劇場公開日:1962年1月1日
解説・あらすじ
名作「用心棒」の続編ともいえる作品で、前作では桑畑を名乗った三十郎が椿三十郎として活躍。キャラクターとしてはより人間味が増し、ユーモアと知略を駆使し、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍をその凄腕で助けていく。加山雄三をはじめとした血気にはやる若侍たちをうまく制御し、敵方の用心棒仲代達矢と知恵比べをしつつ、有名なラストの決闘シーンへと物語は導かれていく。
1962年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1962年1月1日
劇場公開日:1962年1月1日
名作「用心棒」の続編ともいえる作品で、前作では桑畑を名乗った三十郎が椿三十郎として活躍。キャラクターとしてはより人間味が増し、ユーモアと知略を駆使し、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍をその凄腕で助けていく。加山雄三をはじめとした血気にはやる若侍たちをうまく制御し、敵方の用心棒仲代達矢と知恵比べをしつつ、有名なラストの決闘シーンへと物語は導かれていく。
1962年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1962年1月1日
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2022年3月29日岡田准一の殺陣は史上最速!? 「散り椿」木村大作監督が絶賛「三船敏郎を上回る」
2018年8月27日「午前十時の映画祭9」上映作品決定 「タイタニック」「トップガン」「地獄の黙示録」など27本
2018年3月6日監督脚本、黒澤明。
下敷きにしたのはご存知、山本周五郎の『日々平安』の企画。名前出しといて未読ですごめんなさい。
【ストーリー】
古寺。
若い侍たちが、藩の未来を憂いて謀議をしている。
次席家老の黒藤と国許用人の竹林なる二名が、汚職の元凶、その告発状を城代家老の睦田にたくしたとのこと。
睦田にすげなくされ、大目付の菊井に話を持ちこむと、共に決起すると約束してくれた。
これで藩の空気は変わり、よき方向に向かうだろうと安堵する彼らの背後から、素浪人が姿をあらわす。
すわ間諜かと緊張する彼らだが、
「俺はただの宿無しだ。ここで天露しのいでいただけ」
と言う。
混乱する若侍たちに、男はつづけて語る。
「話を聞いたが、俺の見たところ、睦田よりも、お前らをあおる菊井の方があやしい」
その言葉どおり、古寺はすでに菊井の手の者でとり囲まれていた。
菊井こそ、黒藤の間諜だったのだ。
三船敏郎演じる椿三十郎を主人公にした時代劇の第二作め。
今回もあっちこっちに飛びまわりながら、バッタバッタと敵を斬りふせる。
黒澤の殺陣の迫力って、ドアップでワー! 大きい音ガキーン! っていうものじゃなく、十分にカメラを引いて全体を見せ、敵も味方も本当に斬るタイミングで刃をふるう怖さなんですね。
ごまかしが利かない撮り方です。
スローで撮って、早回し再生なんてしない時代だもの。
ラストの決闘も、達人同士の戦いは一瞬で決まるという内容を実際に撮ったっていう、めちゃくちゃハードルの高いシーンですし。
あの血飛沫、忘れられませんなあ。
『侍スピリッツ』っていうゲームが好きで、ノックアウト演出で血飛沫プッシャーあるんですけど、ほんとあのまんま椿三十郎。
自分の覇王丸、よく友だちのナコルルをまっぷたつにしたなあ。ひどいね。
最後脱線しすぎたついでに、すごくどうでもいい話します。
『オタクの用心棒』ってギャグマンガがありまして、その主人公格の一人がモロ椿三十郎なんですね。
こっちもめっぽうおもしろいので、画像検索だけでも、ぜひぜひ。
以前、この作品を見るつもりで録画したら、リメイク版の「椿三十郎」でした。まぁ、それなりに楽しめた作品でしたが、織田裕二さんでは、ちょっと迫力不足かな?って感じてたんで、オリジナルへの興味が益々大きくなっていたところ、今回BSでの放送を見つけ、録画して鑑賞です。
内容は、やっぱりリメイクとほぼ同じだったかな。白黒映画で、見るからに古臭いんですが、メチャ楽しく見ることができました。
やっぱり、三船敏郎さんですね〜!イメージ以上に迫力満点。見るからに凄腕の浪人を魅せてくれます。
加山雄三さんや田中邦衛さんの若々しい姿も良かった。
所々コミカルな部分もあって、ホンっと面白かった。
これって「用心棒」の続編になるんですかね。三船敏郎さんは同じキャラみたいですけど。
【ネタバレ】
最後の三船さんと仲代さんの一騎討ちがスゴかった!ほんの一瞬の斬り合いですが、緊迫感がハンパない。血飛沫も凄まじかった。
ホンっと三船敏郎さんは、素晴らしい。まさに、自分の中では時代劇の大スターです。
本作のような腕の立つ侍の知将から、「七人の侍」で演じた農民上がりの侍もどきまで、幅広い殺陣と荒々しい迫力で、時代劇を魅せてくれます。
やっぱりこういう役者さんがいないと時代劇は廃れていっちゃうのかな。寂しい限りです。
椿三十郎
2007年椿三十郎(1962)
1962年用心棒
1961年