劇場公開日 2001年3月17日

羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価

全173件中、21~40件目を表示

5.0仔羊の啼く夜…サイコ・スリラーの金字塔!

2023年3月22日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

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しゅうへい

5.0大傑作 それしか言葉が浮かばない。

2023年3月22日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

静かに持続する緊張感。

憧れのクロフォード主任捜査官に呼び出され、認めてもらえるチャンスに対する期待。
 目に飛び込む猟奇殺人のビジュアル記録。
 とんでもない任務…。
  映画が作られたころの、男社会の女性の位置もさらりと、強調して見せ、
 これからどうなると、物語に引き込まれていく。

 そして、想像を軽くはずす。
 ”恐ろしい”殺人者の、洗練された物腰・しなやかさ・間のとり方。あれ?と思わせておいて、いつの間にか虜になってしまう狂気。
 知的で、優しげな笑顔、物言い、ふるまい。それなのに、にじみ出てくる狂気、下卑た表情もちらつかせる。しかも、言葉だけで隣の囚人を自死に追い込むことができる、その危うさ。その様に距離をとろうとするが、こちらの手の内はとっくに読んでいて、小出しにしてくる餌。その餌をつまもうとすると、さっと引き上げられてしまう。なのに、心の奥底に忍び寄ってくる様。
 間合いをとる難しさ。レクター博士に振り回される。続く緊張感。

犯人を追いつめる緊張。
 プロファイリング。わずかな情報を聞くだけで、次々に犯人の実像に迫っていく、その面白さ。知的好奇心を掻き立てられ、途切れぬ緊張感。
 タイムリミット。
 クラリスが訓練中に失敗するのをあえて見せておくことで、後半の追跡劇の緊張が高まる。
 ”蛾”が引き出す不気味さと緊張感。

クラリス訓練生と、レクター博士の関係性がどうなっていくのかという緊張感。
 クロフォード主任捜査官とクラリス訓練生の関係がベースになっていて。明確ではない、まったく違う次元の関係性に見えるのに、ひそかな三角関係。

そして、レクター博士がこれから何をするのかという緊張感。

レクター博士の造形も見事。
 ただの凶悪犯ではない。
 ”羊=助けを求めるもの”を助けようとあがく者への対応と、己の欲望だけを満たそうとする者への対応の違い。ちょっと気持ちがいい。
 それでいて、クラリスを貶めた隣の囚人への仕打ち。己だけの正義感?美意識?諫めてくれるのは嬉しいが、その常人には真似のできないやり方に戦慄が走る。
 そして、使えるものは何でも使い、己の要望は満たす。
 どこを信じて、どこを頼ってよいのか、どこからは…。

これだけ様々な緊張感が入り乱れているのに、不協和音とならずに、お互いのエピソードがお互いの緊張感をさらに高める作り。

レクター博士とクラリスの、ある種禅問答のような会話。さらっと聞き流してしまいそうでいて、ちょっと立ち止まると、深淵にはまり込む。

なんてすごい映画なんだ。

演出・脚本も究極なのだが、

ホプキンス氏の演技があってこそ。
 最高の人たらし。
 相手を利用しようしている眼。知的好奇心にワクワクして目が輝いている眼。相手の正直さを喜ぶ眼。罠が仕掛けられていることがわかっていてもなお、惹きつけられ、近づきたくなる。
 ホプキンス氏も決して大柄ではない。今のお姿よりも、スマートで、小顔。それが、大柄な男たちを従え、翻弄していく。
 そんなふうに演じられたホプキンス氏。

それに対して、物静かなクロフォード主任捜査官。どちらかと言えば、人を避けようとするタイプ。

この二人の対比も面白い。

後世へも影響を与え、
レクターもどきがたくさん生まれることになったのも納得。

そこに、その二人に翻弄されつつ、示された手掛かりを使って自分なりに自分の答えを見つけ出そうとあがくクラリス。ひよっこ度が初々しく、応援したくなる。
 努力家で、精いっぱい背伸びして、それでいて隙だらけ。それなのに、レクターについていけるだけの知的なひらめきを見せ、人を救うための実行力も兼ね備える。
 フォスターさんならでは。

レクターだけがとびぬけてしまいかねない設定でありながら、クラリスを配すことで物語に収まってくる。だのに、たんにクラリスのお守、バディには収まらない。
この先何が起こるのだろう、目の前の獲物の先のことを示唆するラストも秀逸。

次々に物語を欲したくなる。この二人を永遠に見ていたくなる。

(原作未読)

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とみいじょん

3.5紛れもなく、90年代の幕開けである。

2023年3月17日
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紛れもなく、90年代の幕開けである。

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ouosou

2.0おじさんすぎ

2023年2月21日
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悲しい

楽しい

怖い

ドラマを見てからこの映画を見たせいか、ハンニバルがおじさん過ぎるのも気になるし、犯行の迫力がドラマに劣りすぎて面白いと感じなかった

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ゆい

4.5アナログ時代の傑作

2022年12月10日
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知的

当時、告発の行方で主演女優賞を獲得し、ノリに乗っていたジュディーフォスターが自ら主演を熱望したベストセラー小説の映画化。

ジュディーフォスターの熱演も去ることながらこの映画でさらに脚光を浴びたアンソニーホプキンス。

原作の雰囲気を見事に映像化した脚本と監督。

今の時代にはなかなか出てこない名作中の名作。

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キムラ

4.5完成されてる

2022年11月27日
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怖い

興奮

知的

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まゆう

4.5殺人者の心に入り込むには、彼女は狂人の心に挑戦しなければならない。

2022年11月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

FBIの謎めいた若きクラリス・スターリングは、懸命に訓練に励んでいる。冒頭からダークな音色が耳に残り、病みつきになりました。クラリスを冷酷な殺人鬼で人食いでもあるハンニバル・レクターに会わせようとするジャック・クロフォード、これから繰り広げられる異常な風景を予感させる印象的なオープニングです。何度観ても怖く、飽きない作品です。ジョナサン・デミの演出はもちろん、脚色が光っている。レクター博士との初対面で心理的につけこまれるクラリスを演じたジョディ・フォスターの演技はとてもリアルだ。忘れてはならないのは、アンソニー・ホプキンスだ。いまでもアンソニーの顔を見ると恐怖を感じる。『ファーザー』(2020)の痴呆老人も見事だが、あまり出番のないこの殺人鬼がオスカーを受賞するのは当然だろう。

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茂輝

4.5king of suspense.

2022年9月7日
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約2時間、この映画に引き込まれてしまった。

何と言ったらいいか‥

博士とクラリスがとにかく魅力的。

2人のことを深く、もっと深く、知りたくなる‥

サスペンス系にハマってまいそう😂

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Daichi Kitakata

2.5友人に勧められて観ましたが、私にはあいまでんでした。

2022年9月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

友人に勧められて観ましたが、私にはあいまでんでした。

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のぞみ

4.0金字塔的傑作

2022年8月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

約30年ぶりに観ました。公開時に観たときの衝撃はなかったものの、人間心理の闇に奥深く潜入していくスリルが存分に楽しめました。実在した人物がモデルという部分でも迫力があります。ほとんど忘れていましたが、脱獄シーンだけは鮮明に覚えていました。レクター(アンソニー・ホプキンス)にはペン1本さえ与えてはいけないってあれほど言ったのに…(汗;)。今作がはまりすぎて、アンソニー・ホプキンス=サイコパスのような印象が脳裏にすり込まれてしまいましたが(苦笑)、実在のバート・マンローを演じた「世界最速のインディアン」(05)のお陰ですっかり「いい人」に変わりました!(笑)

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赤ヒゲ

4.5TVで視聴

2022年6月24日
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面白いけど、午後ロードなのでカットされている
場面が気になる。
今まで見ないでいたのが少し悔やまれる。
アンソニーホプキンスがすごい。
ジュディフォスターが綺麗

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myzkk

5.0怖すぎる

2022年6月5日
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これがサイコホラーと言うのか。クライマックスはめちゃくちゃ怖くて、観てられないくらいだった。最後もゾッとする。

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えいちゃん

4.0レクター

2022年5月31日
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レクター博士
捕まってからの話だが、鉄格子越し
そこにいるだけで、恐怖。立ち振る舞いといい、恐怖。

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たかひろ

3.5サイコスリラー

2022年5月3日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

サイコスリラーはあまり好きでは
ないけれど、遅ればせながら観ました。

博士が怖い…
良くできた作品でした。

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seiyo

5.0この作品と

2022年3月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

ハンニバルとレッドドラゴンを交互に見ていますが
やはりこれが一番怖い
エンドロールの画像の長さから、チルトン氏食われたんだろうなと思うとゾクゾクが止まらない
もう20年も前の作品なのに秀逸

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れこほた

5.0サイコサスペンス映画の最高傑作。

2022年3月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スリラー、サスペンス、ホラー、サイコパス。
いろんな言葉があてはまる、「恐怖」映画の最高傑作。
1991年製作だが、何年経っても決して色褪せない
作品だと思います。名演というか怪演というか、
アンソニー・ホプキンスの演技には圧倒されます。

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tochi06

5.0これぞ史上最強映画

2022年3月3日
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怖い

興奮

知的

胃がキリキリするぐらい
ずっと緊迫してる
単なるホラーじゃ作れない
この緊張感

基本的に私は映画を
第三者目線で見てしまいますが、
ここまで作品に引き込まれる映画は初めて

ハンニバル・レクター
架空キャラクターなのに
悪夢で何度もあっている気がする

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癖強映画評価マン

5.0常に緊張感

2022年1月10日
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kame-pukupuku

4.0これこそ、ダークスリラーファンタジー。

2022年1月8日
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この戦慄。

心理学観点から言うと全くサイコパス定義とは違うらしい。

なのに、この恐怖。そう思わせてしまう演出と演技。これが、恐怖をエンターテイメントにすると言うことかと。あぁ、映画なんだと思える。

文献を読んでも本を読んでもどこにも描かれていないような感性の音楽、演出、映像に出会えるのが、映画を観たと思える瞬間で、これはその一つ。

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大粒 まろん

5.0【”蛾から蝶への変化・・”過去のトラウマを克服しようともがく者、トラウマに呑み込まれた者、全てを凌駕したサイコキラーの姿を描いた作品。近年のサイコサスペンス及び心理劇として、超一級の作品でもある。】

2021年12月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、VOD

怖い

知的

難しい

ー 過去に鑑賞した際には、サイコサスペンスとして鑑賞した。
  全編にわたる緊張感。
  レクター博士(アンソニー・ホプキンス)とFBIの実習生捜査官クラリス(ジョディ・フォスター)の鉄格子を挟んでの遣り取り。
  何故に、レスター博士はクラリスの捜査に協力したのか・・。-

◆感想
 ・久方ぶりに鑑賞した。
 今作はサイコサスペンスとしても一級品である事は分かっていた積りだが、再々鑑賞して思った事のみを簡潔に記す。

 ・レクター博士が、クラリスに幼き頃の忌まわしき思い出を聞くシーン。
 彼女は父が亡くなり、伯父に預けられた際の子羊たちが屠殺された際の声が、トラウマになっている事を話す。
 それを聞き、レクター博士はクラリスに”連続殺人鬼”バッファロー・ビルの捜査の手がかりを与える。
 - レクター博士は、トラウマを乗り越えた完璧なるサイコキラーだが、紳士としての一面も持ち、自らのトラウマを越えられない人間を唾棄すべき存在として見ている。
  そして、クラリスが自らのトラウマに悩みながらも、必死に克服しようとしている姿を感じたのだ。あの天才的な嗅覚で・・。
  クラリスがレクター博士の元を訪れた時に、彼女に非礼な行為をした囚人に対し、行った事がそれを示している。ー

 ・バッファロー・ビルは自らの性倒錯者としての性癖のトラウマを克服できずにいた。
 故に彼は、手を掛けた犠牲者の喉の奥に”蛾”を詰め込んでいたのだ。
 更に、彼が女性になりたかった象徴の衣装のマークを犠牲者の肌から切り取っていたのだ。
 - クラリスがバッファロー・ビルに囚われたキャサリン救出のため単身犯人の家に乗り込んでいくシーンは物凄い緊張感である。-

<牢獄に囚われていたレクター博士の、天才的な脱獄方法も、今作の見所である事は間違いない。
 クラリスがバッファロー・ビルを追い詰めていく過程と並行し、映し出される脱獄シーン。

 そして、ラスト、皆から祝福されるクラリスに入った電話。
 それは脱走したレクター博士からであった。
 ”これから旧友とディナーを採るのだ・・”
 と言って電話を切るレクター博士。
 その目は、且つて収監されていた精神病院で、レクター博士を自身の出世のために利用した病院長チルトンの姿を追っていたのである・・。

 未だに、今作を越えるサイコサスペンス作品が現れない程の、傑作である事は論を待たないであろう作品である。

 そして、今作により、名優アンソニー・ホプキンスと名子役であったジョディ・フォスターは、更にその存在を世に知らしめることになった記念碑的作品でもあるのである。>

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NOBU