「地上より永遠に」ハリウッドランド kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
地上より永遠に
MGM社長夫人のトニー・マニックス(レイン)と愛人関係にあったジョージ・リーヴス(アフレック)はやがてTVシリーズのスーパーマン役を演ずるようになった。子どもたちには人気があったが、本格的な映画に出演したかったのにスーパーマンのイメージが強すぎてでなかなか役をもらえない。『地上より永遠に』の試写でカットされるなんてシーンも面白かった。
死因は銃殺。自殺とも他殺ともとれる死に方だっただけに、興味はどんどん沸いてゆくストーリー展開。しかし、探偵シモ(ブロディ)とリーヴスの物語を交互に描いていくことで、焦点はぼけてくるし、巨大な圧力に負けて次々と捜査をやめるように仕向けられることの虚しさだけしか残らない。なにしろ、主人公は警察ではなく、私立探偵なのだから契約が切れることで諦めねばならないのだ。最初は婚約者のレオノア・レモン(ロビン・タネイ)を疑っていた。動機という点では十分・・・彼の財産はすべてトニー・マニックスへと遺言されていたからだ。
推理モノとしてとらえると、かなり欲求不満になる。
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