ストレイト・ストーリー

劇場公開日:2026年1月9日

解説・あらすじ

「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」などで知られる鬼才デビッド・リンチが、ニューヨークタイムズ紙に掲載された実話をもとに描いた、心温まるロードムービー。長年音信不通だった兄に会うため、トラクターに乗ってひとり旅に出る老人の姿を映し出す。

73歳のアルヴィン・ストレイトは、アメリカ・アイオワ州ローレンスで娘のローズと暮らしている。ある日、仲違いして口をきかなくなっていた76歳の兄のライルが心臓発作で倒れたとの知らせが入り、アルヴィンは兄に会いに行くことを決意する。ライルの住むウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは560キロ。車であれば一日の距離だが、アルヴィンは運転免許を持っていない。しかし、自分の力で会いに行くと決めたアルヴィンは周囲の反対に耳も貸さず、たったひとり、時速わずか8キロのトラクターに乗り、旅に出る。

1994年のニューヨークタイムズ紙に掲載された実話の記事をもとに、リンチの当時のパートナーで、作品の編集なども手がけるメアリー・スウィーニーが脚本を執筆。主人公アルヴィンをリチャード・ファーンズワースが演じ、アカデミー賞およびゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされた。娘ローズ役はシシー・スペイセク、兄ライル役はハリー・ディーン・スタントン。1999年・第52回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品。

1999年製作/111分/G/アメリカ
原題または英題:The Straight Story
配給:鈴正、weber CINEMA CLUB
劇場公開日:2026年1月9日

その他の公開日:2000年3月25日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

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受賞歴

第52回 カンヌ国際映画祭(1999年)

出品

コンペティション部門
出品作品 デビッド・リンチ
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映画評論

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(C)1999 - STUDIOCANAL / PICTURE FACTORY - Tous Droits Reserves

映画レビュー

3.5 ゆっくりと

2025年6月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

トラクターが進んでいく。景色もどこか牧歌的。2025年のアメリカには無さそうな雰囲気が良い。

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four7777

3.0 リンチ監督らしからぬ作風は、老齢の域に達した彼の人生への想いの総括だったのか…

2025年5月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

他にも3作ほど観ているが、
私にとってのデヴィッド・リンチは
ただただ「エレファント・マン」の監督。
人間としての尊厳のために、あえて横になる
ラストシーンが忘れられない。

今回、「ストレート・ストーリー」が
TV放映されたのは、
リンチ監督が今年亡くなられたばかり
ということなのだと思うけれども、
彼のおどろおどろしいまでの
これまでの作風と、
この作品での芝刈り機で兄
(兄役は、なんとヴィム・ヴェンダース監督
の「パリ、テキサス」の主人公だった)
を訪ねるというこのロードムービーの作風が
繋がらず、興味深く鑑賞に入った。

しかし、なんとゆっくりとした展開の
作品なのだろう。
そして、そんなゆっくり感の中で
大切な価値があることを示すためか、
度重なる芝刈り機のトラブルにも
ゆっくりと対応する主人公の姿や、
職場に急いで車で鹿をはねる女性の話は、
そんな要素なのだろうか。

一方、戦時におけるスナイパー
としての心の傷を語る主人公の姿には、
人間は何かしらの後悔の念を持ったまま
晩年を生きるしかないのかという不安も。

また、色々な意味での“絆”を感じさせられる
作品でも。それは、
兄や娘との“血としての絆”でもあるし、
トラクター修理などで
道中でお世話になった方々との
“縁としての絆”でもあった。それは、
リンチ監督の作風らしからぬこの作品に
老齢の域に達した彼の、
人生を総括した想いを内在させるため
だったのだろうか。

ところで、この物語での老齢兄弟には、
それぞれに同居の子供が居るようなので、
ニュースで耳にする老人の孤独死よりは、
この兄弟の境遇は恵まれているように
感じてしまう昨今、
より厳しい社会環境に我々はいるのかも
知れないと思わされる作品でもあった。

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KENZO一級建築士事務所

4.0 ストレイトの風景もいい

2025年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

 ちょっと足りない娘ローズと暮らすアルビンに、疎遠だった兄ライルが倒れたとの知らせ。車を運転できないアルビンは、トレーラーをつなぎトラクターでライルの元へ向かう。時速8kmで、目的地は560km先。
 おじいさんのロードムービーが好きです。実話ベースの作品が多く、途中の風景、出会った人々、困っている人を助けたり助けられたり、と。無茶するじいさんに感動させてくれるからですね。ライルの潤んだ目に感動しました。溶接ができれば、何かができるようになるなあ。
 デビッド・リンチ監督らしくない作品ですが、日光浴おばさんが変なところはらしさかな。

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sironabe

4.0 若い頃を覚えているのが最悪

2025年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

癒される

主人公は73歳、娘と暮らしているが、兄が倒れたとの報せが入る。
車の運転ができず、目も悪いが一人で500㎞以上離れた兄に会いに行く。
小型のトラクターでのロードムービーが始まる。
デヴィッド・リンチ監督の作品だが、とてもストレートで心温まる仕上がりになっている。

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いやよセブン