大統領の陰謀

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ウォーターゲート事件の知られざる真相を暴き、ニクソン大統領を失脚に導いたワシントン・ポスト紙の記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの回顧録を映画化した社会派サスペンスドラマ。1972年6月、ワシントンD.C.のウォーターゲートビルにある民主党本部に不審な5人組が侵入し、逮捕される。ワシントン・ポスト紙の新米記者ウッドワードは裁判を取材し、当初は単なる窃盗目的と思われた犯人たちの裏に何か大きな存在をかぎとる。先輩記者のバーンスタインと組んで事件の調査にあたることになったウッドワードは、情報提供者ディープ・スロートの助言や編集主幹ブラッドリーの後ろ盾を得て徐々に真相に迫るが……。第49回アカデミー賞で作品賞をはじめ計8部門にノミネート。ブラッドリーを演じたジェイソン・ロバーズの助演男優賞ほか計4部門を受賞した。

1976年製作/132分/アメリカ
原題または英題:All The President's Men
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1976年8月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第34回 ゴールデングローブ賞(1977年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 ジェイソン・ロバーズ
最優秀監督賞 アラン・J・パクラ
最優秀脚本賞 ウィリアム・ゴールドマン
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映画レビュー

4.0【”二人を見捨てるな。守るべきは憲法修正第一条、と編集主幹はワシントンポスト記者たちに言った。”今作は余りにも有名なウォーターゲート事件の実写化であり、ジャーナリストの執念を描いた作品でもある。】

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

怖い

知的

幸せ

ー 今作では、派手なカーチェイスや銃撃戦などは一切登場しない。描かれるのは入社して僅かのボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)と先輩記者カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)が執拗なまでに、民主党本部オフィスに侵入した男5人に関係しそうな人たちに取材する姿である。
  或る時は、ほぼ一日待合室で待たされ、或る時は取材を拒否される。だが、社の女性の元交際相手がニクソン再選委員会メンバーと知れば彼女からメンバーリストを手に入れ、只管に取材をし、タイプライターで記事を打ち続けるのである。

  そして、徐々にニクソン大統領の右腕であった”ホールドマン”が全てに関わっていた事を突き止めて行くのである。

  今作が、ジャーナリスト映画として優れているのは、ワシントンポスト紙の編集主幹だったベン・ブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)の部下を信じ、後押しする姿であろう。
彼が劇中に言う””二人を見捨てるな。””守るべきは憲法修正第一条”という言葉からもそれが伺えるし、ジャーナリスト魂が伝わって来るからである。

  ”ディープ・スロート”がボブ・ウッドワード記者に情報を流すシーンの演出も効果的である。

<冒頭とラストのシークエンスの連動性や、ラストのニクソン大統領が再選を果たした実演像が流れる中、タイプライターの文字でウォーターゲート事件に関わった人達に有罪が下った事がテロップで流され、ニクソン大統領が史上初めて現職大統領で就任中に辞任した事が最期にテロップで流れて、エンドと言う終わり方も非情に秀逸である。>

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NOBU

3.5名作

2023年12月23日
PCから投稿

スピルバーグの「ペンタゴン・ペーパーズ」を見終わったので本作も視聴。
ペンタゴン・ペーパーズのラストが本作の冒頭に繋がるのは完全にスピルバーグが意図的にやったことでしょう。
かの有名な映画評論家の宇多丸氏がペンタゴンペーパーズを「なんで電話かけているだけの映画なのにこんなに面白いんだ」と評していましたが、今作も大きなアクションシーンなどなく男二人が淡々と事件を追っているだけなのに凄く面白い。

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みる

3.5もし、このふたりの記者がいなかったら、、、

2023年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンの真に迫った演技がカッコいい。
このふたりの記者がいなかったら、ウォーターゲード事件の真相は明らかにされなかったかもしれない。そう考えるとペンの力は偉大だ。

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光陽

4.5まずは二人の演技力

2023年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKBSのプレミアムシネマにて2度目の鑑賞。

2回目の方が、鮮烈な印象。

まず。主役2名の緊迫感のある演技が秀逸。

裏付け取る時の、やり方、例えば否定するな10数え終わる前に電話切れ、とか、

敏腕記者はすごいなと感じた。

こんな骨のある記者は今もいるのか、政府情報の垂れ流しなら誰でもできる。

魂込めた記事が読みたいね。

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藤崎敬太