペンス要素にもなっている。
さらに、作中で強調されるのは男たちから彼女に対して送られる性的な視線やアプローチ。
彼女が小さい女性であることで、どれだけ気丈に振る舞っても体躯的には男性には敵わないということが暗に示されてれており、それが男性社会に生きる女性が如何に虐げられているか、ということへのメタファーにもなっている。
これまた余談だけど、『ズートピア 』のウサギちゃんって本作のクラリスがモデルなんだろうね🐰
名前がジュディだったのはジョディ・フォスターからのもじりかな?
魅力的な主人公と怖すぎる殺人鬼。これさえあれば、サイコホラー映画としては大成功💮
肝心のバッファロー・ビルのキャラクター像がイマイチでもあまり気にならない。
バッファロー・ビルへの捜査がメイン・ストーリーだとすれば、レクター博士の脱獄はあくまでサイド・ストーリー。
でも、メイン・ストーリーよりもこのサイド・ストーリーの方が遥かにスリリングで面白い。
結果、バッファロー・ビルはどうでも良いからもっとレクター博士見せてくれ、という気分になってしまった。
バッファロー・ビルとの対決も、割と捻りのない単純な銃撃戦で拍子抜け。
せっかく一人で乗り込んだんだから、もっと狂気的な演出で怖がらせて欲しかった…。
バッファロー・ビルが『セブン』のケビン・スペイシーぐらいヤバい雰囲気を纏っていたら満点だったかも。
まあ、そうなると全体のバランスが崩れていたかも知れないし、結果はこれがベストだったのかも知れないけど。
とにかく、映画史に残るレベルの傑作なのは疑いの余地なし!
映画ファンなら一度は観るべし!
…本作で綺麗に纏っているけど、この後続編必要あるのか?
ジョディ・フォスター出ないらしいし…。気分が向いたら観ーよう。
ハンニバル・レクター
原作は重厚な作風のトマス・ハリス、サイコスリラーでアカデミー賞を取ったのはジョナサン・デミ監督、ジョディ・フォスターが最高のクラリス役を演じ、知的なサイコパスとしては以後、右に出る者はいなかったアンソニー・ホプキンス、という映画の神が舞い降りた作品。
手配中のサイコパスを訓練生のクラリスがレクター博士と協力して追い詰める。
痛みやにおいが伝わってくる映像はすごい。
残念ながら次作でクラリス役は交代してしまう。
美貌のジョディフォスターとアンソニーホプキンスの怪演
ジョディフォスター扮するFBI実習生クラリススターリングは、トップクラスの成績でアンソニーホプキンス扮する異常者で凶悪犯の囚人で精神科医のハンニバルレクターの心理分析の手伝いをして欲しいと頼まれた。どんな物も受け取るなとか柔らかい物しか渡してはいけないとかガラルに近づくなとか注意事項を聞いてクラリスはレクターに会いに行った。話題は、皮を剥ぐ連続殺人犯バッファロービルの話から始まり質問状を渡したが、レクターはクラリスの分析を始め昔レクターの患者だったモヘットを探し出せと指示した。クラリスは、10年間開けられていないモヘットの貸倉庫を調べたら生首が出て来た。首の主はレクターの元患者だった。レクターは、バッファロービルの心理分析をやれと言った。果たしてクラリスは無事にバッファロービルの捜査に役立つ事が聞き出せるのか? ジョディフォスターは最も好きな女優でここでも魅力的だったが、アンソニーホプキンスの異常さを全面に出した怪演に恐れおののいたね。
真綿で首を絞めるかのような2時間
一瞬の驚きではなく、ひたすらにジリジリと恐怖が重なっていく。
ガラスに近づくな、と言われても近づいてしまう主人公
葬式での突然の父親のフラッシュバック
逃した羊は結局殺されたことを聞くレクター博士
まだまだ理解しきれていないところが多いのだが、再度見る元気はしばらく持てそうにない。
ただ、サイコスリラーの中で圧倒的な完成度であることは認めざるを得ない。
それほどまでに完成した2時間であった。
噛めば噛むほど系
深い衝撃に戸惑う
友達に勧められて鑑賞しました。
一言で言うなら、試しに軽い気持ちでレンタルして観ていただきたい価値ある作品です!
心臓が徐々にドキドキして、まるでホラー映画を観ている感覚に陥りました。
鑑賞後は嫌な感じとか気持ち悪くなることが全然せず、全体的に品良く仕上がっていました☺︎ そして上質の芸術作品の片鱗を観ているような…
それはやはり、名優のアンソニーホプキンスさんと知性高き美しいジョディフォスターさんの痺れる演技だからなのかなと思います。
また、心理的に観ている視聴者を追い詰めていく最上級のサスペンススリラー傑作映画でもあります。表現すらできないくらい素晴らしい!!
本作は世界的な名誉ある米アカデミー賞や英国の権威ある賞などを沢山授賞しました!!
映画ファンでしたら、必ず納得できる作品の一つになるはずです😊
文句なしの「名作」でした。
連続猟奇殺人犯を追うFBI研修生が、過去に猟奇殺人を犯し収監されているレクター博士にアドバイスを貰う為に交流する物語。
素晴らしい作品でした。
まずサイコサスペンスとして秀逸です。エロにもグロにもアクションにも逃げず、精神の闇へと入り込んで行きます。レクターとの問答で自らの精神を暴かれるクラリス。特に、題名の元ともなった「羊」についてクラリスが話すシーンは、映画史に残したいような名場面でした。
クラリスを演じたジョディ・フォスターが素晴らしかった。「透明感」と言う言葉が似合う風貌。性的な視線を浴びることに嫌悪感と戸惑いを滲ませる表情、レクターとの問答に恐怖を感じるシーン、クライマックスでの緊張感溢れるシーン。どれをとっても素晴らしい演技でした。
レクターを演じたアンソニー・ホプキンスも素晴らしかった。相手の心の奥底まで見透かす視線、残虐なことを日常のことのように語る喋り口、そして血にまみれながら浮かべる恍惚とした表情。どれをとっても、レクター博士そのものでした。
ベタ褒めしていますが、気になったところを2点だけ。
レクターが脱獄を企図するシーンは、途中でオチが読めてしまいます。少し冗長に感じたので、もう少し端折った方が良かったかもしれません。
逆に、クラリスが、同僚の女性研修生とビルについて語るシーンは、もう少し深めて欲しかった。少し簡単過ぎるように感じます。
ただ、何れにせよ、作品全体への評価は揺るぎようがなく、文句なしの私的評価5の作品です。
レクター博士の印象が強く残った
今作はやはり、レクター博士のインパクトが強い。しかも十数分しか出てないと知って驚いた。本作の内容としては寧ろ脇役だからなぁ。
クラリスといる時は知的で魂胆は読めないけど、まだまともに見えてしまうのが逆に怖かった。2人の顔アップの演技合戦は見もの。
彼女がいない時、異常っぷりが爆発する。人を殺して血を浴びたまま音楽を堪能するシーンはめちゃくちゃ印象に残っている。
クラリスの周りの男たちが好奇の目で彼女を観ている様子、そして彼女が少し不安に感じている?表情が多く観られた。男たちの視線には男社会にいる女性に対する珍しさ、軽視、さらには性的な目で見ているような気がして、少し不快に感じた。
一気に引き込まれる展開
演技は凄いけれど…
最高に頭の良いサイコパス
レクター博士、怖いよ〜
【殺人鬼のレクター博士に引き込まれてしまう】
・過去にも「ハンニバル」などと併せて鑑賞しましたが、久しぶりに改めて鑑賞。1991年製作のアカデミー賞受賞作品映画。
・約20年も前の映画であるにもかかわらず、今でもしっかり愉しめる素晴らしきサイコサスペンス映画。
・FBIの訓練生のクラリス(ジョディ―フォスター)と、獄中にいる元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクター(アンソニーホプキンス)の関係性で紡がれていく物語。若い女性を殺害して皮を剥ぐ猟奇殺人事件の捜査に行き詰ったFBIがレクター博士に犯人捜しの助言を受けようとするが、その役割をクラリスに任せたところから物語が始まります。
・この映画は、「匂わせる」ことでこちらに考えさせることに徹底した映画だと思います。
- 冒頭の「苦しさ、悶え、痛み、痛みを愛せ」という看板
- レクター博士がたかが訓練生のクラリスの過去にこだわる
- レクター博士「物事の本質を探れ」のセリフのシーン
- ラストシーン「古い友人と夕食を…」 などなど
・こちらが思考せざるを得ない状況で物語が進んでいくことで、共感度や恐ろしさが観ている側にどんどん積み重なっていきます。その起点となるのが常にレクター博士。それ故、本来は殺人鬼であるはずのレクター博士に嫌悪感を抱くどころか共感できてしまいます。この妙が映画に引き込まれてしまうポイントでした。
・書籍版のハンニバルも読みましたが、レクター博士は「純粋」「思慮深い」「誠実」「親切」な人に対しては敬意を示した行動をとる性格を持っています。反対に、それらに欠ける人には敬意を欠いた行動をとります。それがいわゆる殺人鬼ハンニバルレクターの一面となります。この二面性を知ったうえで映画を観ると、アンソニーホプキンスの「匂あわせ」具合な演技と演出がピックアップされて見えてきてなお面白いです。それだけ、ホプキンスさんと監督が、レクター博士を考察し緻密に映画を作っていったことが想像できます。
・観れば観るほど味が出て、観れば観るほど「本質」が見えてくる映画だと思います。私もまだまだ「本質」にたどり着けていない気がしますので、これからもたまに鑑賞させていただきます。
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