「IMAXの画質が酷い」2001年宇宙の旅 shinji3691さんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXの画質が酷い
2001年宇宙の旅のIMAX上映を見ましたが、画質は35ミリフィルム版よりはるかに悪く、音量ばかりが異常に大きくガッカリさせられた。40年ほど前に70ミリ上映のシネラマ館で観たときの鮮明さや3D映画と見紛うばかりの立体感は全く無く、背景の星空もテレビ並みのぼやけた画質でこれが本当にIMAXなのかと思った。70ミリのシネラマ上映では回転する宇宙ステーションをカメラがすり抜けて行く場面や宇宙飛行士が8角形の倉庫を抜けてポッドベイへ向かう場面、最後のスターゲートを抜けてゆくシーンなど観客からウォーッと歓声が上がるぐらいの生々しい立体感があったが、今回のIMAX上映では、ぼやけた映像を視野いっぱいに見せられた不快な印象しか残らなかった。70ミリフィルム上映とデジタル上映の差に愕然とさせられた。これなら自宅のテレビでブルーレイを鑑賞している方が良かったと思わせる様な内容だった。フィルム上映がほとんど不可能になった現在では、70ミりでシネラマ上映用に作られた2001年宇宙の旅のような映画本来の実力を味わうことができないのが本当に残念。公開から50周年とのことですが、技術ははるかに進んだのに現在の若い世代の人達が昔の映画の素晴らしさを堪能できない様な現状に疑問を感じる体験でした。
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