セブンのレビュー・感想・評価
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とうとう観てしまったよ、SE7EN
2月4日(火)
昨年から続く、極私的劇場公開時見逃して再公開で初見の名作・話題作シリーズ。
米国公開30周年を記念しての4K修復版IMAX公開で29年前の劇場公開時から見逃したままだった「セブン」を浦和のIMAXで。
友人のライターSは「セブン」の映画パンフに解説を書いたそうだ。「7つの大罪やダンテの「神曲」とか読んで勉強になった」と言っていた。そうだよね、私も映画のレビュー書くのだって何か調べると色々と知る事があったりする。
雨が降り続く街の分署に赴任して来たミルズ(ブラッド・ピット)は退職まであと1週間のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)とコンビを組む。
おしゃべりで感情的なミルズを冷静で寡黙なサマセットは最初は疎ましく思うが、連続殺人事件が起こる中で協力して事件を解決しょうとするのだが、…。
ミルズの妻トレーシー(グイネス・パルトロウ)は、サマセットを自宅の夕食に招く。後日、赴任したばかりで知人がいないため、サマセットに相談をする。
5つの殺人事件が7つの大罪に習ったものであるため、サマセットはFBIを使って違法に情報を入手し犯人とおぼしき男のアパートを訪ねるが、部屋に戻って来た男と遭遇しミルズは彼を追う(クレジットにはBピット、Mフリーマン、Kスペイシーのダブルが出るが、この激しいチェイスシーンだと思われる)。追いついたが頭を殴られ倒れたミルズに犯人は頭に拳銃を押し付けるが引金を引かずに逃走する。
このチェイスから重くるしかった雰囲気が変わる。ずっと降っていた雨が止み、雨上がりに血塗れの犯人ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)が自首してくるのだが、ここから残り2つの殺人が。
ミルズとサマセットの二人だけを同行させれば残り2つの死体のありかを教える、さもなければ永久に死体のありかは分からないとの条件で3人は車に乗って警察を出てジョンの指定する場所へ向かうのだった。そこに箱が運ばれて来て……。
散々惨殺された被害者を見せておきながらラストで運ばれて来た箱の中を見せない演出、最後の殺人の後の後味の悪さ。
サマセットの台詞で映画は結ばれる。
「アーネスト・ヘミングウェイは言った。
「この世界は素晴らしい。闘う価値がある。」後半には賛成だ。」
確かに「この世界は素晴らしい」とは言い難いラストだった。直ぐにはレビューが書けなかった。
おまけ
記者会見する地方検事タルボットが懐かしのリチャード・ラウンドツリーだった。「黒いジャガー」シャフトである。2023年に亡くなったんですね。
25-020
IMAXの必要あったか?
若い頃に見なかったが、IMAXでやると聞いたこと、ショータイムセブンを観る前にセブンを観ようと考えて鑑賞。気持ち悪い映像は苦手だが、今の映画より、30年前の映画の方がまだソフトだった。今作ったら生首映して、R15にしたはず。映像がキレイになり迫力はあったが、この映画の世界観は、汚れたままの方が良かったように思う。
若きブラピと年齢不詳のフリーマンの演技は良かった。こんな世界で子供を産むのかと迷う所で、今の世界の方が戦争や貧困、犯罪や感染症とあり、もっと迷っただろうなと思う。
音響効果も改善したのか分からないが、クリアになり音の数が増えてる気...
体感
IMAX上映に感謝
有名なフィンチャー作品と言うことしか知らず。
前知識なしで臨みました。
ストーリーが秀逸でめちゃくちゃおもしろかった。
はからずして、初見が劇場(IMAX)となった巡り合わせに感謝…
たぶん、最も好きな映画の一つになったと思います。
デヴィッドフィンチャーは、ひと癖も二癖もあるマニア向けというイメージ(ゴーン・ガールとザ・キラー鑑賞済み)だったのですが、いい意味で覆された気がした。
Netflixで復習したら、
高慢の罪からの、ミルズ宅でトレイシー殺して首の配送手配して自首するまで仕事早すぎない…?!などとツッコミたくなってしまった
ジョン・ドゥがレクター先生とは違った知的サイコスリラーで。
(羊たちの沈黙にはなんかエロティックな空気が流れてますよね)
いやー再上映してくれてよかった
面白かったなあ〜
IMAX、サウンドがとにかく凄い
IMAXリバイバルってあり
もうひとつの罪
凝らした目と澄ました耳で感じてきたものをサマセットの無言の表情が深く重く語る
ミルズの若い勢いと正義感に押し殺す何か
トレーシーとの会話のあと胸を抉り返された何か
ジョン・ドゥの言い分に呑み込んでいく何か
人の常にあるという7つの大罪を裁く事件を追い詰めながら、彼はその身をもって 8つ目の罪に気がついてしまったのだと思う
あまりにも多くのこの世の業に立ち向かい続けた人生は
己の葛藤を拒絶し何があろうと戻ることもできない道を突き進んだ
語ることも許しを乞うこともなく孤独を背負って生きていく
唯一の罪滅ぼしだと覚悟したようなラストの言葉に、照明がついたあとも真っ暗な夜の波打ち際にひとり置かれたようだった
前評判に若干負けた
得がたいバランス
ブラピもグウィネスもケビン・スペイシーも、あの頃だけの儚い美しさを湛えていて、そういったものとストーリーの奇妙さがうまくパッケージングされている。/サマセット絶対怪しいでしょ、と思ったが、調べてみるとどうやらそれは少数派というか穿った見方というかそういうものらしく、葛藤を抱えながらそれを表には見せない理性的な賢者、みたいな人を胡散臭く(というか生きづらそうに)見てしまう自分の側の問題なのかなと思った。
30年振りの衝撃
Madness,Madness!
こんな狂った結末の映画を、こんなにも巧く面白く作る人たちって狂ってる。
結末を知っているにも関わらず、(いや知っているからこそか)心臓が止まりそうになるくらいドキドキした。
結末や殺され方があまりにもインパクトが強すぎて忘れてたけど、老刑事と若い刑事の関わり方や追跡シーンなど、あそこへ持っていくまでがとても巧く描かれていて息つく暇もない。
劇場、IMAXは格別。まさにBE PART OF ONE.
部屋を訪れたジョン・ドゥーにトレーシーが命乞いをするシーンがあったように記憶していたが、想像してただけなんだ。見せなくてもそこまで想像させられるほど強烈だったということか。
ブラッド・ピッドはもちろんカッコいいけど、モーガン・フリーマンが実に格好良い。
ブラビのファンが刑事アクションものくらいな感じで観に行ったら、しばらく立ち直れないだろうな。
レビューのタイトルは午前中に「戦場にかける橋」を観たから、この言葉しか浮かばなかった。
この世は素晴らしい 戦う価値がある
銃を撃たない誇り
新作映画と見紛うほど綺麗な4Kソース映像、そして初見じゃなく何度観ても衝撃を受ける絶望的なストーリーのインパクトが凄すぎる
デヴィッド・フィンチャー監督自ら手掛けたこだわりの4K(実質8Kから起こしたらしいです)リマスタリング作品のIMAXリバイバルということで観ないわけにはいかず、たぶん10年ぶりぐらいに鑑賞
本作は30年前の製作なのにリマスタリングによって新作映画と言われても全く違和感のないメチャクチャ綺麗な映像の仕上がりに感動します
さらに当時はまだフィルム撮影が多かった中でフィンチャー監督がこだわった“銀残し”というフィルムの現像処理によって、メリハリのあるハイコントラストとざらついた重厚な映像に加え、どしゃぶりの雨が降る中でのローポジション撮影の演出やキレッキレで勢いのある若きブラッド・ピットさんの演技など、どこの断面から見ても画力が素晴らしく圧倒されます
そんな重厚でスタイリッシュな映像もさることながら七つの大罪をなぞらえた猟奇殺人犯を追う刑事たちとその衝撃のストーリー展開は今観ても秀逸で初公開時には世界中を震撼させ、『羊たちの沈黙』(1991)と並び90年代を代表するサイコサスペンスのエポックメイキングな名作として今でも語り継がれるほどの重要作だと思います
そして・・・やっぱり何度観ても最後の最後は本当に嫌いな終わり方です
陰湿な世界観
この作品は確か映画館で観ていたのだが…。今回、公開30周年でIMAXの限定初上映があり久しぶりの鑑賞となった。この映画と言えば、あのラストシーンが全てで余りに強烈過ぎて殆どそれしか憶えておらず新しく映画を鑑賞しているようであった。ある意味新鮮でこんなシーンがあったのかと所々気づかされた。人間の記憶とは何と曖昧なものなのだろう…
4Kに修復された事でとてもこの映画が30年前の作品とは思えないクオリティとなっている。それはIMAXで観た事も相当影響しているのだろう…。 フィンチャー監督独特のあの陰湿な世界観が良く描き出されています。それはこちらまで濡れてしまうのではと思わされてしまう、あのジメジメ感あのヌメヌメ感これは他の作品では無い異質な世界で唯一無二であり特筆した作品である事は間違いない。その体験は鑑賞した後もしばらく続き、心の奥底まで暗い井戸の底に引き摺り込まれた気分となる。傑作であると同時に怪作である。
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