プレステージのレビュー・感想・評価
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クリストファー・ノーランだよ、やっぱり。
個人的にダークナイト三部作の崇拝者なので
その色を残したこの作品大好きです。
ただし、初めて見る方は要注意。
ストーリーはかなり、複雑、およそ
一回では多分解らない。
マイケル・ケイン、クリスチャン・ベール
だけでバットマンなんだけどこれに
ヒュー・ジャックマン、スカヨハなんて
ウルヴァリン+ブラックウィドウ?
なんと凄いキャスティングなんでしょ。
まず、キャスティング最高。
ストーリー面白い(難しいけど)
テンポ、音楽普通。
納得するまで何度も観たくなる作品。
正月だけにちょっと豪華な
キャスティングをチョイス。
時間軸いじりがうまくいってない
時間軸いじりは、後から見せるパートで驚きを与えたり、それまでの謎がすっきりさせたりするためだろうが、それがうまく行っていない。
時間軸いじりには、観客がストーリーを追いかけようと集中する効果もあるが、本作は時間軸の切り替わりが解りにくく、集中するあまり、多くの観客が監督が仕込んだネタに気付いてしまったのではないかと思う。
それでも二人の奇術師の人間ドラマとしての面白さは残っていて、面白くはあった。
ノーラン節全開w
ヒュー・ジャックマンと、クリスチャン・ベイルの 2大スターに
マイケル・ケイン、デビッド・ボウイ、スカーレット・ヨハンソンという、豪華な顔ぶれの作品。
ストーリーは、貴族出身のアンジャー(ヒュー・ジャックマン)と孤児院出身のボーデン(クリスチャン・ベイル)の
マジックに対する熱い情熱故の、見栄や足の引っ張り合い、大切な家族まで巻き込んでの意地の張り合いを描く。
ボーデンはマジックのタネを見抜くのが得意なのに対し、アンジャーは金にモノを言わせてマジックの装置を完成させるタイプ。
全く違う人生を歩んできた二人だからこそ、お互いに嫉妬をし合い このような結果になってしまったのだろう。
マジックというアナログな中に SFの要素も取り込み、「え~、そぉきたか・・・」な感じもありますけど
伏線の張り方や、ストーリーの展開などは流石といったところ。
ノーラン好きなら、楽しめますよ!
一度観ただけではわからない?
ギュッと
伏線を紐解く
タネは単純
さすがクリストファー・ノーラン!
残酷な映画だなぁ
物語は複雑なうえに強引だが、手品に憑りつかれた人々の幻想的な雰囲気は出ている
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
手品というよりはもう魔術といったほうがいいようなところまで行ってしまっている。真面目に現実的な手品を追及して描くのではなくて、手品に憑りつかれた人たちの幻想奇譚といったところ。こんなすごい機械を作ってしまっても、それを手品にしか使おうとしないなんてところがもう異常なのだが、雰囲気だけでなくちょっと異常性を感じるという意味でも「パフューム ある人殺しの物語」「幻影師アイゼンハイム」に似ている。
そして現実離れした能力やその異常性を基にして物語を複雑にしてくれても、物語がしっくりとこなくて納得出来ない。確かに複雑だし何がどうなっているのかわからなかったので展開が読めないという面白さはあったが、これだけのことが出来るのならばそりゃどんな展開でも好きに作れて何でもありになっちゃうだろう。いろいろと伏線が貼ってあって謎解きの楽しみもあるが、筋は通っていても非現実的な強引さが物語には目立った。
物語は複雑なので見直しをしてネットで解説を読んで理解した。観終わってまたすぐに観直した作品は初めてかも。いい解説のサイトがあったので理解の参考にしました。
エイチティーティーピー://eiga-kaisetu-hyouron.seesaa.net/article/136396295.html
美術と衣装は出来が良い。憑りつかれてしまった出演者の演技も全体の雰囲気づくりも良かった。でも観たのが日本語吹き替え版で声優の声がかなり本人と違っていたのと役作りの服装のせいもあって印象が薄く、デビッド・ボウイが出演しているのには観終わるまで気が付かなかった。英語版を観たのだったら印象が変わったかな。
アメコミ役者の奇術対決
マジックの魅力は上手にだまされる楽しさだろうと思う。
観客は何とかタネを見破りたいと必死に目を凝らすものの、まんまとだまされて「すごい!」となる。
最近ではTVマジシャンがショーの後にタネあかしをして、二度目の拍手をもらうというのもよくあるようだ。
そうした奇術師の魅力が、そっくりそのまま入ったのが『プレステージ』という作品だ。
演出の才能に恵まれたアンジャーは、マジックの舞台事故(水槽を使った脱出マジック)で妻を失ってしまう。その原因を作ったのが、奇術開発に優れたボーデン。
アンジャーは復讐心から、ボーデンの舞台中に観客としてもぐりこんで手品を台無しにしてしまう。結果、ボーデンは指を失い、奇術師としてのハディキャップを背負う。
そこからは二人は奇術師としてガチンコ勝負に突入していく。
しかしながら彼らは本質的に似ている。
それぞれの最大の持ち技である瞬間移動を見破るため、スパイを送り込んだり日記を奪ったり。
卑劣な手もいとわずに相手の鼻をあかしてやろうと、あるいは自身のマジックを高みに押し上げようと画策する。
ところがなんとなく話の筋がおかしい。
タネを知っているはずのタネ仕掛け職人が「お前はもう知っている」とたしなめたり、事故に至ったロープ結びを結んだ本人が「覚えていない」と言い張ったり。
アンジャーが必死にボーデンのタネを知ろうとすればするほど謎が深まり、あせりが友人の信頼関係を失わせていく。
一方、ボーデンが得意とした人体瞬間移動をアンジャーも完成させたことから、いよいよ二人は引っ込みがつかないところまで突き進んでいく。
同時に観客も信じられない場面に遭遇する。
ありきたりのサスペンスから予想外の事態に吹き出すか憤慨するか、いずれにしても心が激しく揺さぶられるだろう。
その楽しみは鑑賞した人だけのものだ。
それにしてもXメン・シリーズのウルヴァリン、ノーラン版バットマン三部作のバットマン、それぞれにヒーローを演じているヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが、舞台奇術で競い合うというのもおもしろい。
ヴィランとの戦闘で衆目を集めるヒーローが、劇場で衆目を集める奇術師として対決。いずれも肉体派としてやれる実力を持っているだけに、キャスティングだけ聞くと意外な気がする。
ところが実際の作品を観れば、人生全てをつぎ込んだ狂気の奇術師による執念の戦いになっている。
また原作を読んでから鑑賞した場合、セリフの一つ一つが味わい深い。
クライマックスに向かっていく中で織り上げられていく物語が、一つの巨大な奇術に変わっていくさまを観ているようだ。
では評価。
キャスティング:8(アメコミ・ヒーローをやってる二人とは思えない奇術師戦)
ストーリー:9(単なる若手奇術師のケンカにおもえた二人の対立が、何かおかしい違和感にシフト、サスペンスを盛り上げる)
映像・演出:7(奇術のタネをそれと気付かせず映像にした妙)
タネ:4(知ったら「なーんだ」と思うかもしれない。「なんだ!」と思うかもしれない)
ロマンス:6(ポスターに出てくるイメージほど女性ネタは少ない)
というわけで総合評価は50点満点中34点。
舞台裏も含めて丸ごと見ているはずの観客もだまされる。奇術のおもしろさを映画で楽しめるという風変わりな作品。手品が好きな人にオススメ。ついでに映画自体が好きだという人にはさらにオススメ。
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