アポカリプトのレビュー・感想・評価
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傑作
見たことのない、サバイバル術が惜しげもなくでてくる。
足を怪我した子供がアリを使ってキズ口をふさぐとか・・・
なんだ、それ!? って思うけど、実際にはそうしていたんだろうな、とも思う。
ハラハラドキドキ、ドキドキキャンプな内容で楽しい
追いかけっこしたり、かくれんぼしたり、戦ったり、守ったり。
ジャングルで戦ってるし、
なんか、ランボーに似ているかも。
とにかく、コレもスゴイ映画でした。ヾ(´▽`)ノワッショイ
よくできてるわー
いやぁ、メル・ギブソン監督、見直しましたよ。『ブレイブ・ハート』の時は、なんか妙に恋愛要素を強調したシーンとかがあって、どうにも気恥ずかしい感じだったんですけど、この映画では、シンプルに家族愛を根底に据えていて軸がぶれないのが良かったですね。あと、ジャガーの象徴的な使い方も良かったぁ。
見どころは、やっぱり逃走劇! これはすごい興奮でした。逃走劇の面白さを存分に描いていましたね。しかも、ただ逃走するだけでなく、逃走の過程で男が成長していくのが、神話的な雰囲気さえ漂わせていました。
うーん、メルギブ・・・いろいろと問題はありそうですけど、監督としてはなかなか良いのかもしれないですね。
エグい系。
「アポカリプト」見ました。
面白いです。てか凄まじいです。
話としては、単純で不条理な逃走劇。とても生々しく、激しい。そして残酷。息子の前で親父を殺してみたり、妊婦を崖から落としてみたり、マヤ文明の方々が生贄云々でガサガサと心臓引っ張り出してみたり、そこまで見せるかメル・ギブソンと思う過剰な残酷表現が多くて、気分はよくない。親父を殺すときなんて、スパッといかないでスーッとヤるという粋でオシャレな演技演出。そこはまぁまぁ関心したので、ジャン・クロード=ヴァンダムにも見習ってほしいかな。
この映画で一番関心したのは、役者の顔力とその見せ方。基本的にみんなビビった表情しやがるが、そのビビり具合たるや本物。緊迫感や恐怖感をヒシヒシと感じる事ができる。その見せ方も、これでもかとアップにしたり、人間目線で遠目から見せたり、状況に応じた”距離”の取り方がうまい。あの顔力がなければこの映画は話にならなかったとすら思う。しかも素人を起用してるんだから、メル・ギブソンの手腕を褒めるしかない。
とにかくハラハラドキドキなんですが、一つお願いするならば吹替と字幕。少し現代風言葉使いが目立つ。そこは少し配慮してほしかった。お願い!
生々しさと泥臭さ
前半は、金をかけた再現フィルムのようで、面白みがない。
獲物を捕り、集落を作り、楽しく暮らす。
部族同士が争い、男達は家族のために戦う。
いつの時代なのか、どこの部族なのか分からないくらい時代錯誤ではあるが、このような世界なのだと思いこんでみた。
苦労してまで大人数の生贄を運ぶあたりは納得いかないが、それでもこのような世界なのだと思いこんでみる。
結果、インカ・マヤ文明だったのだが、生贄儀式のあたりは絶対に違う気がする。
このあたりは多大な演出効果が加わり、どうも好きになれなかった。
ただ、後半の逃亡劇は生々しく泥臭く、いかにもメル・ギブソンっぽい描き方に見入ってしまう。
ここにきてようやく、再現映像がエンターテイメントへと変化した。
逃げる者の息使いが苦しいくらいに伝わり、それでも戦い続ける姿に勇ましさを感じた。
しかし、それ以外はよくできた再現フィルムといった印象。
個人的には嫌いではないが。。
映画のある意味プロトタイプ。
政治的なメッセージや高尚な芸術作品ではない、所謂大衆娯楽としての映画の原型がここにある。バスター・キートンやチャップリンの映画創世記から、映画のおもしろさを高めるひとつの要素、テクニックとして「おっかけっこ」がある。早い話がカーチェイスである。アクション物には不可欠のシーンであり、例えばこのシーンがない「007」など気の抜けたビールのようなものだろう。子供の頃に鬼ごっこをして遊んだことが無い、そんな子供は皆無のはず。原始的な遊び鬼ごっこ。相手を捕まえるため必死で追いかける、捕まらないため全力で逃げる。何故か興奮し血沸き肉踊るあの快感。
それを観せるシーンを作るのはある意味定番といえる。
ほとんどズブの素人を使ったり、全篇セリフをマヤ語で通したりと凝った作りをしているが、ストーリーはシンプルである。
前半のエピソードは後半へ繋ぐためだけのもの。
後半は鬼ごっこのスタート。
穴に隠した身重の妻。大雨でその穴に水が溜まっていく。これはカウント・ダウンの演出。そう、エイリアンでラスト、女王と死闘を繰り広げるとき必ず「自爆装置が作動しました5分後には爆発します・・・。」あれと同じで手に汗握る演出。ギブソンはちゃんと分かっている。
ジャングルの中での必死の鬼ごっこ。
シンプルゆえに理屈抜きで興奮して観てしまう。
描写に工夫がない
全篇マヤ語のみで、マヤ文明末期(16世紀)を舞台に繰り広げられるアクション映画。
冒頭は、森深く住む部族の生活模様が丹念に描かれる。男たちは研ぎ澄まされた感覚と肉体を持った狩人だ。中盤、村がマヤ帝国の傭兵に襲撃される。このあたりから残虐なシーンが増えてくる。終盤1/3は、捕虜になった主人公が帝国のもとから脱出、追っ手とのサバイバル合戦に進展する。久しぶりに憎たらしい悪役らしい悪役を観た。
「300」が美術書なら、この「アポカリプト」は原色大図鑑のような映像で、南米大陸の自然がダイナミックに描かれているところが魅力。
ただ、どちらも殺戮シーンをまともに描写する点が好きになれない。よりリアルに描くことも手法ではあろうが、まともな描写を避けながらも状況を伝えるテクニックこそが映画の醍醐味のはず。影の使い方なんかはスピルバーグが巧い。その工夫を怠って、CGでなんでもかんでも描いてしまう風潮が蔓延してしまったら、みんな画一的な作品ばかりになってしまうだろう。
すごい映画観ちゃった
メル・ギブソンって監督として、本当に力量あるお方です。ほんとすごいとしか言いようがありません。この人は、人間の野生的かつ残酷な部分、そして根源的な愛を描かせたら右にでる者がいないのでは、と思うくらい。
前作「パッション」で、もうついてけないかもと思い、観るのを伸ばし伸ばしにしていた本作。ついに観ちゃいました。題材は末期のマヤ文明の人々。しかも全編マヤ語です。
中盤、「パッション」ほどではないけど凄惨、残酷なシーンが続きますが、リタイヤせずになんとか後半へ。ここからがすごいんですね。走る、走る、とにかく走る、愛する人のもとへ。息つく間もないくらい、というか息してるのを忘れるくらい、すごい展開が続きます。
内容はほぼゼロ。でも、これは内容に文句をつけるのは野暮。だって題材になってるのは狩猟系の原住民族で、視点もすべて原住民族からのなんですから。政治もなければ経済もない。あるのはただその日その日の暮らし。ドラマってのは現代の副産物なんでしょう。
メル・ギブソン監督は、(いずれにせよ)骨格のがっしりした映画をつくります。次回作はまた劇場で観たいと思いました。ちなみに本作、カップルや血の弱い人は絶対観ないでね。
全編マヤ語(死語)
全編マヤ語です。マヤ語ですよ!前回、メル・ギブソンはパッションという全編、ヘブライ語の映画を撮りましたが、その系統の映画です。そして、初監督作(だったと思う)のブレイブ・ハートの森での戦いを、ここでも見せています
前半はリアルな残酷シーンの嵐で、多分、彼は「生贄」という行為をリアルに表現したかったんだと思いますが、生贄の目線のカメラワークなんて・・・。薄れ行く意識の中で自分の首が飛んでいくのを想像させ、本当にぞっとさせられます。ホラー好きを自認する私でさえ、ちょっと引きました。後半はブレイブ・ハートばりの肉弾戦アクションが堪能できますので、これが救いかな?
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