アポカリプトのレビュー・感想・評価
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メル・ギブソンはたぶん個人的にはいいやつだ
DV疑惑があろうが、差別発言があったりするが
「やっぱりそうなのか?」
と思わずにはいられない映画になっている。
現地人の容姿、乳はあってもエロはなし、時代劇、そして日本人にとってはなにより「パッション」の後。だいぶ割を食っている。
かくいうオレも「ブレイブ・ハート」「パッション」どちらも好きな映画だが、「どじん」(失礼)の映画、ということでついおっくうになっていた。
しかし裸でうろうろされていることさえ頭から無視していけば、まっすぐな逃亡劇アンド逆襲アクションが堪能できる。
ギブソン監督はグロの直接的な表現をよくするが、「パッション」といい、あえてグロが直接的な表現の似合う題材を映画にしてんじゃねえのか、と思えるほど今回のグロ表現も「必要不可欠」。
しかしギブソン監督のそのへんのヤツらと違うのは、「必要不可欠プラス映画的視覚効果」を心得ている点である。
いけにえになった男が首を切られ、その男の目の視点でカメラが動くシーンがある。
ギブソン監督、頭がどうかしているぜ。
しかしその視覚効果はとんでもない恐怖を観客に与える。やりゃいいってもんじゃない、ってのが分かってらっしゃる。日本のグロ専監督とは一味もふた味も違う。
映画は後半の逆襲劇に転ずるまでの執拗なおっかけっこは正直長いし、単調といえば単調に見えるかもしれない。
しかし途中でジャガーに追っかけられてんのに、「連れているっ!」と勘違いされたり(このシーン、すごいよ。ジャガーは本物だそうだ、すげえ)
、滝に飛び込んだら、普通追っ手は飛び込まず追ってこないのに、執念すさまじく滝に飛び込んじゃうし、飽きさせない。
映像もかなり多彩なアングルで逃亡劇を盛り上げてくれるし。
ここはオレの森だ~と高らかに宣言した直後に底なし沼にはまるのは、泥まみれになって主人公が、まさしくジャガーに変身するため、としておくところで、突っ込んではいけない。
そしてここからは一人だけの軍隊よろしく、森を味方に逆襲に転じる。
そして息子をぶっ殺された敵親父との地の利を生かした不意打ち(!)のあと、絶体絶命のとき、目の前に現れたのは・・・!!
さすがメル・ギブソン監督。なんと自分に正直な男だ。
オレはものすごくつんのめったけどな。
まあ、どっこにでもある話だし、いちいち穴の奥様の状況を挟んだりして逆にアクションの緊張感を削いでしまってるし、主人公の不死身っぷりは、いくらその容姿が人間離れしてても、ちょっと元気すぎるだろとか、たぶん雨降りすぎ、とか映画の出来自体は残念なほうに入るかもしれない。
だけど、アクションを知り尽くした男が自分の撮りたいものを徹底的にそれのみをちゃんと収めたアクション映画だから、オレは満足した。
ちゃんとキリスト教も入っているし、あ、これはオレはどうでもいい。
あ~、トリアー監督もそういう意味では正直な人かもしれないが、あんまり想像したくはないな。
まあ、ギブソン監督にもついて行きたいとは思わないが。
Brazen Adventure Unusual for Hollywood
Apocalypto crams 1000 years of proto-Mexican history into one overnight setting in this masterpiece of a captured tribesman escaping a diabolical Mayan megalopolis. Gibson's predestined plot line is Shakespearian at best, while the gory action sequences and set pieces cue like video game timing puzzles and level bosses. Adorable animal puppetry and authentic costumes coat the film in shiny glaze.
未知の時代
ジャングルで平和に過ごしていたジャガーパウらの部族。しかしマヤ帝国の兵士により村は壊滅、ジャガー・パウは妻子を隠すが捕らえられる。捕らえられた彼と仲間は帝国の都に連れてこられ、干ばつの祈りのために生贄にされる。しかしジャガー・パウは、間一髪助かりジャングルに逃げ、彼を兵士が追う。
ギリシャ語で「新たな時代」。全編マヤ語で、俳優は無名でシンプルな物語ながら、未知の時代を描いた良作。 もう少し、ジャングルのサバイバルがあった方が良かった。
映像がヤバい!! キャスト誰?!
前知識全くなく録画しておいたこの映画を夕飯食べながら見始めてぶっ飛んだ。何を思ってこの映画を見たらいいのかわからなかった、侵略?襲撃?暴行、いや、蛮行?一旦休憩をはさんで見始めてだんだん映像のリアルさ、そして誰がこんなことを演じているのかが気になって、あの妊婦の姿は実際なのか気になって、食い入るように見てしまった。物凄いクオリティの高い映像だ!そしてもっと恐ろしいのが文明人の侵略なんだよね。
でかいピラミッドは撮影の為に作ったのか? 生贄シーンの民衆の数とか...
でかいピラミッドは撮影の為に作ったのか?
生贄シーンの民衆の数とか登場人物全ての入れ墨とか顔に施した凝ったメイクは大変な作業。
この規模で撮れるとか凄いです。
ランボーのような主人公
ランボーのような不死身な主人公は安心して見られます。ただ、残酷なシーンが多いのであまりオススメはできないが、面白いです。
最後にあの3人が遠くを見つめている先にあったものは、自由の女神かなと思ったのは私だけでしょうね。
おもしろかったけど、 どう評価すればいいんだろう。 マヤ文明の時代...
おもしろかったけど、
どう評価すればいいんだろう。
マヤ文明の時代設定のようだが、
特別にマヤ文明の説明はない。
衣装は史実に基づいているのか、
想像で適当に作ったのか。
マヤ文明の遺跡作りに奴隷搾取に村が襲われて、
奴隷にされるけど逃げ出して、
それ無茶でしょっていう
超人ぶりで、
オチは何を伝えたかったのか。
メル・ギブソンは何を作りたかったのだろう。
この映画見たら、
森の中での死闘で
ランボー1見たくなった。
苦手とはっきり言える映画に出会ってしまった
他の人のレビュー読むかぎり、自分には合わないだけなんだろうけど、もう二度と観ない。
以前からタイトルは聞いていたし、評価もけっこういいから観たけど、完全に無理な作品だった。
残虐で生々しいシーンが多すぎる。
捕食者と非捕食者のリアルな描写なんだろうけど、それをスクリーン越しに安全圏で眺める自分がいるという構図がさらに気持ち悪くてダメだった。
食物連鎖の理を表現した作品としては良作なんだろうけど、2時間超の映画のほとんどが無惨なシーンで冗長かな。
たぶん、この理を表現するためだけなら30分で充分。
さほど話題にもならず不当評価のメル監督作
最後まで、ハラハラの連続の活劇映画。ストーリーも時代描写も、凝った衣装や言語指導も、とても手がかかっていて、きめ細かい、かつ大胆で、勢いのあるストーリー。最後まで飽きさせません。そうなっているのは、たぶん編集でかなりバッサリ思い切りカットしているんでしょう。
惜しいのは、主人公に華がないので感情移入しにくいことでしょうか。
2013.3.8
勘違いしてた
「マヤ帝国の話」ではなく「マヤ帝国時代の森の話」
どこまで史実に忠実なのかわからないけど、マヤ時代もみんなが都市部に住んでたわけじゃないよね、きっと。
最初はひとっこともわからないマヤ語に頭が疲れ、よくこれだけの人数の俳優にこのメイクを……と変なとこに感心し、エグい映像にげんなりしたけど。
要するに、愛と命の物語。
怖かったけど、最後は主人公に惚れてました。
町山と宇多丸の論争
ラストはキリスト教による野蛮からの救済か?原始文明破壊開始か?で、割れる町山と宇多丸の論争は、後者派。
どこかアイドル顔の主役夫婦に違和感を覚えつつ、徹底してハリウッドなエンタメに寄せる違和感が楽しい。
圧倒する映画のスケール感!
他の方達の評価では、あまり良くなかったので、期待半分だったけど、この映画、私には、満点です。
どの描写も、緊張感、臨場感が伝わってきました。冒頭の狩の場面だけをとってみても、何か異常な興奮感、高揚感が、全身を走りました。それから、干ばつによる生け贄を捧げるシーンは、映画作りのスケールの壮大な大きさには、圧倒されまくりました。
そして、ジャガーの逃走劇。ランボーみたいで、ムチャクチャかっこよかった。最後は、スカってして何も言う事なかったです。
けど最後のスペインの漂流船が浜辺に来た時は、それからのスペイン人による植民地化が進むのかと思うと、何か複雑な気持ちになりました。しかし、劇中にあるようなマヤ人のあんなひどい虐殺行為が西洋文化によって衰退していくのかと思う安堵感もみなぎってきました。
そして男はジャガーになった
面白い、ただそれだけでは腑には落ちない…。
まず、始めからなんだか撮り方に違和感を感じていた。無駄にカット割りが多く、演出としてのカメラワークも一切ない。
ただ役者の表情の演技が一品で、それに惹かれて二時間観れた感じです。
パパが言った、
「恐怖は病だ。」
が凄く響いてよかったし。子供でも分かるようなことを大人になると忘れて生きてしまうものですね…。
ただ、ああいう民族という設定を使って、文化的側面を描かないのはもったいないなと思った。そりゃ衣食住の文化は当たり前のように違うけど、その他に変わった文化を描けば、面白くなりそうなのにと思った…。(一人の男いじり倒すみたいな男子高校生的笑いは辞めてさ…)
都会のシーンは凄かったね…。ここが一番自分的にわくわくしたかも。これから何が起こるんだろう…!!的な。(何にも怒らなかったけど)
なんだかマッドマックス怒りのデスロードを思い出す描写でしたな。あの憎しみに勝てないのが本作ですね。
あの首落とす伝統だけはまじできつかった。ショッキング。
ただ、この都会のシーンの合間合間に挟まれる穴の中のシーン。こちら癒しでしたな。子役の表情やら演技含め。お母さんの頑張りとかね。ハプニングとかもいちいち可愛かった。(出産だけは予想外)
後半、森の中での壮大な追いかけっこが始まってからは嫌でも主人公を応援してしまいました。ただね、、、カタルシスとか復讐って意味では物足りなくない??
あんだけ馬鹿にされて親も仲間もぶち殺されたにも関わらず、あの憎き敵(サイコパスっぽいやつ)に対しての攻撃が頭2回強打だけ??
観客的には物足りな過ぎるよ!!もっとなじってよ!!ってなる場面でした。
さらに、結局主人公は逃げ切れたものの、あの独裁国家的な王国は消えないし、、あの子供できない男を叱ってた姑は意味深な感じだったのに、結局出てこないし…。
主人公はいろんな作戦で敵を倒していくけど結局のところ根性論な感じが否めないし…。
残った敵ふたりがどうなったかとか全く描かないのも気持ちが悪いし…。
なんか脚本が甘い感じが最後の最後に残っちゃうよね。
というか今列挙した部分掘り下げれば、さらに深い作品になるのではと思ったけど…。そんな要素いらんのかな…?
しかし、急に村が襲われて捕虜にされたあたり、あの胸糞悪い黒人奴隷時代を彷彿とさせるし、あの独裁国家の縦社会な感じは非現実ではないように思えるあたり、考えさせられる映画となっている…。
男がジャガーになる感じも面白かったしね。
なんだか、胸糞悪さの残るアナコンダを観ている気分になったのでした。
しかし、メルギブソン、「ハクソーリッジ」は良かったし、生々しい描写に関してはめちゃくちゃこだわってそう。いい美術スタッフが付いてるんですかねえ。
全編マヤ語ファンタジー
欧米の、または日本以外の国の人が、日本の時代劇を観たら、
相当なファンタジーだと思うのでは無いかと思うが、
その逆で、日本人の自分はこれをファンタジーと思って観ました。
ジャガーたちの村が襲われて、捕虜として連れて行かれた街は、
神殿とか貨幣とか、文化的発達をしているのだが、
その都会の方がよりファンタジーに見えてしまう妙。
言葉が全編マヤ語なのもその一因。
あとは総じて台詞が少ない。これもファンタジーに拍車を掛ける。
生け贄のシーンなんかはリアルだと思ったら観てられない。
その他、血みどろなシーン多数。
話は単純なので分かり易く、それ故展開も読めやすいが、
見所はこの時代のリアルさなんだろうな。
残虐シーン耐えられれば楽しめるはず。
想像とは違う展開で困惑
てっきり仲間と協力しながら復習を兼ねつつの脱走劇を想像したが、仲間を見捨てての単独逃走とは驚き
後半は何かランボー1を思い出させるような反撃振り
最後の黒船はなんだったのか、敵の残党二人はどうなったのか不明のまま終了なのが残念
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