プレステージのレビュー・感想・評価
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時間軸いじりがうまくいってない
時間軸いじりは、後から見せるパートで驚きを与えたり、それまでの謎がすっきりさせたりするためだろうが、それがうまく行っていない。
時間軸いじりには、観客がストーリーを追いかけようと集中する効果もあるが、本作は時間軸の切り替わりが解りにくく、集中するあまり、多くの観客が監督が仕込んだネタに気付いてしまったのではないかと思う。
それでも二人の奇術師の人間ドラマとしての面白さは残っていて、面白くはあった。
ノーラン節全開w
ヒュー・ジャックマンと、クリスチャン・ベイルの 2大スターに
マイケル・ケイン、デビッド・ボウイ、スカーレット・ヨハンソンという、豪華な顔ぶれの作品。
ストーリーは、貴族出身のアンジャー(ヒュー・ジャックマン)と孤児院出身のボーデン(クリスチャン・ベイル)の
マジックに対する熱い情熱故の、見栄や足の引っ張り合い、大切な家族まで巻き込んでの意地の張り合いを描く。
ボーデンはマジックのタネを見抜くのが得意なのに対し、アンジャーは金にモノを言わせてマジックの装置を完成させるタイプ。
全く違う人生を歩んできた二人だからこそ、お互いに嫉妬をし合い このような結果になってしまったのだろう。
マジックというアナログな中に SFの要素も取り込み、「え~、そぉきたか・・・」な感じもありますけど
伏線の張り方や、ストーリーの展開などは流石といったところ。
ノーラン好きなら、楽しめますよ!
一度観ただけではわからない?
序盤から中盤はオトコの嫉妬心や復讐心などでいっぱい。
で、どんどんクライマックスに向かうけど
「これで終わり!?」となる。
それで最後の最後でのアレ。
もう脳の中が???でいっぱいだった。
ちょっとトリックに納得いかないけど(現実味がないので)騙された。
でもちょっとモヤモヤする終わり方…
どんでん返し!
最初ボーッと見てたら途中からどんどん面白くなってきて。ストーリー何も知らずに見たので予測不可能で面白かった!!無さそうで有りそうな手品師の裏側の世界を描いた人間ドラマが壮絶。人間って改めて怖いな、、
ギュッと
クリストファーノーランの作品や同じジャンルの映画が好きでいろいろ見ましたが、プレステージが今の所一番好きかもしれない。1回目はなんとなくすごいなーって感じで、あまり理解してなかったけど、何回か見てこの映画の密度の高さに圧倒されました。ネタバレになるので詳しくはいいませんが、そこらへんの普通の映画2.3本分をギュッとしたような緻密な脚本と伏線だと思いました。それくらい途中でなーなーになったり、間延びしたりしないくらい密度がすごかったです。
伏線を紐解く
二人の若き奇術師がお互いをライバルと意識しあいつつも、1番のマジシャンになる為に完璧なマジックを追い求め、その執着心が起こした悲劇の連鎖を描いた作品。
時系列をシャッフルして見せつける演出を巧みに行い、映画を見ているうちに徐々に伏線が回収され、ラストには予想打にしないプレステージへと展開していきます。
まさに映画をショーの一部として見せられているかのような、素晴らしい演出だったと思います。
劇中でのマイケル・ケインの台詞である
若者は何かに取り憑かれたようになる。
この台詞が表す二人の執着心こそ、この作品のベースになっています。
タネは単純
マジックの真骨頂といえば
「お客様の驚く表情が見たい。」
そんな単純なはずの欲望が、2人の若きマジシャンに取り付き「プレッジ(確認)」⇒「ターン(展開)」⇒「プレステージ(偉業)」と徐々に徐々に真っ暗闇へと飲み込んで行く。
ある日のショーをきっかけに…。
文字通り画面に釘付けになって見ていた。が、相変わらず一見だけでは理解させてくれないのがクリストファー・ノーランブランドです。
※心に余裕があるときに見ましょう
さすがクリストファー・ノーラン!
「2人のマジシャンの対決を描いた作品」と聞いたので、ただマジックを披露し合う物語かと思ったら全く違いました。とにかく驚きの連続でした。ノーランらしいシリアスな世界観に引き込まれました。
怖い結末でしたが、個人的にはスッキリしました。2回目はもっと楽しめる気がします。
残酷な映画だなぁ
クリストファーノーラン監督は、こういった暗い映画を撮るのが上手いね!説明を少なくし、映像と直感で理解をさせようとする作り(演出?手際?)がとっても好き。同じタネでも使い方次第でこうも人生が変わってしまうという点も面白い!ちょっとやりすぎ感はあるけど、なかなかな良作。
物語は複雑なうえに強引だが、手品に憑りつかれた人々の幻想的な雰囲気は出ている
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
手品というよりはもう魔術といったほうがいいようなところまで行ってしまっている。真面目に現実的な手品を追及して描くのではなくて、手品に憑りつかれた人たちの幻想奇譚といったところ。こんなすごい機械を作ってしまっても、それを手品にしか使おうとしないなんてところがもう異常なのだが、雰囲気だけでなくちょっと異常性を感じるという意味でも「パフューム ある人殺しの物語」「幻影師アイゼンハイム」に似ている。
そして現実離れした能力やその異常性を基にして物語を複雑にしてくれても、物語がしっくりとこなくて納得出来ない。確かに複雑だし何がどうなっているのかわからなかったので展開が読めないという面白さはあったが、これだけのことが出来るのならばそりゃどんな展開でも好きに作れて何でもありになっちゃうだろう。いろいろと伏線が貼ってあって謎解きの楽しみもあるが、筋は通っていても非現実的な強引さが物語には目立った。
物語は複雑なので見直しをしてネットで解説を読んで理解した。観終わってまたすぐに観直した作品は初めてかも。いい解説のサイトがあったので理解の参考にしました。
エイチティーティーピー://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/136396295.html
美術と衣装は出来が良い。憑りつかれてしまった出演者の演技も全体の雰囲気づくりも良かった。でも観たのが日本語吹き替え版で声優の声がかなり本人と違っていたのと役作りの服装のせいもあって印象が薄く、デビッド・ボウイが出演しているのには観終わるまで気が付かなかった。英語版を観たのだったら印象が変わったかな。
アメコミ役者の奇術対決
マジックの魅力は上手にだまされる楽しさだろうと思う。
観客は何とかタネを見破りたいと必死に目を凝らすものの、まんまとだまされて「すごい!」となる。
最近ではTVマジシャンがショーの後にタネあかしをして、二度目の拍手をもらうというのもよくあるようだ。
そうした奇術師の魅力が、そっくりそのまま入ったのが『プレステージ』という作品だ。
演出の才能に恵まれたアンジャーは、マジックの舞台事故(水槽を使った脱出マジック)で妻を失ってしまう。その原因を作ったのが、奇術開発に優れたボーデン。
アンジャーは復讐心から、ボーデンの舞台中に観客としてもぐりこんで手品を台無しにしてしまう。結果、ボーデンは指を失い、奇術師としてのハディキャップを背負う。
そこからは二人は奇術師としてガチンコ勝負に突入していく。
しかしながら彼らは本質的に似ている。
それぞれの最大の持ち技である瞬間移動を見破るため、スパイを送り込んだり日記を奪ったり。
卑劣な手もいとわずに相手の鼻をあかしてやろうと、あるいは自身のマジックを高みに押し上げようと画策する。
ところがなんとなく話の筋がおかしい。
タネを知っているはずのタネ仕掛け職人が「お前はもう知っている」とたしなめたり、事故に至ったロープ結びを結んだ本人が「覚えていない」と言い張ったり。
アンジャーが必死にボーデンのタネを知ろうとすればするほど謎が深まり、あせりが友人の信頼関係を失わせていく。
一方、ボーデンが得意とした人体瞬間移動をアンジャーも完成させたことから、いよいよ二人は引っ込みがつかないところまで突き進んでいく。
同時に観客も信じられない場面に遭遇する。
ありきたりのサスペンスから予想外の事態に吹き出すか憤慨するか、いずれにしても心が激しく揺さぶられるだろう。
その楽しみは鑑賞した人だけのものだ。
それにしてもXメン・シリーズのウルヴァリン、ノーラン版バットマン三部作のバットマン、それぞれにヒーローを演じているヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが、舞台奇術で競い合うというのもおもしろい。
ヴィランとの戦闘で衆目を集めるヒーローが、劇場で衆目を集める奇術師として対決。いずれも肉体派としてやれる実力を持っているだけに、キャスティングだけ聞くと意外な気がする。
ところが実際の作品を観れば、人生全てをつぎ込んだ狂気の奇術師による執念の戦いになっている。
また原作を読んでから鑑賞した場合、セリフの一つ一つが味わい深い。
クライマックスに向かっていく中で織り上げられていく物語が、一つの巨大な奇術に変わっていくさまを観ているようだ。
では評価。
キャスティング:8(アメコミ・ヒーローをやってる二人とは思えない奇術師戦)
ストーリー:9(単なる若手奇術師のケンカにおもえた二人の対立が、何かおかしい違和感にシフト、サスペンスを盛り上げる)
映像・演出:7(奇術のタネをそれと気付かせず映像にした妙)
タネ:4(知ったら「なーんだ」と思うかもしれない。「なんだ!」と思うかもしれない)
ロマンス:6(ポスターに出てくるイメージほど女性ネタは少ない)
というわけで総合評価は50点満点中34点。
舞台裏も含めて丸ごと見ているはずの観客もだまされる。奇術のおもしろさを映画で楽しめるという風変わりな作品。手品が好きな人にオススメ。ついでに映画自体が好きだという人にはさらにオススメ。
手品師も映画もネタがバレてはいけない
クリストファー・ノーランでクリスチャン・ベイル主演の映画で
おもろくないわけがない、素晴らしくよく出来た映画である
この映画の素晴らしさは描写されるマジシャンのあり方である
「種がバレた手品はつまらない」
という基本に則って二人のマジシャンの戦いが描かれる
また、エジソンとテスラの話は理系にはニヤリとさせられる。
普通は納得がいかないような種がうまく編集されて
納得がいくようになっている。
メメントでもお馴染みの時系列シャッフルが素晴らしい
最後までどうなるのか目が離せない。
しかもある仕掛けで一度視聴したあとにもう一度見直す楽しみがある
一度見たらぜひ見なおしてほしい
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