トランスフォーマーのレビュー・感想・評価
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ストーリーを気にしてはダメ。映像に見入りましょう。
あのアニメーション『トランスフォーマー』が、ハリウッドの巨匠スティーブン・スピルバーグとマイケル・ベイの力で、実写映画として生き返りました。最初、『トランスフォーマー』と言うタイトルとを聞いたとき、「まさか、あのアニメじゃないよなぁ。」と思ったのですが、その”まさか”でした。
この映画の映像化に際して重要なのが、兵器の描写ですけど、これは米軍の全面協力を得て撮影を行っていて、その問題を見事にクリアしています。この米軍の全面的な協力により、CV-22オスプレイ、F-22ラプター、F-117ナイトホーク、AC-130ガンシップなど、米軍の最新鋭の航空機が多数撮影に協力しています。特に、AC-130なんて、映画には非常に珍しいんじゃないですかね。また米軍の協力にはそれに留まらず、9.11以降非常に難しくなっていたペンタゴン敷地内及びその周辺での撮影にも協力したとも。まぁ、確かにそれが無ければ、これほどの迫力の映像にはならなかったでしょうね。そうそう、軍の協力と言えば、軍人役の人間は、元軍人あるいは現役の軍人が演じていると言うのが、この映画の自慢だそうです。
オートボットたちがちょっとコミカルに描かれるシーンが見もの(笑)。実際、上映中の場内に笑いが起こっていました。それと、意図的だと思うんですけど、アメリカの秘密組織(でたっ!)の要員も、何故だかちょっとコミカルに描かれていました。オートボットのコミカルシーンは意図がわかるんですが、こちらの意図はちょっと不明。コミカルと言えばもう一つ。監督・製作総指揮がマイケル・ベイだからかのか、劇中「アルマゲドンなんかよりずっと凄い」(マイケル・ベイは『アルマゲドン』の監督)というセリフがありました。これは、その背景を知らなくても、それほど違和感のあるセリフではないですけど、背景を知っていればより楽しめるセリフだと思います。
それにしても、アメリカの映画なので仕方が無いのかもしれませんが、アメリカ以外が(アメリカ軍基地のカタールを除き)全く出てきません。物語的には、世界中が大混乱に陥っていても、いいと思うんですけどね。それと、兵器の描写は非常に盛りだくさんで、興味の尽きることは無いのですが、主人公の描き方がちょっとイマイチ。って言うか、主人公はオートボットなのか、サム(シャイア・ラブーフ)なのか。まぁ、あまりストーリーが重要な作品ではないので、そのあたりはそれほど気にする必要は無いのかもしれません。頭を楽にして、車が見事にトランスフォームしていくシーンと、最後の激しい戦闘シーンを楽しみましょう。ちなみに、オートボットのデザインには、GMが全面協力しています。
うーん、ストーリーにあまり期待してはいけない映画です。でも、映像は凄いですよ。当然CG使いまくりですが、クルマや戦闘機、ヘリが、”ウィーン、ウィーン”と言って変形していくのは見ものです。
CGでおなかいっぱい
子供の頃オモチャ欲しかったけど買ってもらえなかったクチ。
アニメに思い入れがあるので、今回の実写化には相当期待してました。
アニメやコミック作品の実写化は常に批判の的にさらされる事が多いけど、それってやっぱり人気の裏返しなんだと思う。
作品の印象としてはやや直球すぎ。
金属生命体同士の戦争が地球で行われるって話なんですが、心を通わせる地球人との友情とかその家族、彼の恋焦がれるヒロインへの想いとか、色々語られてる割には全部浅い気がする。
でも・・・
やはり特筆すべきはリアルにCGで描かれたマシン達でしょう。
予告編が実は全てだった、なんて作品をよく見かけますが、このトランスフォーマーに関しては違うように思いました。
ほぼ毎回フルで変形する姿も描かれている上に、状況が複雑に絡み合うシーンが多いので、挙動、インタラクションも含め、間違いなく劇場で観たい一本。
重厚感あふれるロボット達の肉弾戦とクライマックスのスピード感は観る者を圧倒します。
評価がAにならないのは、ロボットがひょうきんモノ過ぎたり、顔に表情を持たせていることが本当に必要だったのか、という疑問が湧いたため。
またロボット達の描き分けが充分にされておらず、特に展開の速いシーンでは、誰が何をしているのかが捉えにくい。
旧アニメファンとして納得いかない部分も多いですが、最初から最後まで飽きないし中身も濃いので、大人も子供も間違いなく楽しめる作品だと思います。
続編も決定したようなので、是非これからも追いかけたい作品でした。
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