パーマネント・バケーション

劇場公開日:

解説・あらすじ

作家を目指してパリに渡り、映画に目覚めて帰国したジム・ジャームッシュ監督が、ニューヨーク大学映画学科の卒業制作として手がけた初の長編作品。社会に適応できないニューヨークの高校生アリーは、パンクを気取ってリリカルに鬱屈した日々を送っている。あきれ顔のガールフレンドにも愛想をつかされたアリーは、夜の街角でひとりのサックス吹きに出会う。さまざまなアウトサイダーとの出会いと別れを繰り返し、次第に自己の旅の行く先を見いだしていくアリーの姿を描く。

1980年製作/75分/アメリカ
原題または英題:Permanent Vacation
配給:フランス映画社
劇場公開日:1986年7月18日

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(C)1980 JIM JARMUSCH

映画レビュー

3.5面白い面白くないなんて関係なしな世界観

2025年4月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最近「ナイト・オン・ザ・プラネット」を観てジム・ジャームッシュ監督の世界観に興味を持ち、まずは原点をというところで鑑賞。
1980年の作品かぁ、久しぶりにこの年代の作品を観るなぁ、なんて感傷に浸りながら観始めたところ、あれっ、もしかして観たことあるようなないような、なんて記憶の奥底を手繰り寄せながら観ていたら、あれよあれよとエンディング。
なんだかよくわからないストーリーだったが、観終えたあとの余韻だけはものすごい。まさにラストシーンの航跡のように。そしてその余韻に浸りながらタイトルのセンスに気づく。
個人的には、映画はストーリーよりも雰囲気を重視するほうだが、それにしても本作は独特過ぎる。正直「ナイト・オン・ザ・プラネット」の方が断然面白かったが、面白かったか否かの感想は、本作に関しては無用なのだろう。
いずれにしても、ジム・ジャームッシュ監督作品、あと2~3作は観てみよう。あれっ、やっぱりなんだかんだとジム・ジャームッシュ監督の世界観にハマってる!?

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いけい

4.0孤独で自意識過剰で自由を持て余している

2024年2月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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なにわ

3.0永遠と退屈

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿

何かが降りてきそうで降りてこない歯痒さが70分間ひたすら持続する映画だった。緩み切ったニューヨークの時間は狂人たちの奇想さえ無害な独り言に変えてしまう。そしてそれらはどこにも辿り着かない。意味を成さない。独り言は独り言のまま摩天楼に飲み込まれ消えていく。永遠と退屈は似ている。画面のあまりの変わり映えのなさは確かに往年のアメリカ映画とは一線を画しているといえるが、その奇特さだけで70分という時間をやり過ごせていたようには思えない。序盤のダンスシーンなどは画として鮮烈だったものの、それ以降はあまり面白いと感じられなかった。ラストシーンでの主人公と異邦人とのやりとりから、本作がニューヨークから渡仏した先で映画に目覚めたジム・ジャームッシュの個人史と連動していることは明白だが、そうした文脈を度外視した場合、そこまで映画としての強度はないんじゃないかなというのが正直なところだ。

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因果

3.0ユニークさ

2023年4月15日
iPhoneアプリから投稿

デビューからずっとジャームッシュスタイルが崩れていないのが凄い。日常を描いているのですが、どこか非日常に見えるんですよね。本作も淡々としているものの、間がずれていてそれがジャームッシュの魅力なのだと思う。

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ミカ