羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価
全198件中、21~40件目を表示
シリーズ復習中
公開当時は若かったので衝撃の種類が違ったのかもしれない。でもショックを受けたことは覚えていて、その大きさのあまりとちらかというとレッドドラゴンやハンニバルばかり繰り返しみてきた。
そういえば原点の一作目がいちばんみてないかも、と気付き、今回腰を据えて鑑賞。
ハンニバルのジェントルな博士のイメージが自分の中に大きくなっていたので、羊の博士はもすこしワイルドな印象。こ…こわぁ。瞬きしない瞳に吸い込まれそうです。
トラウマや羊の暗喩、ファーザーコンプレックス気味のヒロインの心情、画面の見せ方、不必要なビックリ要素の排除、バッハ、唸るところは多くの方が賞賛するとおりで、並べても重複しそうなので割愛。
シンプルにすごく怖かった。怖いのいい加減慣れてるのに、純粋にすごく怖かったです。
ただ、今の時代だとこの犯人像は企画通らないかも…とか思ったりして。
オープニングの白枠の字体はレトロで絵になりますね。
原点にして至高
考えれば考えるほど複雑な構造が見えてくる傑作。
1991年のアメリカ映画のトップ3は、
1.ターミネーター2
2.ロビン・フッド
3.美女と野獣
といった、ヒーローとロマンス。映画に夢や希望が詰まっていた時代と言ってもいい。「羊たちの沈黙 」は、ベスト3には入らなかったが、上位につけていた。ただし、ターミネーターやロビン・フッドのような「強いアメリカ」のイメージではないし、ジョディ・フォスターは美女だから、ロマンスの要素はあるにしても、レクター博士は、本物の野獣といってもいいほどに凶暴だ。
レビューで「傑作」と称されることの多い本作。
初見は高校時代、大好きなジョディ・フォスターが出ていたので観た。
当時も面白いとは思ったが、ここまですごい映画だとは気づかなかった。
観る側の知識や経験、思考力が、映画の価値を変える。
当時の自分は、なにも考えていない、ただのジョディ・ファンであった。
FBI アカデミーの実習生であるクラリスは、上司のクロフォードから、バッファロー・ビル事件解明のために、囚人のハンニバル・レクターから話を聞いてくるようにと指示を受ける。クロフォードは、レクターはなにも話さない可能性もあると考えていた。クラリスの有能さを認めたうえでの「お使い」のつもりだったのだ。
実際にレクターもクラリスの有能さは認めたものの、事件への協力は拒否して学校に帰るように突き放す。がっかりして帰ろうとしたクラリスだが、そこでトラブルが発生し、レクターはヒントをくれる。そこから事件が動き出す。
バッファロー・ビル事件解決のために、プロファイリングという方法が使われる。プロファイリングとは情報を集めて、そこから犯人逮捕に向けていろいろなことを推理する手法だ。
本作では、事件解決以外にも解決しなければいけない問題がある。
それはクラリスのトラウマだ。
レクターは、クラリスがなんらかのトラウマを抱えていることに早い段階で気づく。
そして、信頼関係が頂点に達したとき、彼女は、子どものころから今にいたるまで、ずっと悪夢を見ていることを打ち明ける。
プロファイリング(推理)ではなく、対話による本質の探究だ。
警察官であった父親が亡くなり、親戚の牧場に預けられたクラリスは、そこで子羊たちが屠殺されているところを見てしまう。逃がそうとするが、逃げようとしない。仕方なく、一頭を抱えて牧場から逃げ出すが、すぐに警察に保護されて、クラリスは施設に入れられ、子羊は殺された。
それ以来、明け方に目が覚めて、子羊の鳴き声が聞こえている。
レクターは尋ねる。
「バッファロー・ビル事件の被害者を助けることができたら、子羊は泣くのをやめると思っているのか」
クラリスは賢いが、ひとりの女性だ。警察組織は男社会で、どこにいっても好奇の目で見られたり、あからさまなセクハラを受けたりする。
そして、犯人は女性を狙って殺していた。性的倒錯者だとも言われている。しかし、実際には特定の女性になりたかったのだ。
神話における冒険譚では、使命を与えられた勇者に助言をする老人が現れる。その役割を担うのがレクターだ。レクターは賢いが、殺人鬼というところが斬新だ。
製作費29億円
興行収入420億円。
低予算というほどではないが、ハリウッド映画としては製作費はかなりおさえているほうだと思う。
アイデアがすばらしい作品を生み出す。
アイデアついでに補足しておく。
移送先でレクターが聴いていたグールドの「ゴールドベルグ」は1981年版だろう。グールドという天才的なピアニストに自身を重ねていたのだろうか。
なお、この時レクターは「夕食」としてラムステーキを希望していた。クラリスが子羊を助けようとした(だから被害者を助ける)というスタンスに対し、レクターは被害者を食べるという暗示、もしくはブラックユーモア。
本作はフィルムのざらついた感じや色合いがとても好きだ。
これが自分にとっては思春期の色なのだ。
思春期に聞いた音楽は一生好きでいるというデータがあった。
映画にも似たような効果があると思う。
すくなくとも自分にとっては「羊たちの沈黙」がその映画だった。
心の内面を覗き覗かれているよう
超一流の悪役、アンソニーホプキンス演じるハンニバルレクターの登場作。
この映画、登場人物一人一人を真正面から映しているシーンが多いので、その人物の表情がダイレクトに伝わってくる。バッファロービルや誘拐されたキャサリンの怒り、泣き叫ぶ表情を真正面から写すシーンもあり、その人の内面を覗き見している気分になる。
レクター博士のドアップのシーンがあるが、目線は真っ直ぐ見つめたまま徐々に前へ詰めてきて、非常に怖かった。クラリスに話しかけているのだが、ともすればこちらの内面も覗かれているよう。
牢獄での初登場シーンも、姿勢よく立っている姿は本当にドキッとした。
とにかくレクター博士を中心にキャストの演技が素晴らしいですね。終盤クラリスの怯えようは緊迫感が出ていてとてもよかった。
サスペンスとしても見応えがありました。結局バッファロービルがなぜ皮を剥ぐのか?明確な答えは出ていませんでしたね。とはいえ、テンポ良く前に進んでいって飽きることはなかった。
秀作!
惹かれ合い焦がれるかの二人。その哀切。
ハンニバルおじいちゃん可愛い
今更ながらの感想シリーズ笑
公開当時に劇場で見ました!
レクター博士って悪のカリスマとしてはパーフェクトだと思います! あの拘束着のシーンとか 名シーンも多いしクラリスへのカウンセリングなど見所しか無いですしバッファロービルとかオマケ過ぎてどうでもいいってなりますからね笑
あの面会室での対話のシーンの凄さって簡単には説明出来ないし単に会話してるだけであの緊張感とか作品自体が神が降臨してるようなクオリティなんですよ。
そういや死刑に至る病は かなり羊を見て研究したんだろうなあってのを感じるくらい頑張ってましたね。
今考えると最近よくある警察が突入! アレ? ってやつの元祖かも!
しかも公開当時はアカデミー賞受賞作品て触れ込みも含めてかなり話題になった覚えがあります。
しかしこんな作品よく作れたよなあって本当に感心するし 若い人で見てない人は必須!
ハンニバル・レクターの洞察力とクラリスの未熟さ
まず、FBI訓練生の主人公クラリス(ジョディ・フォスター)と、元精神科医で隔離病棟に幽閉されているハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)の2人が魅力的な登場人物だ。
ハンニバル・レクターが、クラリスと対面したときに、彼女が身につけている衣服やクリーム、FBIの手帳から、彼女の生育環境や人となりをおおよそ言い当てる洞察力の高さを見せつける。彼の全てを見透かしているような言動や佇まいから、嘘や誤魔化しが全く効かないと思わせられ、対峙した際の恐怖を感じさせられた。
クラリスは、大学の成績は優秀で賢く、隔離病棟にも一人で入っていったり、主体的に捜査を進めるなど、芯の強さがある。しかし、初めてレスターと対面した際に起こった出来事の後、優しい父親との思い出を振り返りながら泣き崩れるその姿は、年齢や経験相応に未熟な面を感じられ、彼女の内面が上手く描かれていると思った(あんなことがあれば誰でも泣きたくなるかもしれないが)。
ストーリーは緊張感があって面白い。隔離病棟で何が起こるか分からない恐怖感。中盤での急展開。そして暗闇で犯人と対峙した際に、犯人の暗視ゴーグルを通した主観視点で描かれる、いつ殺されるか分からない恐怖。これらが飽きさせないストーリーの構成になっていた。ただ、クラリスが犯人宅を突き止めるまでの経緯に運の要素が強すぎる気がした。
レクター博士に魅了される🤫
何度も鑑賞しています。ワクワクする映画です😱
サスペンスホラーの金字塔でしょう!
レクター博士のアンソニー•ホプキンス、クラリス役のジョディ•フォスターの最高の演技が見れます。
連続殺人を追うFBIのクラリスは、事件の捜査のキッカケを掴むため、過去に精神科医のカンニバルレクター博士に協力を依頼するが…
ストーリーが、レクター博士視点と殺人犯の視点からの映像が進むストーリーが、本当にドキドキが止まりません。
レクター博士が、クラリスと刑務所での面会シーンのやり取りは必見です。
瞬きせずに相手を観察し、丁寧に冷静かつ犯罪者とは思わせない紳士的な態度。相手に本音を言わせる話術。常に獲物を狙う表情が最高です。
完璧な、サイコパスですね。
凶悪犯と分かりつつ、ファンになってしまいます。
中毒性があります。
見ていない人には、ホラーが苦手な人でも大丈夫だと思います。是非鑑賞を!
今観ても面白い!
レクター博士
子羊の悲鳴はやんだか⁉️
この作品は世界最高のサイコサスペンス‼️でもチョットだけ心臓に悪いです‼️なんてったって若い女性を殺し皮膚をはぐ異常者と、患者の肉を食べた元精神科医が主要キャラクターなんですから‼️物語の軸となるのはFBIの訓練士クラリスと人食い精神科医レクター博士の関係‼️犯人像の特定を、殺人犯の心理を極めたレクターに協力してもらいたいクラリスは、見返りに自分の過去のトラウマを話すことに‼️こうしてレクターはまるで神父のように、専属の精神科医のように、そして恩師のように彼女の告白に耳を傾け、クラリスの知性を刺激する起爆剤となる・・・クローズアップの多用で描かれる2人のガラス越しの対面シーンはこの作品最大の見せ場どころか、映画史に残る名場面だと思います‼️恐怖に震えるかと思えば、ミョーにエロティックでもある‼️クラリスの告白を楽しむように味わうレクターは、まるで熟成ワインのソムリエのようです‼️物静かで冷静、用心深くてどこまでも邪悪、画期的な犯罪者像ですよね‼️アンソニー・ホプキンスはホント怖いけど魅力的‼️牢獄→エレベーター→救急車へと続く、口元を血に染めたレクターの神がかり的な殺害シーン‼️戦慄‼️脱獄したレクターがクラリスに別れを告げ、刑務所長の後をつけていくラストシーン‼️「これから古い友人を夕食に」‼️ホント素晴らしいです‼️また犯人のアジトを舞台に展開するクライマックスシーンは、夜行用ゴーグルに映ったクラリスの恐怖に満ちた顔も含めて、これぞ映画の醍醐味ですね‼️守りも決意もブレないクラリスの心を体現するジョディ・フォスターもスゴい‼️これほど強い女性像は「エイリアン」のシガニー・ウィーバーくらい‼️ステキです‼️
全198件中、21~40件目を表示