「何もかもが輝いて。」トップガン 吠えない狼さんの映画レビュー(感想・評価)
何もかもが輝いて。
いちいちバチっとキマってるトニー・スコットの映像美。戦闘機、潜水艦、列車など、人工的というか、無機質というか、メカニックなものによって構成されるビジュアルが好きなんですかね。お兄さんとはまた違う映像派な印象。大空所狭しと戦闘機が飛び回る映像は、今観ても迫力あります。
そして初々しいトム・クルーズ。やっぱりスターですね。なんだかとっても・・スターですよね。メグ・ライアンもキラキラしてるし、バル・キルマーもシャープでキリッとしたカッコ良さ。みんな歳をとり、監督含め亡くなった方もいて、でも確かに輝いていたあの時代。
極端に言えば、トム・クルーズのアイドル映画かも知れない。登場人物の心理描写も雑だし、ご都合主義も平気で目につきます。でも、このノー天気振り。スイスイ進むストーリー。行き過ぎた多様性や、ウジウジ悩むヒーローたちが溢れる陰鬱とした令和に観ると、このどこまでも振り切れた感じが清々しく、鑑賞後「あー面白かった」と素直に思える映画でした。
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