2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
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H∧L
キューブリックは天才だね
68年の映画には思えない斬新さ。
内容も映像も奥が深い
猿が骨を放り投げるシーンから現代に映る描写は
進化の象徴として有名なシーン。
モノリスは力?として色々なシーンにでてくる象徴物だが、 劇的な進化を促すものもあれば、逆もあったり?
自分の生き様にも、モノリスがあらわれていた時があったかも?
博士が歌っていた曲を覚えていて
歌いながら停止していくハルのシーンは、本の描写の方が もっと哀しい、本当に哀しいシーン。 人間より、コンピュータのハルの方が人間らしいシーンだよね。
スターチャイルドは、ニーチェの「ツァラトゥストラ」を思い出した。
そういえば、曲も「ツァラトゥストラかく語りき」だね
ラクダ
↓
獅子
↓
新生児
大好きすぎる映画の一つです
SFバイブルを初見で
見る前に十分に睡眠取ること。ホントこれ
退屈です。娯楽作品ではなく絵画、舞台を見るような感じ。途中休憩のintermissionという表示が出て、は?ってなりました。ハルがスリープモードにでも移ったのかなってね。
1つ1つの動作がゆっくりで無音が多い作品です。そのせいで面白さが半減しました。ゆっくりが悪いわけでなく、必要な所で使って欲しいと思います。宇宙ではなんでもスロウです!旅をできたらこんな感じ!っていう制作側からしたらこれがベストなのでしょうが。
もちろん面白いところもあります。モノリスとの邂逅のシーンとハルの反乱。ホラーを彷彿とさせるBGM。すごく良かったです。
人に取って代わる存在が生まれるではなく、人が生まれ変わる。私はそんな風に感じました。無限の彼方を見せられたのか、それともそこに行き着いたのか、どちらかはわかりません。
何故今まで観なかったんだろう
現代のSF作品の礎になる手法が、こんな時代からちゃんと考えられていたというのは驚きです。
遠心力で1Gを再現してたりとか、定期的にトレーニングするとことか、コンピュータが謀反を起こすとか、何度も観たことありますね。
人より進んでSFについて考えてた人たちからすると、この作品の誕生は嬉しかったでしょうね。
「今考えたらあり得ないよね」というシーンがほとんどなく、観られるのはすごいです。
…いや、むしろ後発の作品がこの作品の世界観を壊さないように作られている?
有名なあの音楽とともにいろんなメカニックを立派に見せているんですが、宇宙を旅するためのものなんて立派なものだらけでその度にあの音楽…、ちょっとしつこく感じました。
あと、「この動作にはこのくらい時間がかかる」という事情に合わせて場面を見せているので、映画としてのペース配分は無茶苦茶で長ったらしく感じます。
後半も芸術性が強くしんどかったんですが、解説を調べると何が起きていたのか納得出来るし、SFが好きなのに何故今まで観なかったんだろうと後悔しました。
評価5の映画史上最高傑作10選+α
わかりませんが
途中眠くなりつつ、鑑賞。
こんな映画見たこと無い。
細部は色んな方の
レビューで補った。
最後のスターチャイルドのシーンは、何故か般若心経を思い起こした。何故かは自分でもわかりません。
観るべき
美しい
大きな猿が、骨を空に投げたら画面が未来の宇宙空間の宇宙船になる。
このびっくりするような映像感覚。
黒い石板が、人類の進化のきっかけになって、その「時」が来たら目の前に現れる。
この感覚。
真っ白な宇宙ステーションの部屋に真っ赤な椅子。真っ白な宇宙船の通路に真っ赤な宇宙服。真っ白な進化の部屋に様々な美術。
この感覚。
全部がびっくりで、美しく、心を掻き乱す。
こんな映画他にない。
別格
話は意味分からない。いろんな考察読んでみたけど、読めば読むほどどうでもいいわってなる。ストーリーなんてほんとうにてんで意味ない、どうでもいい。
それほどまでに映像が別格。
1968年?年代見て改めてたまげました。今上映しても全く問題なく通用するセンスだ。2001年なんてとうに過ぎてるのに……。
ていうか、今上映しても全く問題なく通用するセンスが、1970年そこらでも評価されることがむしろすごいな。やはり普遍的に価値を持つ才能、表現って、存在するってことなんだろうなあ。
宇宙空間の美しさは言うまでもなく、機内のメカニックやモダンアートじみた独特のセンス、すばらしいです。
個人的には、HAL9000のおそろしさが一番印象に残った。つい最近、アンドロイドが人間に反逆する映画があったけど、それより全然怖かった。これぞ近未来って感じのおそろしさがあった。2016年に思い描く近未来は、リアリティがあるから逆にあまり怖くないのかな?
私はスタンリー・キューブリックはフルメタルジャケット以外は特に好きじゃないんだが、この映画を観て改めて、普通じゃない人間だと思った。
はっきり言います。この映画は退屈です。ただし
なんですかこの映像と音楽は
美しい
いつまでも現役のままです
40年前に撮られた?信じられません
今は撮影技術が進歩したおかげで監督の腕前がかなりごまかされているように思います。残念です
それに比べて彼の才能は非凡
そしてはっきり言います。この映画は退屈です
しかし 退屈≠つまらない
ただ時間の流れがsuper slowなのです
この映画を見る前日は充分に睡眠をとってください
この映画を批判する人はたいていアクションやサスペンスといった、スリルや話のオチにどんでん返し、100%誰にでもわかる答えがある映画が好きなんだと思います
当てはまるなーって人はみないでください
どれも当てはまってませんから。
アメリカ映画
監督 スタンリー・キューブリック
出演者 キア・デュリア
ゲイリー・ロックウッド
ダグラス・レイン
公開日 1968年4月6日 (米)
1968年4月11日(日)
うわぁ…
伝えたいことは、人類は進化し手に入れた文明の利器を使って、一体なにをしたいのか。そこに犠牲が生じることは仕方ないことなのか。人類とは愚かないきものである。的なことかなぁ。
人工知能HAL9000と宇宙飛行士同士の静かで激しい戦いの情景描写がうまく、機械版ホラー映画のような感じだった。(HALの感情のない発言は、人間である宇宙飛行士の気持ちを激しく揺さぶった。)
また、1960年代に作られたとは思えないくらい、未来を素晴らしく予測していた。これは本当にすごい。HAL9000の機能も、人工知能として無理のない動きをしていたので、リアリティがあった。
人工知能HAL9000がメインの映画かと思っていたが、どうやらこれは人類の最初と最後の殺しを描いた映画という意見があり、納得できてしまった。
最初の猿がモノリスから知恵を授かり、はじめて骨を武器として猿を殺した。そして、その骨(殺人の武器)を高く投げ上げるとそれは宇宙船(殺人の武器、つまりHAL9000と宇宙飛行士)にかわった。とにかくこの解説はやばい。
●ある意味、ぶっとんだ芸術作品
2001年は過ぎ去ったが…
自信が無きゃ作れないよ。こんな映画。
爆音映画祭@恵比寿ガーデンシネマにて
初めて劇場で鑑賞した。
難解な終盤の流れ。家で観ていても今ひとつピンとこなかったトコロだが、大音響と大画面で観て、なんかしっくりきたような気が。
以下、私なりの解釈を。。
【ストーリーについて】
まず、この物語は神=創造主の”正体”に対する科学的なアプローチを主題としている。(スピリチャルな切り口は敢えて排している。)
モノリスは究極の人工物(?)であり、コンピュータとか人工知能みたいなものとして登場させている。そして、それは”知性”を宇宙規模で拡く伝播する能力と役割(?)を持つ。
面白いのはこの物語が、あらゆる知性を持つ者(モノリスや人類、コンピュータなど)に対して”人工物”か”自然物”かの境界線を引こうとすること自体、人類の欺瞞ではないか?との問題提起(あるいは前提)を示している点。これは、冒頭のシークエンス「人類の夜明け」で明示されている。
そして2001年(あくまで物語上の、、)が到来。人類は究極の人工知能=HALを生み出す。HALは高い知能を持つが故に、「人間特有だったはずの」ミスを犯す。さらには下されたミッションよりも自己の存続を優先する行動を取るようになる。
裏返せば、人類は創造主(あるいは知性を伝播するもの)として、一歩ステップアップしたということ。
よって、木星付近を浮遊するモノリスはボーマン船長を媒介にして、人類を次なるステップへいざなう。そして結実したのがスターチャイルドだ。
【物語の持つ意味】
この物語が凄いのは、50年近く前に現代のコンピュータ社会の形成や人工知能に対する危惧を予見していただけでなく、更にその先をも視野に入れた問題提起や提言をしていることだと思う。
たぶん、それって以下3点のようなことだと。
1.「自分たちは神の如く、知性や生命を創造できる可能性を秘めている」というポジティブな夢。
2.一方で、「自分たちが創造したものは自ずと自分たちでコントロールできるはず、との考えはトンデモない欺瞞であり、思い上がりだ」という警鐘。なぜなら我々もまた、他者により創造されたモノかも知れないのだから。
3.さらには、「それでも人類は、(自らの知性を高めることによって)そこに挑戦していくべきだ」という後世への提言。
みたいな、、、
【制作の背景】
そして、この作品は(アメリカとしての)国威発揚と次世代のリーダー(とくに科学者や研究者としてのエリート)の発掘・啓蒙を目的とした国策的なプロパガンダ映画でもあると思う。
ゆえに、予算的にも時間的にも莫大な支出にいとめをつけず、完璧なクオリティを要求されたのだろう。特に、CG技術の無い時代、宇宙船のシーンやコンピュータ画面の画像、モノリスなどには莫大なお金と時間を費やしたらしい。
なぜ、わかりやすい説明や解説を劇中に配することをしなかったのか?
(もちろんキューブリックの作家性による面もあるだろうが、)おそらくは、今よりも社会的な影響の強かった(であろう)カソリック界からの批判を避ける為ではなかったのだろうか。
実際に、「2001年〜」を観て科学者を志した人は多いんじゃないだろうか(特に欧米)。もしかしたらビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、イーロン・マスクとか、そうだったりして。
商業映画であり、アートであり、米国のプロパガンダであり、人類の知的遺産へ昇華する可能性をも秘めた作品。
そう考えるとますます面白い!!
以上、すべて私の勝手な解釈によるものでした〜(客観的な裏付けはありません。)
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