バーバラと心の巨人
劇場公開日:2018年10月12日
解説
「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス監督が製作を務め、ジョー・ケリーと日系イラストレーターのケン・ニイムラによるグラフィックノベル「I KILL GIANTS」を実写映画化。風変わりな少女バーバラには、やがて襲来する「巨人」を倒すという使命があった。ところが姉カレンやモル先生、初めての友人である転校生ソフィアですら、巨人の存在を全く信じようとしない。そしてついにバーバラの前に巨人が現われ、ある試練をもたらす。「死霊館 エンフィールド事件」のマディソン・ウルフが主人公バーバラを好演。モル先生を「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのゾーイ・サルダナ、バーバラの姉カレンを「マイ・ファニー・レディ」のイモージェン・プーツがそれぞれ演じた。監督は、「ヘリウム」で第86回アカデミー賞短編実写賞を受賞したアナス・バルター。
2017年製作/106分/G/アメリカ
原題:I Kill Giants
配給:REGENTS、パルコ
スタッフ・キャスト
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2018年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
邦題が良い。原題では巨人は実在するのかのようにも感じるが、正直巨人の存在の有無に関してはスリルは乏しい。ならば最初から「心の」と銘打っておいて、なぜバーバラがそんな虚構にとらわれているのかに観客の視点をフォーカスさせた方が物語の緊張感が高い。
物語は少年少女の通過儀礼を、一風変わった展開で描き、空想することで人は強くなれるんだということを描いている。アンダース・ウォルター監督は、オスカー短編賞を受賞した『HELIUM』でも同様のテーマを描いている。『HELIUM』では死を迎える子どもが空想することで死に向き合う、本作では空想で生きることに向き合う少女を描いている。
世界には理不尽なことがたくさんある。それを乗り越えるためにも空想が必要。昔の人は天災を神の怒りなどの宗教的な空想感で乗り越えてきたのと同じことだ。これは人間が本来持つ生きるための豊かな知恵だ。
2018年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
原題は「I Kill Giants」。映画の世界では森の木ほども背丈のある巨人が実体を伴って登場する。はたして現実か、それとも想像の産物なのか。もちろん大人の常識にてらせば、巨人なんているわけないから空想に決まっている。だが、サンタクロースや幽霊や宇宙人の存在を信じていた子供の頃の自分だったらどうだろう?そんな風に考えると、邦題に「心の」を入れたことは観客に先入観を与えてしまう点でマイナスだ。私は巨人を殺す、では映画のタイトルっぽくないが、想像力を刺激し解釈の幅を持たせる工夫がほしかった。
作品自体はかなりいい。主演のマディソン・ウルフ、撮影当時は13、14歳あたりだが、確かな才能を感じさせる演技力。クラスで孤立していた彼女と、イギリスから来た転校生との友情の紆余曲折もはらはら、ひりひりさせられる。イモージェン・プーツの出番が少なく魅力を十分に発揮できていないのが惜しい。
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残念ながらカタルシスが無い。
途中までは期待しながら見ていたが、
ラストまでの予想が出来た時点でそのままの終わりだった。
例を出すと”ビッグフィッシュ”や”ウォルター少年と、夏の休日”の作品のような
腑に落ちる落としどころが無かったのが残念でした。
主演のマディソン・ウルフは素晴らしい演技をしていたので今後も追いかけたいと思います。
随分前に注目していた本作
正直微妙だった
大いなるどんでん返しはなく、退屈に感じた。
映像はきれいだが、ストーリー展開が予想を超えてこない。
中1くらいなら共感して楽しめるかも