追憶(1973)

劇場公開日:1974年4月13日

解説・あらすじ

バーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォード共演による恋愛ドラマ。1937年、大学の創作クラスで出会ったケイティ(ストライサンド)とハベル(レッドフォード)の、その後20年にわたる愛の変遷を激動の時代を背景に描き出す。監督は「雨のニューオリンズ」「ひとりぼっちの青春 」のシドニー・ポラック。共演はロイス・チャイルズ、ブラッドフォード・ディルマン。

1973年製作/118分/G/アメリカ
原題または英題:The Way We Were
劇場公開日:1974年4月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第31回 ゴールデングローブ賞(1974年)

受賞

最優秀主題歌賞

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) バーブラ・ストライサンド
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映画レビュー

4.0 リメイクするにも人材がいないスターの時代への郷愁

2020年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

キャンパスではアイドル的存在の文武両道の美形大学生ハベルと、政治活動に余念がない頑固なユダヤ人女子大生ケイティ。何から何まで両極端なふたりが恋におち、結婚し、第二次大戦や"赤狩り"を潜り抜けていく過程で、どうしても超えられない壁にぶち当たる。それは、生き方の違い、もしくは価値観の違い。愛をも凌駕する断絶を描いた本作は、ラブロマンスと呼ぶにはあまりにも痛々しい。けれど、演じるロバート・レッドフォードの美しさと、バーブラ・ストライサンドのコミカルで達者な演技によって、たとえ行き着く先は違っても、ふたりが辿った時代への郷愁を掻き立てて止まない。それは同時に、すべての映画ファンをスターの時代への回帰させる時間でもある。もしリメイクするとしたら、仲睦まじかった頃のブランジェリーナ(ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー)が適役かと思ったこともあった。しかし、時代はさらに移ろい、もはや、今のハリウッドにはレッドフォードとストライサンドに代わる存在はいないことに気づいた。タイトルの「The Way We Were(私たちが辿った道)」は、そのままハリウッド映画が辿った約半世紀と重なるのだ。

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清藤秀人

5.0 60%から70%に持っていく事を期待しつつ

2025年10月27日
iPhoneアプリから投稿

実はずっと40 %が継続しつづけた。
そんな結果だった。俺の中で。

これって高市早苗の若い頃でしょ?

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ミスター

4.0 【”美しき追憶。そして懐かしき青春の日々。”今作は大学で出会った男女が、卒業後夫々の道を歩み再会するも、愛し合いながら時代の潮流に呑まれ、別れる様を描いた恋物語である。】

2025年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■第二次世界大戦前、政治運動に没頭する大学生・ケイティー(バーブラ・ストライサンド)と、ハンサムで優れた頭脳を持つ学生・ハベル(ロバート・レッドフォード)は、互いに気になる存在だった。
 大学卒業後、ハベルは軍に、ケイティーは政治運動に没頭する。
 二人は第二次世界大戦中のニューヨークで偶然再会し、愛し合い、結婚するが、思想の違いから二人は再び別れるのであった。

□ロバート・レッドフォードさんとNOBU

・最初にこの大スターの出演映画を観たのはコンゲームムービーの傑作「スティング」である。
 映画好きの父から週末の夜に、”面白いから、観ないかい?”と言われ、平日は就寝時間が八時だった事もあり(週末は九時。但し映画を観る時はもう少し遅くまで許された。)一緒に観てメインテーマの”ジ・エンターテイナー”の明るいアップテンポな曲の良さに乗った、作品の余りの面白さに楽しかった事を覚えている。
 当時、ロバート・レッドフォードさんのお名前も知らなかったのだが、彼の大スターが私の映画好きになるきっかけの一因を作ってくれたのである。

・映画館で観たロバート・レッドフォードさんの出演作は、余り話題にならなかったが、海洋サバイバル映画の「オール・イズ・ロスト~最後の手紙」と、引退作「さらば愛しきアウトロー」だけである。が、両作ともとても面白かったモノである。

・その後、配信が普及しロバート・レッドフォードさんの代表作と言われている作品は、大体観たと思っていたが、今作は見逃していたのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は「スティング」と同年公開と資料にあるが、物理的に映画館では観ていない。というか観れなかった。
 で、観賞すると、ケイティーがハベルの書いた論文を切っ掛けで、惹かれて行く様と、そのまま二人が恋に落ちる様が、自然に描かれている。

・だが、政治活動に傾倒するケイティーと、軍人であるハベルは、現在アメリカを統べる男が若きときに師事していた悪徳弁護士ロイ・コーンが暗躍した、ジョゼフ・マッカーシー共和党上院議員が惹き起こした”赤狩り”により、距離が出来て行く過程も、二人の思想と恋心が背反する様に悩む姿が、キチンと描かれている。

<今作は、バーブラ・ストライサンド自身が歌う”追憶”の哀愁のメロディをバックに、大学で出会った男女が、卒業後夫々の道を歩み再会するも愛し合いながら別れる様を描いた恋物語なのである。>

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NOBU

3.0 自分にないものを求める二人の行きつく先。

2025年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

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とみいじょん