セブンのレビュー・感想・評価
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この世は素晴らしい 戦う価値がある
綺麗すぎる4KリマスターのIMAXで鑑賞。若く刑事になったばかりのミルズと一週間後に定年を迎えるベテランのサマセット。七つの大罪からなぞらえた殺人事件からは犯人の揺るぎない執念と狂気を感じる。
犯人の自首からラストにかけて緊張感のある時が流れる。残りの2つの罪は嫉妬の感情に犯された自分と、それによって孕まれたミルズの憤怒の感情によるもの。こんなに素晴らしくてやるせないオチは中々ないと思う。
7つの大罪、7人の被害者、本来サマセットが定年を迎えるまでの7日間の殺人事件。SE7ENというタイトルに相応しく、よく出来たストーリーだと思った。
銃を撃たない誇り
新作映画と見紛うほど綺麗な4Kソース映像、そして初見じゃなく何度観ても衝撃を受ける絶望的なストーリーのインパクトが凄すぎる
デヴィッド・フィンチャー監督自ら手掛けたこだわりの4K(実質8Kから起こしたらしいです)リマスタリング作品のIMAXリバイバルということで観ないわけにはいかず、たぶん10年ぶりぐらいに鑑賞
本作は30年前の製作なのにリマスタリングによって新作映画と言われても全く違和感のないメチャクチャ綺麗な映像の仕上がりに感動します
さらに当時はまだフィルム撮影が多かった中でフィンチャー監督がこだわった“銀残し”というフィルムの現像処理によって、メリハリのあるハイコントラストとざらついた重厚な映像に加え、どしゃぶりの雨が降る中でのローポジション撮影の演出やキレッキレで勢いのある若きブラッド・ピットさんの演技など、どこの断面から見ても画力が素晴らしく圧倒されます
そんな重厚でスタイリッシュな映像もさることながら七つの大罪をなぞらえた猟奇殺人犯を追う刑事たちとその衝撃のストーリー展開は今観ても秀逸で初公開時には世界中を震撼させ、『羊たちの沈黙』(1991)と並び90年代を代表するサイコサスペンスのエポックメイキングな名作として今でも語り継がれるほどの重要作だと思います
そして・・・やっぱり何度観ても最後の最後は本当に嫌いな終わり方です
陰湿な世界観
この作品は確か映画館で観ていたのだが…。今回、公開30周年でIMAXの限定初上映があり久しぶりの鑑賞となった。この映画と言えば、あのラストシーンが全てで余りに強烈過ぎて殆どそれしか憶えておらず新しく映画を鑑賞しているようであった。ある意味新鮮でこんなシーンがあったのかと所々気づかされた。人間の記憶とは何と曖昧なものなのだろう…
4Kに修復された事でとてもこの映画が30年前の作品とは思えないクオリティとなっている。それはIMAXで観た事も相当影響しているのだろう…。 フィンチャー監督独特のあの陰湿な世界観が良く描き出されています。それはこちらまで濡れてしまうのではと思わされてしまう、あのジメジメ感あのヌメヌメ感これは他の作品では無い異質な世界で唯一無二であり特筆した作品である事は間違いない。その体験は鑑賞した後もしばらく続き、心の奥底まで暗い井戸の底に引き摺り込まれた気分となる。傑作であると同時に怪作である。
2025 IMAX4K 再上映 元の作品は 星満点5🌟🌟🌟🌟🌟 だが IMAX4K 新たな発見 感覚 無し。
イャぁジジイの俺には 4 K IMAX のありがたみわからず 間違いなくG映画
同時上映の『遺書公開』『リアル・ペイン』が PG12だが 本作はG は妥当だと思う。
観客 ファーストデイで 半分以上埋まってたが ほぼ100%近く すでに観てる人だろから
もう 1995版 DVD ビデオ📀📼 擦り切れるほど観てる 全てストーリー暗唱できる俺には響かず
ちなみに サントラも購入 サントラはサントラで 映画鑑賞では気づかない BGMが上手く繋がってて秀逸。今手に入らないよねぇ。
もしかしたら 途中の家の中で単独奥さんのシーン 一瞬追加❓と思ったが 多分 俺の記憶違い
違う結末あるなら 地獄の黙示録 のように ディレクターズカット版 とか 完全版
とか観たかった
セブン に 正直 免疫十分だから かなりショッキングでも良かった。
もう俺 話の結末 過程 映像 全て覚えてるから 刺激が無いとイマイチ
気づいた点
最初 雨☂️中 ブラピが ずぶ濡れで両手コーヒー 持ってるが 一個置いてったらダメじゃん👎お金の無駄
そこが脇の甘さにつながる。
もう一個 思った点
捜査 犯罪防止の基本は 当たり前だけども 『相手の土俵に乗らないこと 無効化すること』
相手の 意図を深く観ちゃダメ💢
もう一個思った点
世田谷 の事件の 犯人は 時代的に 本作観てるカモな あくまで推測 事後的ビデオレンタル考えるとピッタリ時期が一致
結論 4K って何❓お爺さんですみません🙇 あっ 🈶有料パンフは当然ありません 1995作だから
30年かぁ あっ❗️ミルズ刑事の奥さん女優さん 今だに名前が覚えられません。変なスペルは勘弁して 何系かは分かりませんが。
やはり封印させて頂きます
ひどい世の中だけど、戦う価値がある
こんな世界に子供を産んでいいのか?撃たれた警官、奴の名前は何だったか…都会では他人に無関心なことが美徳とされる。理解できない犯罪が起こる、このイカれたクソみたいな時代。病める現代社会を映し出す脚本(これを書いた当時の脚本家の精神状態が見て取れる)とそれを降り続く雨の中、陰鬱な空気と共に最大限まで高める撮影(無個性なほど寒々しく捉えられたビル群)、陰影の際立つ照明、音楽そして豪華役者陣。まさしく今回の4K版の真価!!
退職前のベテラン刑事と配属されたての若い刑事みたいな図式は珍しくないけど、やはり本作のこの世のどうしようもない現実の辛苦に敗れ・折れてどこか達観しているようなサマセット & 正義感熱く感情で生きるミルズは、自分にとって特別なコンビだ。まさしく氷と炎の如く!土曜日の夜、バーでこんな狂った現実の辛さにあくまで抗おうとする諦めの悪いミルズに希望を見るようなサマセットの目/表情。あるいは翌日、最後の出陣前の準備シーンで印象に残る嵐の前の静けさ的くだけた束の間のあたたかな空気からの、ミルズがサマセットに何か言おうとする瞬間…。たかが1週間、されど1週間、2人の信頼関係が確かにできていることを感じさせる。
そして、作品終盤に強烈な存在感でもってしてその2人に負けじと対峙し、強烈な印象を残すケヴィン・スペイシー。彼は本作と『ユージュアル・サスペクツ』で演技派の地位を確固たるものとした。仕事は楽しくないけど、それが人生。(DVDも持っていて)何度観ても「産むと決めたら目一杯甘やかせ」でウルッとしてしまうし、何度観てもあのトラウマ級のクライマックスにはなんとも嫌な気持ち・暗い気分になってしまう…。お世辞にも決して素晴らしくない世の中だけど、それでも戦う価値はある。腐らずに戦うべきだ。
Detective. Detective. DETECTIVE!!!
What's in the box?! Oh, God!!
P.S. そして同日に『ジュラシック・パーク』も観て、スピルバーグIMAX映画祭完走。グラント博士と子供たちの描写、本当に好き。
29年ぶりの劇場鑑賞
あまりに前評判を信じ過ぎた
ブラッド・ピットの全盛期ってこの頃になるのかな?
現代に於いてバッドエンドは有効か?
ジョン・ドウは個人名ではない。名無しの権兵衛の米国版。匿名の犯人、身元不明の死体はみーんなジョン・ドウ。女はジェーン・ドウ。だから犯人の名前は分からない。何処かの誰かさんという呼称はスリラーには打って付けだ。
退職間近の老刑事は己の運命を呪った。七つの大罪に模した連続殺人がおきている。何故、今なんだ!
予見は当たるものの、後手後手に廻った現場で目にするものは、血塗られたおぞましい殺しの様式。犯人の警告に、ただ、ただ圧倒され、打ちのめされる。
しかし、予想だにしなかった“犯人自首”で事態は様相を変える。
雨続きの鬱屈とした空気に閉じ込められていた6日間が明けると、一転、映像空間は、広々とした荒野に展開される。
晴れの午後、鈍い光り、風の色。
ヘリコプターが俯瞰するデリバリーバンの疾走。そう、あの箱だ。ドクンドクンと胸騒ぎが止まない。カメラの視線が3人に収斂する。
箱を見やるミルズ、周到に仕組まれた、最後の罠の標的は自分だったと覚り
すさまじい葛藤に全身が震えだす
挑発する犯人、必死に止めるサマセット。
そして銃声…………
まんまと終わった。
ブラッド・ピット
不可避の状況を演じた、あの、内面をしぼり出すような表情は見事だった。モーガン・フリーマンとの軽重コンビも絶妙。
モーガン・フリーマン
いち早くサイコパスVSプロファイラーの形を印象づけるも、一介の刑事が『カンタベリー物語』や『神曲』を読み込んでいた、という設定には無理があるような……それでも、退職間近の老刑事はピタリとハマっていた。
ケビン・スペイシー
気味悪い毒虫のような気配を漂わせるサイコパス役。自身が信奉する教義を世に知らしめたいという強い欲求が動機なのかは不明だが撃たれる時の表情がいい。
グウィネス・パルトロウ
ビジュアルは良いものの、演技の印象はうすい。
デヴィッド・フィンチャー
エイリアン3がコケた直後とあって、会社側が無難な結末(フリーマンが撃ったことにする)に替えろというのも無理からぬこと。だが、それを突っぱねて、救いようのないバッドエンドを強硬。大ヒットにつなげた。
ノーキッキング
年齢不詳。レビュー投稿半年目のビギナー。恋愛系苦手、しみじみほのぼの系きらい、清く正しく生きる系ウ~ン。社会から排斥されないように、時々はフツーの映画も観るらしい。
30年ぶりに観たが、どの場面もいとおしい。重厚なクラシック曲のよう。コンプライアンスやらレイティングやら喧しいがこの作品が生き残り続けるのは、なんとも喜ばしい。
ホラーとかグロとか見るの嫌なんやけど…
4Kよね?これ
ブラッド・ピットがこの上なくカッコよくて羨ましい。
でもこの顔に産まれたら良い女をゲットした時の感動は薄い人生だろう。
何度もブラッド・ピットのラストシーンを真似した、かめはめ波と同じくらい。
最近日本では、子供の自殺者が過去1番だそうだ
裕福さと治安のバランスを考えたら世界一の国なのにだ。
核となるのは希望だと思う、そしてその原因は知識だ。
人間は自らの優位性である「知識」のせいでもう1つの特徴である「感情」を貶めている。
なんとも滑稽だ。
そういう意味では宗教が無くならないのも悔しいがある程度納得するしかない。
「知りたい」と思う反面、知れば「希望」が失われる
俺は自分が恵まれていると知識として認識しながらも、心の底から楽しめない。それは世の中はこういう物だと認識しているからだ。
好奇心は「ワクワク」から始まり「絶望」で終わる。
人間は自ら求めて自ら滅ぼす。
でも俺は、楽しめなくなった自分の事が好きだ。それは「遠慮」という「優しさ」だからだ。
自分より恵まれていない人の事を思えば、クラブで踊ったり集団でゲラゲラ笑ったりバカ話をしたりするのが滑稽な事になってしまった。寂しいことだよ。
ノーカントリーに出ている宇宙人と同じ気持ちだ。
実際どのくらい引き金を引くのにどのくらいの重圧があるのか想像すらし...
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