セブンのレビュー・感想・評価
全334件中、21~40件目を表示
IMAXの必要あったか?
若い頃に見なかったが、IMAXでやると聞いたこと、ショータイムセブンを観る前にセブンを観ようと考えて鑑賞。気持ち悪い映像は苦手だが、今の映画より、30年前の映画の方がまだソフトだった。今作ったら生首映して、R15にしたはず。映像がキレイになり迫力はあったが、この映画の世界観は、汚れたままの方が良かったように思う。
若きブラピと年齢不詳のフリーマンの演技は良かった。こんな世界で子供を産むのかと迷う所で、今の世界の方が戦争や貧困、犯罪や感染症とあり、もっと迷っただろうなと思う。
音響効果も改善したのか分からないが、クリアになり音の数が増えてる気...
体感
IMAX上映に感謝
有名なフィンチャー作品と言うことしか知らず。
前知識なしで臨みました。
ストーリーが秀逸でめちゃくちゃおもしろかった。
はからずして、初見が劇場(IMAX)となった巡り合わせに感謝…
たぶん、最も好きな映画の一つになったと思います。
デヴィッドフィンチャーは、ひと癖も二癖もあるマニア向けというイメージ(ゴーン・ガールとザ・キラー鑑賞済み)だったのですが、いい意味で覆された気がした。
Netflixで復習したら、
高慢の罪からの、ミルズ宅でトレイシー殺して首の配送手配して自首するまで仕事早すぎない…?!などとツッコミたくなってしまった
ジョン・ドゥがレクター先生とは違った知的サイコスリラーで。
(羊たちの沈黙にはなんかエロティックな空気が流れてますよね)
いやー再上映してくれてよかった
面白かったなあ〜
IMAX、サウンドがとにかく凄い
IMAXリバイバルってあり
もうひとつの罪
凝らした目と澄ました耳で感じてきたものをサマセットの無言の表情が深く重く語る
ミルズの若い勢いと正義感に押し殺す何か
トレーシーとの会話のあと胸を抉り返された何か
ジョン・ドゥの言い分に呑み込んでいく何か
人の常にあるという7つの大罪を裁く事件を追い詰めながら、彼はその身をもって 8つ目の罪に気がついてしまったのだと思う
あまりにも多くのこの世の業に立ち向かい続けた人生は
己の葛藤を拒絶し何があろうと戻ることもできない道を突き進んだ
語ることも許しを乞うこともなく孤独を背負って生きていく
唯一の罪滅ぼしだと覚悟したようなラストの言葉に、照明がついたあとも真っ暗な夜の波打ち際にひとり置かれたようだった
前評判に若干負けた
得がたいバランス
ブラピもグウィネスもケビン・スペイシーも、あの頃だけの儚い美しさを湛えていて、そういったものとストーリーの奇妙さがうまくパッケージングされている。/サマセット絶対怪しいでしょ、と思ったが、調べてみるとどうやらそれは少数派というか穿った見方というかそういうものらしく、葛藤を抱えながらそれを表には見せない理性的な賢者、みたいな人を胡散臭く(というか生きづらそうに)見てしまう自分の側の問題なのかなと思った。
30年振りの衝撃
Madness,Madness!
こんな狂った結末の映画を、こんなにも巧く面白く作る人たちって狂ってる。
結末を知っているにも関わらず、(いや知っているからこそか)心臓が止まりそうになるくらいドキドキした。
結末や殺され方があまりにもインパクトが強すぎて忘れてたけど、老刑事と若い刑事の関わり方や追跡シーンなど、あそこへ持っていくまでがとても巧く描かれていて息つく暇もない。
劇場、IMAXは格別。まさにBE PART OF ONE.
部屋を訪れたジョン・ドゥーにトレーシーが命乞いをするシーンがあったように記憶していたが、想像してただけなんだ。見せなくてもそこまで想像させられるほど強烈だったということか。
ブラッド・ピッドはもちろんカッコいいけど、モーガン・フリーマンが実に格好良い。
ブラビのファンが刑事アクションものくらいな感じで観に行ったら、しばらく立ち直れないだろうな。
レビューのタイトルは午前中に「戦場にかける橋」を観たから、この言葉しか浮かばなかった。
この世は素晴らしい 戦う価値がある
銃を撃たない誇り
新作映画と見紛うほど綺麗な4Kソース映像、そして初見じゃなく何度観ても衝撃を受ける絶望的なストーリーのインパクトが凄すぎる
デヴィッド・フィンチャー監督自ら手掛けたこだわりの4K(実質8Kから起こしたらしいです)リマスタリング作品のIMAXリバイバルということで観ないわけにはいかず、たぶん10年ぶりぐらいに鑑賞
本作は30年前の製作なのにリマスタリングによって新作映画と言われても全く違和感のないメチャクチャ綺麗な映像の仕上がりに感動します
さらに当時はまだフィルム撮影が多かった中でフィンチャー監督がこだわった“銀残し”というフィルムの現像処理によって、メリハリのあるハイコントラストとざらついた重厚な映像に加え、どしゃぶりの雨が降る中でのローポジション撮影の演出やキレッキレで勢いのある若きブラッド・ピットさんの演技など、どこの断面から見ても画力が素晴らしく圧倒されます
そんな重厚でスタイリッシュな映像もさることながら七つの大罪をなぞらえた猟奇殺人犯を追う刑事たちとその衝撃のストーリー展開は今観ても秀逸で初公開時には世界中を震撼させ、『羊たちの沈黙』(1991)と並び90年代を代表するサイコサスペンスのエポックメイキングな名作として今でも語り継がれるほどの重要作だと思います
そして・・・やっぱり何度観ても最後の最後は本当に嫌いな終わり方です
陰湿な世界観
この作品は確か映画館で観ていたのだが…。今回、公開30周年でIMAXの限定初上映があり久しぶりの鑑賞となった。この映画と言えば、あのラストシーンが全てで余りに強烈過ぎて殆どそれしか憶えておらず新しく映画を鑑賞しているようであった。ある意味新鮮でこんなシーンがあったのかと所々気づかされた。人間の記憶とは何と曖昧なものなのだろう…
4Kに修復された事でとてもこの映画が30年前の作品とは思えないクオリティとなっている。それはIMAXで観た事も相当影響しているのだろう…。 フィンチャー監督独特のあの陰湿な世界観が良く描き出されています。それはこちらまで濡れてしまうのではと思わされてしまう、あのジメジメ感あのヌメヌメ感これは他の作品では無い異質な世界で唯一無二であり特筆した作品である事は間違いない。その体験は鑑賞した後もしばらく続き、心の奥底まで暗い井戸の底に引き摺り込まれた気分となる。傑作であると同時に怪作である。
さすが大画面+4K HDR高画質+高音質で見応えあり。話は薄いが映画パッケージの成功例。この映画のファンは必見。
今年、正月映画なかったじゃん。それってやべぇよね。コロナ状態継続中アメリカ映画ネタ切れのおかげで『赤血球vs白血球』や『海のインデアン』でお茶を濁さなければならない日本映画館市場。配給はマジでちゃんと考えた方がいいよ。
まっ、業界人でもなんでもない俺は、
「どうでもいいけど。」
30周年かよ。「はえーなぁー。」「20年かと思ったよ。」
30年前と云えば「パルトロー」が脱いだり、「セロン」が一生懸命ケツ出してた頃だよな。
てなもんで、『おっ、「パルトロー」が出たじゃん。また脱ぐのかー?』とか期待してたら『くびチョンパ』かよ!「なんだよー!」なんて残念がっていたな。
30年前の映画なのにスター俳優の顔がほぼ変わらないじゃないの。
「ニューラインシネマ」ロゴマークの輪郭を見た時点ではあまり精細に対して攻め込んではいないかと思ったが攻め過ぎるとソニーのテレビみたいな人の顔が『切り絵』になり『映画』としてのフィルム感にこだわっているんだなと納得してみた。
なんてったって今回の見せ場は「色」と「音」。画面中の色の細かなグラデーションには感動した。特に『フリーマン』の顔の肌色を観てみろ。肌色がベタッと潰れてないでしょ。色のグラデーションが細かいから立体的に見える。さすがに家での民生AVシステムでは出しにくいだろう。池袋のIMAXで観るとどうなるか?
あと「音」だ。「色」と同じく広いレンジなので深みある「音」なので緊張感が倍増。
ラストのクライマックスの『ずずっずー』とか『ぐーぉ・ぐーぉ』とかの音がおどろおどろしい音楽が何気に聴こえてくるが、ノイズを感じず自然に耳にすることができていわゆる『没入感』を体験できる。これまでIMAX映画をあまり褒めなかったが、それだけ今回のレストアチームはいい仕事をしたということだろうな。
「またあれだろ、IMAXったってピントボケボケ、色破綻とかしてんだろ。」なんて思っていたがいい方向に裏切られた。
ーまとめー
いや、そんなに『面白い』映画じゃねぇんだよ。『フリーマン』の演技に引きずられた他の演技者、そこに『けびん』が絡み演出、構図、カメラ技術、セット美術、編集、音楽全てがパッケージ化され映画としての重厚感を完成させた映画の成功例。
3月に4Kブルーレイが出るが、アマゾンで¥5千800。3年待って¥3千以下か?。本作のファンは俺が言わなくても観るだろうが映画館で¥2千円出しても損しない出来。できれば池袋のGTで観た方が良いかも。
ー蛇足ー
この映画上映後に『デビット ボウイ』が来たのよ。(武道館、最後だっけか?)映画のエンドタイトルを歌うのか?と思ったが歌わなかったな。 というよりなんか前座で日本の『ぼうい』出てきて3、40分位なんかやってたけど客の女の子達が「キャーキャー」言って盛り上がってたけど本物の『ボウイ』が出てきたら「キャーキャー」が無くなりおざなりの手拍子でただ立って観てるだけで、以前観た『横浜スタジアム公演』とは違い全然盛り上がってなかった。『客寄せ』で『ぼうい』を前座にしたのと高いギャラでレコード会社移籍したツケで音楽の方向性を見失った感じの『ボウイ』のコンサートはなんか淋しかった記憶がある。
タイトルなし(ネタバレ)
全く中だるみしないままラストまで観られた。ただ、最後のブラピの葛藤、ジョンを撃ちたい気持ちと撃ちたくない気持ち、後者の方の根拠が弱くないか?と、どうしても引っ掛かる。愛する妻(とお腹の中の子)を無惨に殺したジョンを殺したい衝動はよく分かる。ただその衝動を食いとめる理由が、「ジョンの思い通りになってしまうから」だけなのか?自分も七つの大罪の一員となりジョンの計画の完遂に一役買ってしまうということへの抵抗が、ジョンを殺したい衝動と並ぶほど大きいものだろうか?正直あれほどの葛藤には感情移入できなかった。殺して当然だと思う。良い作品だったけどそこだけどうしてもすっきりしなかった。
全334件中、21~40件目を表示