非情の罠

劇場公開日:

解説

スタンリー・キューブリックの長編第2作。映画「2001年宇宙の旅」をはじめ原作を重要視したキューブリックにしては珍しく、監督自らが原案を手掛けている。プロボクサーのデイヴィは、ノックアウト負けを帰した試合の夜、想いを寄せるグロリアが彼女の雇い主であるラパロに言い寄られている姿を目撃する。彼女を助けたことをきっかけに2人の関係が深まっていくが、男の嫉妬を買うことになる。

1955年製作/67分/アメリカ
原題または英題:Killer's Kiss
劇場公開日:1960年

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映画レビュー

3.5物語の理路整然さが、主人公の内面を語る。

2024年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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すっかん

5.0 「時計仕掛けのオレンジ」の家具、「シャイニング」の斧、などのキュ...

2021年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 「時計仕掛けのオレンジ」の家具、「シャイニング」の斧、などのキューブリック作品の様々な要素が含まれている作品になっている。
 それとは別にキューブリックらしくない要素もある。回想シーンが何度も出てくるのだ。これはこれでキューブリックの違った面白さも観れるだろう。
 この作品はキューブリックらしい部分もらしくない違った部分も観れるのでファンは観ておくべきだろう。

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モノリスに触れた男

4.0キューブリックは最初からキューブリックだった

2018年12月5日
Androidアプリから投稿

本作は1955年製作
ヒッチコックの裏窓はその前年
裏窓から見える事件というモチーフを使い、自分ならこう撮るという作品ではなかったか
脚本もキューブリック自身が手掛けている

撮影もキューブリック自身で行っている
白黒の陰影をうまく活かした映像が印象的で、間違い殺人のシーンの殺人者を黒く影にして見せない
そのスリリングなシーンは低い構図で大変にスタイリッシュでもある
ボクシング試合のシーン、終盤のマネキン工場での死闘の迫力は被写体が画面から溢れはみ出るように撮られ、その迫力には圧倒されるものがある

ギャングの女の初め配役も良い

ヒッチコックの大衆を惹き付ける玄人技の名人芸のような「裏窓」と比べるのは酷ではあるが、それでも全く新しい斬新な映像表現が詰まっていると言える
本作を観たならヒッチコック作品ももってしても時代遅れに見えてしまう、それほどの映像の画の力があるのだ

キューブリック監督の実質的な第一作
キューブリックは最初からキューブリックだった

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あき240