あるスキャンダルの覚え書き

劇場公開日:2007年6月2日

解説・あらすじ

アメリカで実際に起こった事件を基に、41歳の陶芸教師と15歳の教え子の禁断の愛を描いたゾーイ・ヘラーによる同名小説の映画化。2人の愛とその終焉が、事件の当事者で逮捕された41歳の陶芸教師シーバの同僚で親友のバーバラによって語られていく。監督はジュディ・デンチ主演「アイリス」のベテラン、リチャード・エアー。06年度のアカデミー賞ではデンチ、ブランシェットが、それそれ主演女優、助演女優賞にノミネートされた。

2006年製作/92分/イギリス
原題または英題:Notes on a Scandal
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2007年6月2日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第64回 ゴールデングローブ賞(2007年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ジュディ・デンチ
最優秀助演女優賞 ケイト・ブランシェット
最優秀脚本賞 パトリック・マーバー
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映画評論

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(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX

映画レビュー

3.0 心の淋しさの「穴埋め」が目的か

2025年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

他人のスキャンダルを利用して、自分の存在を確固としたものとする。
そして、その他人の行動を自分の掌中に収めようと企てる。
日記帳に、そのスキャンダルの詳細を書き留めながら。

そういう「独占欲」というのか、「自己顕示欲」というのか、その恐ろしさとは、おそらく、この作品が描写するとおりなのでしょう。
鑑賞中を通じて、「身の毛もよだつ」という言葉が、評論子の脳裏には、ずっと浮かんでいました。

「一見すると、親切で、善良そうな教師の顔の、その奥底に秘めた醜い欲求」-。

しかし、この作品の本当のモチーフは、老教師バーバラ・コヴェットの「淋しさ」というところに求められるのではないかと、評論子は思います。

心の淋しさ故に、その淋しさを共有して「穴埋め」をしてくれる人を探す―。
それが、彼女の本当の目的なのでしょう。

作品では、彼女が目を付けたのは、家庭でも夫婦愛に恵まれず、やはり心のどこかに「すき間」を持って生きていた若い女性教師のシーバ・ハート。

そして、彼女のスキャンダルを、いわば「人質」として、バーバラは、自分との友情をシーバに強要する―。

思いがそこに至ると、バーバラに対して「醜さ」を超えた「哀れさ」を感じるのは、評論子だけではないと思います。

その女優としての力量から、ジュディ・デンチが、バーバラの役どころを貫禄たっぷりに、見事に演じきった-否、怪演した―。
そういう評価ができる作品だと、評論子は思います。

なかなかの佳作だったとも、思います。

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talkie

4.0 頼りないケイト・ブランシェットを見たかったら

2023年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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Apollōn_m

3.5 ジュディ・デンチの入浴シーンあります

2022年8月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

2022年8月20日
映画 #あるスキャンダルの覚え書き (2006年)鑑賞

アカデミー賞にノミネートされた主演の #ジュディ・デンチ と助演の #ケイト・ブランシェット の演技が素晴らしかった
ただ、シナリオはうーん、イマイチ

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とし

4.0 ドキドキした

2021年6月14日
PCから投稿
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りょう